Cosiness and Adventure

  • 教養を磨く西洋美術史
    • 西洋美術のためのキリスト教
    • 西洋美術史のためのギリシア神話
    • アートディクショナリー
    • 美術様式から学ぶ
    • 画家を知る
    • 絵画の見方
  • 美術館
    • おすすめ美術館
      • 東京
      • 大阪
      • 京都
      • イギリス
        • ロンドン・ナショナル・ギャラリー
    • 展覧会レポート
      • 2020年
      • 2019年
      • 2018年
    • これから行きたい展覧会
    • 美術館を楽しむコツ
  • サービス
    • 鑑賞会
    • 美術史講座
    • 展覧会ガイド
    • お客さまの感想
    • 開催済みの鑑賞会・講座
  • アート de 価値観
    • 対話型鑑賞
    • アート思考
  • 美術館と私
  • アートにまつわるあれこれ
    • アートに関する映画
    • 子供向けアート対話型鑑賞
    • ブックレビュー
    • アート旅
      • 国内
        • 京都
        • 大阪
        • 東京
        • 滋賀
        • 金沢
      • 海外
        • イギリス
  • ブログ
    • つぶやき
    • 好きなもの/こと/人
    • 学び
    • 起業
  • プロフィール
  • Contact
You are here: Home / 教養を磨く西洋美術史 / アートディクショナリー / ピーテル・ブリューゲル1世(下絵)「春」

ピーテル・ブリューゲル1世(下絵)「春」

2018-05-20 By Yoko

20 5月

春 /Spring
ピーテル・ブリューゲル1世(下絵)Pieter Bruegel the Elder
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン(彫版)Pieter van der Heyden
1570年
エッチング、エングレーヴィング、インク
17 x 21.7 cm
個人蔵

「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」で撮影可能展示室で撮影してきました。茶色がかっている点はそのためです・・・

ピーテル・ブリューゲル1世が下絵をした版画連作「四季」の中の春。版画の完成が1570年ですから、下絵自体はもう少し前のことだと思われます。1563年にアントゥルペンからブリュッセルに移り、1565年以降は農民画や寓意画を多く描くようになりました。1569年に40代という若さで亡くなっています。(生まれた年が正確ではないため)

春は3月から5月にかけての農村の風景画描かれています。

最前列は領主の庭園の造園風景。右上の方には作業の監督にきた領主夫人の姿が。その隣にいるのはお付きの女性でしょうか。足元には犬がいます。夫人に農民の1人が帽子をとり挨拶をしています。他の作業者は自分の作業に真剣そのもの。そしてたくましい身体も表現されています。黙々と丁寧に作業が続けれている様子が伝わってきます。

庭園右奥に描かれているのは家畜たち。大きなハサミを持って羊の毛刈りをしている4月のシーンです。

そして左上の方には貴族たちの船遊びの5月の風景。音楽を聞き、食べて飲んでと楽しんでいる姿が、前景に広がる農民の風景とあまりに対照的です。

このブリューゲルの版画は、彼が下絵を描き、それを彫師のピーテル・ファン・デル・ヘイデンが下絵から忠実に彫版に作り上げていきます。

ブリューゲルの版画は彼の死後もとても人気があり、息子のピーテル2世は版画を油彩画にして制作しました。この春もピーテル2世の油彩画で見ることができます。

【今日のアート用語】
農民画家

ブリューゲルは「農民画家」と言われますが、それは彼が農民だったからではありません。過去には農民だったからあのように愛情を持って農民の暮らしが描けたのだろうと解釈されていたことがあったようです。
ブリューゲルはアントワープやブリュッセルの大都会で生活しており、売れっ子の画家でした。自然への関心が高まり、友人たちと変装して農村へ出かけ、農民の暮らしに触れるようになりました。勤勉で貧しくてもユーモアや遊びを大切にする農民の姿を生き生きと描きました。

 

 関連記事

  • アンドレアス・メラーが描く11歳のマリア・テレジアアンドレアス・メラーが描く11歳のマリア・テレジア
  • エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 「麦わら帽子をかぶった自画像」エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 「麦わら帽子をかぶった自画像」
  • フラ・アンジェリコ ”天使のような画家”と呼ばれた人生を知るフラ・アンジェリコ ”天使のような画家”と呼ばれた人生を知る
  • アルフレッド・ステヴァンスのピンクの服の女性 【アートディクショナリーvol.1】アルフレッド・ステヴァンスのピンクの服の女性 【アートディクショナリーvol.1】

Filed Under: アートディクショナリー, 教養を磨く西洋美術史

« ブリューゲル展【豊田市美術館】
これから行きたい美術展【ミケランジェロと理想の身体】 »

メルマガ登録

< アートで価値観の気づき方 >

5日間無料メール講座です。

このメール講座は、自分の価値観やあり方に気づくためのアート鑑賞について体験できます。
2枚の絵を見てワークをして、自分が感じたことを掘り下げていきます。

アート鑑賞の鑑という字は鏡という意味もあります。アート作品は自分の心の中にあるものを気づかせてくれるのです。

美しいと感じたり、共感したり、苦手だと感じたり。それらは本来自分の心の中にあるもので、存在していないものは自分では見えないのです。

世間の評価ではなく、自分の価値観でアートを見ませんか?

▼詳細・登録はこちらからです。

LINE@読者登録

LINEで登録すれば、講座や鑑賞会のご案内などの情報をお届けします!

カテゴリー

検索

Latest on Instagram

cosiness_and_adventure

Yoko アート鑑賞で知る自分の価値観
  【自分を生かす道を求めて画家 

【自分を生かす道を求めて画家にたどり着いたゴッホ】


ゴッホの激しい生き方やアルル時代の作品を見ていると、生きるために描くことが必要だったのだろうなと感じます。


大都会パリの生活に疲れて、1882年2月にアルルに旅立ちます。
アルルではパリで抑えていたものから解放されて、どんどん作品を描くゴッホ。


"自分が自分であるということをさえ意識しなくなる"

という言葉も残しています。





+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室は3月からスタートです。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+



  【科学的理論で時間をかけ描く 

【科学的理論で時間をかけ描くスーラ】


スーラと言えば点描画
点描画が言えばスーラ


この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、どこかで目にしている人が多いだろうし、
一度見たら忘れられない作品ではないでしょうか?



印象派は、自然の中で描くこと、見たものの”印象”をすばやくキャンバスに描くことを重視していました。
そして光輝く生き生きとした明るい絵を作り出したけれど、ものの形は不鮮明で構図も曖昧になりやすいなとスーラは感じていました。
前の投稿でもご紹介したルノワールも、その辺りで行き詰まりを感じてました。



スーラはその原因は色の置き方が感覚的なのではないだろうか?と仮設をたてて、科学的な色彩理論で一点一点丁寧に色をおいて描きました。
その絵はもはや新しい印象派。


この絵なんか何点色をおいてるのだろうか・・・と驚きませんか??


以前神戸にあるファッション美術館で、カラフルな色の玉が付いた待ち針でこの絵を作った作品をみたことがあります。


あれはすごかった!!


こういうことなんだなとすごく納得のいった作品で、改めてスーラの凄さを理解できたのでした。







+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室は3月からスタートです。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+



 【ルノワールとモネの違い】  
【ルノワールとモネの違い】


20歳ごろ、2人ははパリの美術教室で出会います。
そこで出会った画家仲間が、グループ展を開催し、印象派と呼ばれるきっかけとなっていきます。


2人は一時期一緒に描き、とても似ているので見分けがむずかしいものも。


でも、ルノワールは印象派の描き方の限界を感じて、徐々に自分のスタイルを見つけようとしていきます。



2人の絵をたくさん並べて見ると、モネは風景画が多いけど、ルノワールは人物を描く絵が多い。



印象派の技法では、しっかりとした形が失われ、色模様になってしまう。
人物や建物などしっかりと手応えのある存在として描くことができないと考えたのですね。




+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室は3月からスタートです。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+




【ジヴェルニーの庭は戸外アトリエ兼モネの作品でもある】


印象派を代表する画家を、だれか1人あげてみてと言われたらやっぱりこの人しかいないでしょう!!



印象派って絵画の歴史を変えた革命児たちみたいに言われてるけど、モネは自分の”印象”をできるだけ忠実に描き続けたきたことが結果そうなってしまっただけなんですよね。



もちろん絵の才能や、鋭い感覚が備わっていたのは当然なんですが。



新しいスタイルは世の中になかなか受け入れられず、苦悩も多かったけれど、自分に嘘をつくことない生き方が作品にも力強さと明るさに溢れているように感じます。



人生の後半に移り住んだジヴェルニーに、理想の庭を作る。
それは、自分だけのアトリエであり、モネの作品でもあるのです。




+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室は3月からスタートです。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+



 大きく「印象派 」とくくられてい 
大きく「印象派 」とくくられていても、
描くものも、描き方も、画家としての生き方も目指すものも違います。



何に惹かれるのか?
どんなところに興味あるのか?



印象派好き!


から


ルノワールが好き
スーラが好き


さらに


絵のために美しい庭を作ったモネの生き方に憧れる
ゴッホの力強い筆致に気持ちが揺れ動かされる


とか語れるようになったらちょっと嬉しくないですか?



そして、そのあなたが惹かれるポイントには、自分の心を満たすヒントがきっとあるはず!




募集中の2月の鑑賞会は、「トライアローグ展」から3つの作品を対話鑑賞します。
プロフィールからチェックしてくださいね。




+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室を準備中です。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+

 2月の鑑賞会のご案内。   詳 
2月の鑑賞会のご案内。


詳しくは

@cosiness_and_adventure 
のプロフィールリンクから見てくださいね!


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


現代アートむずかしそう?
あまりなじみがない?
知らないアーティスト?


事前の知識や情報は必要なしです。
感性を磨きながら、新しい世界に触れるきっかけに。



自分が何に心が動かされるか感じてください✨✨


オンライン鑑賞ならこんなことも可能です。

ズームですみずみまで見る
話しながら見る
お家で鑑賞できる



先月の鑑賞会のご感想は、ハイライトから見てくださいね♪







+____________________________+

対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分の心、ものの見方を知る。


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室を準備中です。


@cosiness_and_adventure 

+____________________________+

Load More... Follow on Instagram

CONTACT

  • Contact
  • 【無料メール講座】アートで価値観の気づき方

ABOUT

  • 【無料メール講座】アートで価値観の気づき方
  • サイトポリシー
  • プライバシーポリシー
  • プロフィール

CONNECT ME

  • Facebook
  • Instagram

Copyright © 2021 cosinessandadventure.com· All rights reserved