
今年からスタートした「英国カントリーハウスで知る西洋美術」という講座。
その中でも取り上げているチャッツワース・ハウス。
ブログのタイトルに”死ぬまでに絶対に行きたい!”と書きましたが、本当にそのくらいおすすめしたいカントリーハウスです。
これから数回にわたってチャッツワース・ハウスの歴史をご紹介していきます。
イギリスのカントリーハウスに関わる人々や、建物や芸術についてチャッツワースを例にしてお話ししていく形です。
チャッツワース・ハウスは、イギリスのダービシャーにあるカントリーハウスです。
地図で見るとこのあたりになります。

ダービシャーは州という分類なのですが、イングランドの中部、マンチェスターの少し下の部分になります。
英国で最初に国立公園に指定されたという、ピーク・ディストリクト国立公園の大部分を含むエリア。
チャッツワースに向かう車はひたすら何もない公園部分を走っていたなぁと訪問した時を思い出します。
そんな公園を車は走り続けると、デボンシャー公爵が現在も住んでいるチャッツワースハウスに到着するのです。
現在の公爵はペレグリン・キャヴェンディッシュ第12代デヴォンシャー公爵です。
公爵夫人は、アマンダ・ヘイウッド・ロンズデール。
建物が建てられたのは16世紀のことで、そこから16代に渡って広大な領地とお屋敷が受け継がれてきました。
あれ、16代?!
今は第12代公爵ではないの?
実は5代目当主に当たるウィリアム・キャベンディッシュが、1694年に公爵の爵位受けてから爵位が受け継がれているためにこのようになるんですね。
この第1代デヴォンシャー公爵は、初代当主が建てたお屋敷を当時の最新である建築スタイル”バロック様式”を取り入れて、現在の姿に近い見る人を「おおー・・・」と圧倒するようなお屋敷へと作り上げました。
私がチャッツワースに行ったのが10年ほど前のこと。
妹夫婦が住んでいるイギリスへ遊びに行ったとき、いつも必ずどこか一つはカントリーハウス訪問を予定に入れてもらってます。
その時案が出たのが別のお屋敷だったのですが、
「どうしてもチャッツワースに行きたい!!!絶対にチャッツワースがいい!!!」
と私が強引にお願いをして実現することに。
かなり不便なところにあるために、車の運転で妹のご主人を疲れさせただろうなぁと申し訳なさを感じましたが、
初めて訪問するみんなそれぞれに楽しんでいたようなのでまぁ良かったかなぁ。

実は、この時持っていた私のカメラに付いてたのは単焦点レンズで、ズームレンズがなかったんです。
そのため撮影できる範囲がすっごく狭くて全然思ったような写真が撮れなかった・・・
長年憧れてきたチャッツワースなのにこんな失敗をするとは!と後悔をしています。
そして7月というのに天気もすごく悪くって、雨は降るわ、上着を着ないと寒くてたまらないという日でした。
次に行くときは、天気が良い日に、そして敷地内にある宿泊施設に泊まりゆっくりと堪能したい。
次回は、初代当主エリザベス・ハードウィック(ハードウィックのベスとして知られています)についてです。
かなり頭の良い女性で、4回の結婚とビジネスセンスで資産をどんどん増やしていきました。