
英国カントリーハウス講座の第2弾。
今回取り上げるテーマは『絵画から誕生した風景式庭園(ランドスケープガーデン)』です。
イギリスの庭園
貴族のお屋敷の庭園
と聞くと、バラの咲きほこる庭園とか、整えられた生垣や豪華な彫刻から水が噴き出している噴水など、そのようなイメージを持たれるかもしれませんが・・・、風景式庭園はそのイメージとは大きくかけ離れるかも知れません。
風景式庭園は、足を踏み入れると、そこには絵のように美しい景色が広がっています。
なだらかな緑の芝生がどこまでも続き、その緑を映し込む湖も穏やかに水を湛えています。
緩やかに曲がる道を歩くと、さまざまな種類の木や、緑の中に建てられた古代の神殿が目の前に現れます。
曲がるたびに表情の違う景色を見せてくれるのです。
まるで自然にできたような風景なのですが、実は人工的に作られた庭園。
18世紀のイギリス貴族の若者の間では、フランスやイタリアに長期間の教養の旅に出ることが大流行。
グランドツアーと呼ばれる旅行、そして17世紀のイタリア絵画が、”絵のような”な庭園を作り出すきっかけとなりました。
講座ではこのような内容で、カントリーハウスの風景式庭園をご紹介します!
絵画から生まれたイギリスの風景式庭園とは?
風景式庭園はどのように誕生したのでしょうか
● 貴族の大修学旅行グランドツアー(Grand Tour)とは?
● 憧れのクロード・ロランの風景画
● 風景式庭園を歩いてみましょう!
風景式庭園(ランドスケープガーデン)とは?
イギリスのカントリーハウスには、エステートと言われる広大な敷地があり、その中には、どこまでが敷地なのー!?と分からないほどのどかな風景が果てしなく広がるものもあります。
一般に公開されているカントリーハウスの庭園では、
ハイキングを楽しむ人たち
くつろいだ雰囲気でピクニックをする人家族連れ
楽しそうに走り回る子供たち
が心地よさを感じにきています。

このような庭園は、”風景式庭園”と呼ばれていて18世紀のイギリスで大流行しました。
そのきっかけとなったのが、"絵になる風景"を描いた、イタリアの風景画です。

イギリスでは18世紀〜19世紀にかけて、貴族のご子息たちの教育の仕上げとした旅行、グランドツアーというものがブームになります。
数ヶ月から数年をかけたこの教養旅行には、召使いや家庭教師も連れ立ってのとっても豪勢な旅行だったんですよ。
人気の行先はどこだと思いますか?
そう、イタリアなんです。
イタリアの風景絵画のような「自然らしい』美しい世界を、
自宅の壁にだけではなく邸宅の窓の外に作りたい!と庭園が作られていきます。
何とも贅沢な話ですね…

【お客様の感想】カントリーハウス講座
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【お客さまの感想】カントリーハウスで学ぶ西洋美術受講者さま
講座の詳細
日時 | *お申し込みは参加希望日の5日前となります。 |
形式 | zoomというアプリを使用したオンライン講座です。 |
受講料 | 3300円 |
定員 | 5名 |
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