<英国貴族のお屋敷 カントリーハウスで学ぶ西洋美術>
2021年9月25日(土)20時〜21時半
10月9日(土)20時〜21時半
9月と10月にカントリーハウスで学ぶ西洋美術の講座をやることになりました。
今まで自分の講座や、鑑賞会などでもカントリーハウスとアートの関連についてお話をしてきたり、ブログやインスタグラムでも投稿してきました。
そこから、カントリーハウスについてもっと知りたいという嬉しいお声をいただいていました。
英国貴族のお屋敷 カントリーハウスで学ぶ西洋美術の詳細はこちらから
カントリーハウスは、英国貴族のお屋敷のことです。
貴族の財産であり、当時の流行で建築家で造られたお屋敷。
芸術品や代々続く一族の歴史をとじこめた美術館でもあります。
ここでは、講師である私とカントリーハウスの出会いについて書こうと思います。
初めての行ったのは、イギリスの南西部の都市、プリマスという街に語学留学をしていた時です。
学校の友人に誘ってもらい「サルトラム・ハウス」というお屋敷に行きました。
ここは映画「Sense and Sensibility (いつか晴れた日に)」1995年のエマ・トンプソン主演の映画にも登場しているお屋敷でした。
そこで私は、こんな世界があるんだなと感動したのを今でもよく覚えています。
それから数年後、イギリスの大学で美術史学部に入るのですが、その学部長がカントリーハウスの専門家だったのです。
彼女は、イングリッシュ・ヘリテッジ という、英国政府が設立した歴史的建造物を保護する組織で働いていた人でもあります。
そんな学部長のおかげで(!!)私の学んだ学部には、歴史的建造物としてのカントリーハウスを学ぶ学科もあったのですよ。
そこではカントリーハウスの歴史や文化遺産保護などを学びました。
大学から車でいける距離にあった、ストウ・ハウスや、ロスチャイルド家のお屋敷ワデスドンマナーなどは、一般では入れないバックヤードや非公開の場所にも入ったり、お屋敷が授業の場所でもあるというとても貴重な体験もしました。
クラスメートとカントリーハウス巡りをしたり、大学卒業後もイギリスに行く時はお屋敷訪問を必ず予定に入れてました。
今ここに登場した3つのお屋敷は、建物の様式も、インテリアもそれぞれかなり違います。
お屋敷の当主の社会的立場もさまざまです。
それは、財力や権力をアピールするためのものでもあったから、当主の好みを反映させて、流行の建築家に造らせていたからです。
日本のお城に似ているなぁと思います。
お城も武将の好みや場所の立地を活かして、個性豊かですよね。
そんなカントリーハウスが英国にはずいぶんたくさんあります。
戦後貴族が没落し、お屋敷を手放したり、荒れ果ててしまったりと悲しい最後もありますが、華やかな時代を感じられるように保護されて一般に公開されているところもたくさんあります。
9月と10月は同じ内容です。
お屋敷を1つ1つ詳しくというよりも、代表的なお屋敷をいくつかご紹介しながらこんなことを知っていただきます!
カントリーハウスがどういった経緯で作られて、どんな目的があったのか?
絵画や彫刻にも時代によって変化があるようにカントリーハウスにも建築が移り変わっています。その変化をみていきます。
英国貴族は肖像画が好きなわけ。イギリスにはナショナルポートレートギャラリーという肖像画専門の美術館があります。それはカントリーハウスを知ると納得できますよ。
詳細やお申込みはこちらからです。
https://artandmore.net/english-country-house-lesson/