アートと自分をつなぐモノとコト

西洋美術をもっと楽しみたい!そのためにはどうしたらいいの?

とてもざっくりとしたタイトルですが、「9日間で西洋美術の歴史を旅しよう!西洋美術史入門講座」というメール講座、鑑賞会や講座を受講してくださった方々とのメールのやり取りや会話から、わたしなりに気づいたことをまとめた内容です。

みなさんの悩みや不満を少しでも解消して、どんな楽しみ方ができるようになればいいのか?
それを考えていると、自分も同じだったなと振り返っていました。

もちろん今でも西洋美術の勉強の毎日です。
やればやるほどわからないことや知りたいことが出てきて、終わりがありません。
一生勉強だなぁーと、そんなことに巡り会えたことに幸せを感じています。

私も同じようにもっと楽しみたい!知りたい!と本格的に西洋美術史を学ぶことになったので、自分の経験なども振返りながら書いています。

 

どんなことに不満をもって、どうなりたいと思っているのか?

現状:・絵をもっと楽しんでみたい

・(何が描かれているかとか時代背景とか)を知ってみると楽しいと思っている


不満
:・でもどうやって学んでいったらいいの?

・どこから手をつけたらいいの?

・覚えても忘れてしまう

・美術館で好きな作品に出会っても解説のない作品があったりする

どうなりたい?:解説に頼らずとも自分なりに楽しめるようになりたい。

ここをもっと詳しく言うと、もちろん解説は欲しいのです。
でも解説を読んで、ああ!なるほどねと理解できたり、解説がなくてもこの時代の作品だし、これが描かれてるから、作品のテーマは○○じゃないかな?
あとでまた調べてみようと!ってそんな感じになりたいってことじゃないのだろうかと思うです。

 

それって、自分も同じだったなと思います。
私も色々とやりましたよ。

西洋美術史関連のカルチャースクールの講座に通ったり、半年間の通信教育を受講したりしました。
当時は、今のように美術館が開けていなかったし、美術史なんて一部の美術愛好家が勉強するようなものだった感じ。

カルチャースクールの講座もわかりやすいというのとはほど遠く、とても偉い大学の先生の講座だったと思うのですが、話がむずかしく専門的すぎたなぁー。

深く深く知りたい人にはとてもありがたいものかもしれないけど、これから学びたい人や、自分なりの楽しみとして知識をつけたいという方にはちょっとなというものだった。

結局私はイタリアへのアート三昧旅行に参加し、それが大きな転機となり、西洋美術を専門的に学びたい!と思いたち大学に通うことになったのです。

 

西洋美術史をとりまく現状

今は、美術史が美術愛好家や美術館で働く人の学問というだけでなく、幅広く教養が身につくということから関心が高まっていると強く感じます。
美術館がたくさんの人に来館してもらう工夫をして、展覧会などに多くの人が来るようになったことも、美術品のもっている背景を知ってみたいという人が増えたこともあるではないでしょうか?

だから、カラーの写真がたくさん掲載されている西洋美術史入門のような本があったり、イラストが豊富な本で本当に楽しくわかりやすく紹介されているものもある!
展覧会の音声ガイドも親しみやすく素晴らしいし、図録も作品の解説だけでなく幅広い内容の説明があり学べることたくさん。
美術館の講演会やガイドツアーもたくさん開催されている。

海外ではもっと盛んで、大学のオンライン講座があったり、美術館のYoutube動画がどんどん更新されていたりする。
私はロンドンナショナルギャラリーの、Youtubeでの作品解説が好きでたまに見ています。
オンライン講座も気になるものがたくさんあって、いつか受講したいなとやりたいことリストに書いてます。

 

はっきり言ってものすごく羨ましい!!
自分の歳がわかっちゃうからあまり色々と書くのを控えますが(笑)、私が西洋美術についてもっと知りたい!!ってときにこんなに色々あったら・・・って思います。

 

でも、色々とあるからこそ、美術史を知って、知ってみるともっと楽しいってことに気づく方がどんどん増えて、もっと知りたいわって理想が高くなっているのだろうなと感じます。
すごくいいことですよねー。
アートの楽しみを広めたい私には本当に幸せな状況だ。

では、どうしたらいいの?

では、これから学びたい、自分なりの楽しみとして知識をつけたいなという方はどうしたらいいのか?
難しいのはこんなことなのではないかなと思います。

1.たくさんの本から自分のレベルにあったものを見つけること
2.むずかしい言葉や言い回し、専門用語に出会ったら止まってしまう
3.その時理解できていても、しばらくたつと忘れてしまう
4.どこから手をつけたらいいのかわからない(美術史がはば広すぎて)

1.はこれむずかしいと思います。TOEICとかの英語のテストのように自分のレベルはここで、このテキストはこのレベルの人用ってはっきりしているものではないから。

2.特に図録とか、専門的な論文のようなものは言い回しがむずかしい。論文の書き方でああいった言い回しになるのかもしれないけど、素人には慣れてないと何が言いたいのかわからないことよくあって。(専門家の文章に対して失礼なんですが・・・すみません)
専門用語は、これはもう覚えていくしかないですよね。

3.これもよくわかります。これまで見てこられたたくさんの絵や、解説、本などを読んだりして学んだ知識が点とすれば、それぞれがつながらなかったら忘れてしまいがち。さらにやはりインプット重視の学びだと忘れるのは早いと思います。

4.西洋美術史は古代から現代までの2000年以上の長い歴史物語であるし、地域もフランスあり、イタリアありと広いし、作家もたくさんいるし、絵画・彫刻・建築などジャンルもさまざまだし、歴史背景や神話・宗教などとも関連しています。たとえ絵画だけとっても、宗教画、肖像画、静物画、風景画などなどたくさんある。どこから手をつけたらいいの?とは当然の悩みですよね。

 

私は、自分の学んできたことから、美術史全体をとらえることがまずは大切だなと思いメール講座を始めました。
美術史全体をとらえると、なぜこのような作品が生まれたのか?いうことが、時間軸や地域枠の中で理解できるようになります。
時代や地域の特徴が、時代背景、政治、宗教観や人々の嗜好が深くむずびついてることに気づきます。
そこがわかると、一つ一つの作品の解説を読んでも理解ができるようになるし、何より忘れにくくなると思うのです。

美術史は本棚のようなものだと思っていて、その全体をとらえる(本棚を作り上げる)と、絵画や彫刻などの作品、アーティストのこと、聖書のストーリーなど(本と考えてます)が整理されて保管されていく(知識として記憶されていく)。

先日お客さまから、メール講座からどうやって知識の肉付けしていったらいいですか?と質問を受けました。
私はまだその肉付けの部分がきちんとできてないなと反省しました。

「絵画の見方」講座は、メール講座の少し延長で、移り変わりや特徴を知ると面白いと感じていただきたいという内容です。
「アートを感じて語り合う鑑賞会」は、一つ一つの作品に語り合い、じっくりと時間をかける絵画の楽しみ方の1つの提案というような内容。

 

次は美術史全体をとらえる講座の準備にとりかかり始めました。
これからの美術館めぐりや、海外への旅行でも充実した鑑賞タイム、そして知識が蓄積されていく喜びを味わってもらえるための土台のようなものを身に着けてもらえる、そんな講座にしたいな。

この講座については、ブログでもまたご報告していきます。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

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