NHKBSで放送された【奇跡のレッスン 女子テニス】で、大坂なおみ選手のコーチも努めたことのあるサーシャ・バイン氏が登場した回を見ました。
彼は、メンタル部分の強化によって大坂選手を世界ランキング一位に導いたことでも有名で、2018年には最優秀コーチ賞にも選ばれているそうです。
そのバイン氏が大阪にある高校の女子テニス部に一週間の指導をおこないます。
実力はあるけどメンタルに弱点がある生徒たちを大きく変えたのが、サーシャ氏が言っていたこんな考え方でした。
対戦相手が自分より強いとかは関係なくて、目の前のボールに自分がどう闘うのか?
自分を信じて、自分のプレーに集中すること。
そこに向かわせるために、アドバイスをするのではなく、自分で考えて答えを見つけられるようにサポートをしていました。
特に印象に残ったのは、試合の前日の練習のこと。
今日は何をやりたいのか選手一人一人に尋ねます。
ある選手は「全部・・・」と答えてました。
彼女の自信のなさや不安が伝わってきますよね。
「一つだけだよ」というコーチの言葉に選手は一つ決めてそこを練習してアドバイスをもらっていました。
自分に今何が必要なのかを考えさせたのでしょうか?
私はテニスのことは全くわからないけれど、彼女は何かをつかんで、その後もう一つ確認をさせてもらっていました。
さらに、練習中にもバイン氏は選手のプレーに対して、なせ今そのプレーをしたのか?を問いかけていました。
飛んできたボールに今どう返すのか?
自分自身がそれをきちんとわかっていないことには、いくらアドバイスを受けても活かしきれないし、結果試合で勝てないことに繋がるのですね。
コーチの問いかけに対して、選手はみんな自分で考え出すようになって、そうやって出来るようになっていくと練習も楽しそうになってきていました。
これって、他のことでも同じだなと思っています。
特に私は起業のために学びを受けていますが、聞いたことを自分ごとにできないと、せっかく良いアドバイスをいただいても本当に無駄になってしまうんです。
自分ごとにするためには、自分には今何が必要で、どうしたいのかがわかっていること。
そして得た情報を自分でどう使おうか考えること。
まずシンプルに自分の目の前のことに向かうことが大切なんですよね。
ついつい人と比較して、自分はこれが足りないんじゃないか?とかもっとこうしたらいいんじゃないか?と、テニス選手で言えば対戦相手のことを気にして自分のことに集中できなくなるんです。
何となく見てしまった番組でしたが、とても良い気づきをもらえました。
しかし、バイン氏の穏やかな声と笑顔も素敵でしたよ。
試合中選手をあの声と笑顔で励ましてて、好きになっちゃう子いるんじゃないの??とそんなこと考えてしまいました。