- 展覧会名:ミケランジェロと理想の身体
- 美術館:国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7番7号 - 会期:2018年6月19日(火)から9月24日(月・休)
- 開館時間:午前9時30分~午後5時30分
(毎週金・土曜日:午前9時30分~午後9時)
※入館は閉館の30分前まで - 休館日:月曜日、7月17日(火)(ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館)
- 展覧会特設サイト
http://michelangelo2018.jp/index.html
展覧会の目玉はミケランジェロの2点の彫刻作品です。
現存する大理石彫刻は世界に40点ほどの、ミケランジェロの作品が2点も同時に国立西洋美術館に揃います。
1つはミケランジェロが20歳の時の「若き洗礼者ヨハネ」。
20世紀前半のスペイン内戦で大きな被害を受けたこの作品は、長い修復作業の後よみがえりました。
修復後はスペインとイタリアでしか公開されていない作品が今回日本にやってきます。
もう1つはチラシにもなっている「ダヴィデ=アポロ」。
ミケランジェロ50代の円熟期の作品。
こちらはダヴィデ像なのかアポロ像なのかわかっていません。
左手が肩に上がっていますが、ダヴィデなら巨人ゴリアテを倒すために、投石器を手にしているはず。アポロなら矢筒にある弓を取ろうとしているはず。でもその部分が未完成で分からない。
でも未完成だから、ミケランジェロの作成過程の鑿跡を見ることができる。これはミケランジェロファンとしてはたまりません。
そして展覧会はミケランジェロだけではありません!
古代ギリシャの彫刻や壺絵、古代ローマ時代のポンペイの壁画、15世紀と16世紀のさまざまな作家による彫刻、油彩、素描、版画、工芸など、身体を題材とする多種多様な作品が並びます。古代とルネサンスの作品を比較して、理想の人体美を探りましょう。
古代ギリシャやローマの美術は、美の基準となって現代にまで至るほど、西洋美術の原点となっているのです。
そして古代ギリシャ、ローマの古典芸術とその復興を目指したルネサンス芸術の比較。身体表現という観点から西洋美術史を体系的に学べますね。