アウトプットアート鑑賞とは
あなたはアウトプットアート鑑賞をやったことありますか?
アウトプットアート鑑賞とは、作品を見て
見えるもの
気がついたこと
感じたこと
などを口に出していく鑑賞方法です。
私は”対話鑑賞”という言葉を使ってますが、同じようなものですね。
たとえばこちらの絵だったら、
「橋があって、馬車が通ってる」
「洗濯している8人の女性のグループがいる」
「天気の良い日の風景」
「川の水面に波紋が見える」
「沈みかけの船がある」
「女性たちがおしゃべりで盛り上がってそう」
「近所の人たちの噂ばなししてそう」
「変わった橋。どんな仕組みなんだろう」
など、こんな感じで、グループでも1人でもできます。
このアウトプット鑑賞の良いところは、作品を見ながらアウトプットしていくので
よーく”観察”ができるということです。
この”観察”がポイントです!
良くみるから絵の色んなところに気がつける。
特にグループでやってみると、人のコメントを聞くことで、
自分が気がつけなかった視点でも見ることができるようになります。
そうやってアウトプットをしていくうちに、
自分の物の見方に気が付きます。
さきほどのアウトプットを振り返ってみると
「女性たちがおしゃべりで盛り上がっていそう」という感想がありました。
実際には複数人の女性がいるという事実だけですが、女性がたくさんいればおしゃべりでワイワイいってるんだろうなー
というその人の判断基準で見ているんですね。
さらに観察やアウトプットを深めると、絵のタイトルや解説は知らないのに、画家が描きたかった本質に近づいてくるのです。
”観察”するようにじっくりと見て、そこから感じ取ったことでイメージを広げていく。
これがアウトプット鑑賞の醍醐味。
でもこんな風にいってもなかなかその良さって伝わらないなともどかしい思いをしています。
語る対象が違うだけで、日常でアウトプット鑑賞に似たことやっています
でも、じつはアウトプット鑑賞と似たようなことを私たち普段からやってるんだよーと聞くとどう思われますか??
例えば、私もそうですが会社員の方だったら
会社の愚痴
上司の愚痴
同僚との飲み会などで思いっきり話してないですか?
今はコロナのせいでそんな機会がめっきりと減ってるかもしれないのですが・・・
これもアウトプット鑑賞なんですよ、言ってみれば笑
上司という作品(?!)に日々接してて(これが鑑賞みたいなもんですね)
見えること
気がついたこと
感じたことを
を語ってないですか?
発言している人が上司をどう見ているのか判断して語っています。
その人の価値観を通して、上司を判断して発言してる。
だから変だよなと思うところ、腹立つなと思うところ、すごいなと思うところなど人によっても違っていたりすることもあれば、
そうそう!って同感して盛り上がったりもする。
あれはなんだよーって、怒りがこみ上げてくるってことがちょっとアート鑑賞とは違うかもしれませんが・・・笑
大きな声では言えませんが、私も最近ありましたよ。
「何なのあの長くてどうしようもない朝礼は!」っていうのが。
アート鑑賞と飲み会の愚痴とは極端な比較なのかもしれませんが、
何となく分かっていただけるといいなと思ってます。
そして、アウトプットする対象が”アート”になったとたん、後付さりしたくなるのはなぜですか?
難しそう?
よくわからないし何言ったらいいのかわからない?
アートって自分には関係ない?
そんなアートへのハードルの高さを少しでも低くしたい!
アウトプットアート鑑賞が、自分の中の見えてなかった価値観の再確認になることを体験してもらいたい!
対話鑑賞という言葉を使うのをやめて、アウトプットアート鑑賞に変えようかな。