プロフィール

Yoko
アートエデュケーター
アート鑑賞を通して自分の価値観を知る鑑賞会やマンツーマンでのセッション
英国の貴族のお屋敷、カントリーハウスをご紹介する講座
大阪出身
(英国)バッキンガム大学美術史学部卒業(BA in History of Art and Heritage Management)
(日本)武蔵野美術大学通信教育過程卒業(芸術文化学科文化支援コース)
博物館学芸員資格取得
私が提案している「アートで価値観」とは、自分軸となる価値観やあり方に気がつくためのアートを通した自分を見つめる鑑賞法です。
自分軸とは自分がどうありたいのか生きていくための指針となるもの。
これがないと私は本当はどうしたいのだろう?と迷い続けます。
その迷いは、下記のようなことにつながっていきます。
・他人の言動に自分が揺れ動かされストレスを感じる
・生き生きして輝いている人をみて自分と比較して落ち込む
・自分に自信がもてない
・自分のことが好きになれない
・人の目が気になる
・自分を素直に表現できない
・何かモヤモヤするけどどうやって気持ちを整理すればいいのだろう
アートで価値観は、自分の思考や感情を”アートを見ること”をきっかけとして気づき、自分を見つめる鑑賞法です。
こんなことをやっています。
西洋美術を中心とした、対話型鑑賞×アート思考を使った鑑賞です。
<対話型鑑賞>
絵画や彫刻、現代アートなどさまざまなアート作品を鑑賞し、自分の感じたことをアウトプットする鑑賞方法です。
アート鑑賞の鑑という字は鏡という意味もあり、作品は自分の心の中にあるものを映し出し気づかせてくれるのです。
アートを見て、美しい・悲しい・面白い・懐かしい・と心が動いたことありませんか?
言葉にならないけど、何か惹きつけられる、ざわざわすると感じたことはありませんか?
それらは本来自分の心の中にあるもの。存在していないものは自分では見えないからです。
アートをきっかけとして出てきた心の動きを掘り下げていきながら、価値観に気づいていきます。
また他人の感想を聞くことで、自分の物の見方に気がつきます。
<アート思考>

アート思考とは、アーテイストが作品を作る過程のプロセスを私たちの日常にも取り入れていく思考方法。
私たちはアート作品という完成形を見ることがほとんどだと思いますが、アーティストが作品を作り上げるまでのドラマに注目します。
アーティストは自分の中にある興味や探究心を大切にしています。
自分なりの視点で世界を見ています。
そしてその伝えたいことを独自のやり方で表現しています。
例えば上のクロード・モネの絵を見てください。
彼はこの睡蓮の絵を何枚も何枚も描きました。
これまでのアートは室内で制作されるものだったのが外で描くことにこだわりました。
雲が出てきて暗くなったり、光が強くて眩しすぎたり、風のせいで水面に映った木々や植物が揺れたり。
そんな刻々と変化する自然を捉えようとしたのです。
誰がみても同じ風景がいつも存在している、というこれまでの風景画から大きな脱却です。
自分の目や心が捉えた自然の姿を表現しようとしたのです。
私たちはアーティストではなくても、自分の人生という作品を作るアーティストだとは考えられませんか?
アーティストがどのように自分の興味を育てて生きながら、自分なりの視点をもち、表現していくのか。
これを知ると自分は、世間の常識や◯◯であるべきというものに、ガチガチに縛られてるなって気がつきます!
<西洋美術史的知識>

西洋美術史は、はるか昔の洞窟時代から現代までの歴史の中で絵画、彫刻、建築などが登場して、飲み込まれ、また新しいものが誕生してという、大河の流れのような美術の物語です。
美術史を知ると、画家が、彫刻家が、建築家が、すでにあるものより少しでも良いものを作ろう!何か新しいことができないか!そのように挑戦を重ねてきたことを実感できます。
そして美術は歴史、政治、宗教、文学、哲学、科学などから、人々の生活慣習やファッションなど色々なことに関連していることもわかります。
決してアーティストの思いつきやひらめきだけで作品はできているのではなく、作品にはいろいろな役割があったのです。
時代背景、作者の状況・想い・描いたものなどの情報で作品をより深く味わいましょう。
好きな作品だけではなく偶然の出会いを楽しみ、人生を豊かにしていく。
そのような出会いを続けていくためのお手伝いをします。
アートエデュケーターの仕事を始めたきっかけ
20代なかば当時働いていた会社を辞めて、イタリア10日間のアート三昧の贅沢旅行ツアーに参加しました。
ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノ、ヴェローナ、パドヴァ、ラヴェンナ、アッシジ、ピサなどイタリア各地の美術館・博物館、教会、遺跡など巡る旅でした。
イタリアはもう街が国全体がアート!
観光地へ向かう移動のバスでも街並みや風景に感動し、ファッションセンスの良い人に目を奪われ、聞いてるだけでテンション上がるイタリア語の陽気な雰囲気に元気もらって楽しんだ10日間。
これまでは、宗教画とか苦手だったけど、アッシジにあるサン・フランチェスコ大聖堂で日本人の神父さまに出会い、聖堂内の絵画を解説を聞きながら見ていてぞくぞくとしたのが、美術史を学ぶことになるきっかけです。 キリスト教の教えを人々にわかりやすく伝えるために絵画が発展してきて、見ただけで誰が描かれてるのか?何のストーリーなのか?がわかるようにルールがあって、こういうこと知って見ると面白いなと思ったのです。
そして、イタリア各地で見てきたはるか昔に作られた絵画・彫刻・建築物が今目の前に存在してて、過去と現在をつなげてくれている!!という感動がありました。
帰国し2,3年は仕事をしながらお金を貯め、まずはイギリス語学留学へ。
そして西洋美術史を専攻するためイギリスの大学へ入学。
社会人からイギリスでの大学生に立場を変え、人生で一番の猛勉強をし美術史学部を卒業しました。
ロンドンの美術館で作品を前にして教授からレクチャーを受ける。
パリやヴェネッツアへのアートトリップ。イギリス貴族のお屋敷である”カントリーハウス”の歴史や文化施設のマネージメントを学ぶ。
などなど貴重な勉強をしました。
帰国後は会社員をしながら、大学通信過程で博物館学芸員の資格を取得しました。
そんなころ癌にかかっていることがわかり、約4ヶ月間の入退院と自宅療養の日々に。
失ったもの、でも逆にそこから手に入れたものがあり、色々なことを考えた時期でした。
治療が終わり普段の生活が戻ってきた。
生かされた!人生一度しかない!悔いのないように!そう思い知らされた反面、再発したら・・・またあの治療に戻りたくない・・・と今の生活を変えることが怖くなりました。
もともと、環境を変えること、新しいことに挑戦することに抵抗はなかったですが、この時から少しづつ現状維持体質に変わってきたように思います。
子供のころから自己表現が苦手。
世界観はわかってもらえないんじゃないかと、仲の良い人や理解してもらえると思った人といると安心。周りに少し壁を作ってしまいがちでした。
でもそうやっていくうちに、自分の人生胸を張って言えるようなものがない・・・とプライベートでも仕事でも満足できない・・・と思うようになる。
自分の中ではなく外に何か答えがあるのではないかと考える。
そんな中、対話鑑賞会で作品を見ながらお客様が話してくれる気づきや感想が、その人自身について話していることに気づきます。
アート鑑賞を通して、自分では見えていなかった、忘れていた価値観を発見する”アートで価値観”という自分のビジネスのコンセプトに辿り着きました。
アートで価値観とは自分のためでもあったんです。そこに気がついた。
自信が持てなかった自分。
でも好きなこと、知識を発信していく中で、人に喜んでもらえ、自分の価値に気がつけた。
答えは自分の中にしかない。
好きなこと・夢・考えを心に止めるのではなく外に出していく。
そうやって自分自身を発信していくことで、新しい出会いがあり、そこからまた何かが広がっていく。
私自身が経験してきたからこそ、自分はどうしたいのか?悩んでいる方に伝えていきたいと思っています。
ブログタイトルの Cosiness and Adventure について
Cosiness とは暖かく居心地の良い快適な状態であること。Adventure は手に入れたいものを得るためにリスクを承知でする冒険。私は人生にはこの2つが必要だなと思うのです。でもCosinessばかりだと刺激が欲しくなるし、Adventureばかりだといつか疲れてしまうし。贅沢だけどこの2つがバランスよくあることが充実した日々を送れることになるんだと気づきました。
そして、活動をはじめた自分自身への応援的意味も含んでいました。自分の価値観を知り、一度しかない自分の人生をどう生きるのか? 少し年を経てしまいましたが、今からでも遅くはないと決断!不安も感じながらはじめた起業への道(Adventure)とその先にある自分の理想を叶える生活(Cosiness)。そんなこじつけでもあるのです。
どうぞよろしくお願いいたします。