モネの作品を映画館で楽しむ「私は、クロード・モネ」アート・オン・スクリーン

アート・オン・スクリーンという映画を知っていますか?
誰もが知っている歴史的な美術品を取り上げるドキュメンタリー映画です。ただ作品を紹介するのではなく、作品を創り出したアーティストに焦点を当て、作品を芸術を生み出した境遇や創作動機に迫ります。

2018年ラインナップは、ミケランジェロ、モネ、ゴッホ。世界中を回らないと見ることができない、数多くの作品が一度に見ることができ、アーティストのエピソードなども交えた映像は、美術展で作品を鑑賞して楽しむのとはまた違った機会を与えてくれます。

まずは予告編をお楽しみください!

「私は、クロード・モネ」はモネの傑作100点以上を見ることができる

映画はモネ(1840ー1926)が残した2500通を超える手紙や、彼自身の言葉を通して、モネの生涯を辿っていきます。

10代のモネは人物などのカリカチュア(戯曲)を描き、それを地元で販売することができるほど上手かった。

そんなカリカチュアから、晩年の白内障による視力の衰えに悩みながら作品を制作するまでの膨大な数の作品が映し出されます。

その数100点以上。通常であれば世界中の美術館を回らないと見ることができない数の作品を、映画館の大画面で見ることができます。

作品の紹介方法も、モネが実際に描いた場所の美しい映像からモネのの絵へ。またモネの絵から風景に戻っていくというそんなアプローチもあり、モネが何を見て、どう描きたかったのか。そんなことも考えられるようになっています。

さらに映像作品なので、普通ではなかなかむずかしい作品のクローズアップもありモネのこだわりを知ることができます。

モネの作品とも言えるジヴェルニーの”モネの庭”の美しい景色もたくさん登場しますよ!

モネの知られざる生涯を知る

映画では、モネの理想、憧れ、葛藤、苦悩、愛、喜び、感動、探求など、その時々でモネが何を思い、どう感じていたのか知ることがきます。

印象派の明るく華やかな色彩や、大人気な現代の印象派のイメージからは想像しにくいとは思いますが、モネをはじめ印象派の画家たちは当時は自分たちの作品が世の中に受け入れられず大変苦労します。

またモネは、画家になることを反対する家族や、奥さんであるカミーユとのことを父親に反対されたりと家族との衝突があり、その度に仕送りが滞ることとなり経済的にも苦しい日々を送ります。

映画の中ではモネが色々な人にお金を送ってくれるよう頼んだり、自分の苦労や悩みを綴る手紙が紹介されます。

友人で画家のバジールの死、カミーユ夫人の看病の日々や早すぎる死などモネの辛い心境も伝わります。

晩年には白内障で視力を失いながら苦悩する日々。手術を受けてなおも自分の探究心を失わないモネの芸術家の姿に感動します。

映画の感想

上記に書いたポイントはこの映画の素晴らしいところなのであり、実際に私も良かったなと思うところです。

でもここからはもう少し正直な感想も・・・

映画としては淡々としすぎて終了後、「あれ?」「これで終わりなの・・・?」と拍子抜けした感もありました。

もっと何か「そうなのか!」と新たな発見があったり、グッと感動する演出があったら良かったなと思ったのです。

また、モネの手紙や言葉で進んでいくナレーションの中に多くの名前が登場します。

それが誰であってモネとどういう関係の人物なのか?説明がないので知らない人にはちょっとむずかしいかも。

▼映画の公開終了しています。

アート・オン・スクリーン
「私は、クロード・モネ」
2018年7月14日から公開
東京「東劇」
愛知「ミッドランドスクエアシネマ」
大阪「なんばパークスシネマ」
兵庫「神戸国際松竹」
公式サイト:http://artonscreen.jp/

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