「国宝」2度目を見てきました!!まさか2度も見るとは・・・
3時間超えだし、無理・・・と行かないなと思っていたのですが、身近な人から良かったよ!と言われたことと、昨年行った場所がロケ地に使われていたと知ったことが、見にいくことになったきっかけ。何と単純なと自分でも笑えますが、そんなものなのかもしれないですね。
感動したところ、心にグサったきたところ、感情移入できなかったところなど、色々ありました。
涙が止まらなくなったのは、物語の中盤、吉沢亮さん演じる花井東一郎が3代目花井半次郎襲名の舞台の場面。歌舞伎役者の皆さんが、舞台にずらりと並び、扇子を前におき、頭を下げて幕が上がるのを待っている瞬間。
私歌舞伎のことをほとんど知らないだわ・・・と自分に対する恥ずかしさと、日本の美しさに心つかまれるような、色々と入り混じるような気持ちになって。歌舞伎は一度しか見たことないんです、私。
そして2度も見に行った理由は、1度目ちゃんと見れなかった部分があったから。
物語の冒頭、立花組の豪勢な新年会の場面。私にとって久しぶりにお姿を見た永瀬正敏さんのヤクザの親分の、ものすごい存在感と迫力に物語に一気に引き込まれました。
しかしそれから敵が乗り込んできて乱闘シーンが始まります。途中刀が出てきた・・・と怖くなって目を細めて見ていたのでほとんど見れてなかったのです(笑)ピストルなら大丈夫だけど刀は怖い。頭が飛んでいったり、腕が飛んでいったら怖すぎると。(まぁ冷静に考えたらそんな露骨に登場させないとはわかるのですが)
というわけで、もう一度きちんと見よう!と行ったというわけです。
でも行って良かった。
前回見てから大して日が経っていないのに、あれ?ここはこんなだったかな?って思うところたくさんありました。
それも当然!絵画でも同じ!
一度チラッと見ただけでは、細部も全体も全然見れていない。だからこそじっくり見よう!って常に言っているのとおんなじだわ。
ところで、この記事の写真の建物は、映画のロケで使われた建物なんです!
滋賀県大津市にある”びわ湖大津館”。この建物の外観が歌舞伎座の雰囲気に近いということで、「日乃本座」(歌舞伎劇場)の外観やロビ
ー稽古のシーンが撮影されました。喜久雄が、彰子の父千五郎から、娘に何をした!と怒鳴り込まれたシーンです。
歌舞伎座の雰囲気に近いのは当然で、同じ設計事務所が手がけているからだそう。
でも劇場ではありません。何の建物だと思いますか?
建てられたのは昭和9年(1934)。滋賀県初の国際観光ホテルとして建設された「琵琶湖ホテル」でした。皇室の方々、ヘレン・ケラー、川端康成といった著名な人が宿泊した由緒ある場所だったようです。
その後ホテル自体は新しい建物となって別の場所へ移転したため、大津市が譲り受け、当時の姿に復元し、今は文化施設となっています。
地上3階建て、桃山風破風造りの外観と、中は洋風の和洋折衷の作り。かなりインパクトがあります。

そして琵琶湖がすぐ見える場所に建っているんです。

この場所に昨年偶然行ったわけですが、もしかしたら昨年撮影をしていたのではないのか?なんて思うとちょっと嬉しくなってしまった。そんな気持ちを残したくてここに記しておきます。