早く本物に会いに行きたい「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像 」レオナルド・ダ・ヴィンチ

以前鑑賞会で、参加してくださったお客様が、いつかミケランジェロのピエタを見に行きたいと教えてくださいました。

私が見に行きたい作品は何だろう?

1つに絞るのはとても悩むところだけど、やっぱりこの絵だろうなと思います。

「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像 」
レオナルド・ダ・ヴィンチ
1474/1478年ごろ
ワシントン・ナショナルギャラリー

イギリスの大学で美術史を勉強していた時、教授からこの絵の女性に似ていると言われました。実は聞いた時はっきり言ってあんまり嬉しくなかったんです。

いくらダ・ヴィンチの絵とはいえこの女性とても冷ややかで、寂しそうな表情。アジア人の小さな目や、私の感情あまりださないところを指摘してるのかな…って思ってしまって笑。今思えば、もっと教授とそのことについて聞いてみれば良かったなと。

それからその絵について調べていくうちに、彼女は裕福な家のお嬢様であり、気品や知性も称賛されていた人物であったことを知ります。そして、レオナルドが22歳の時の作品!まだ新しい油絵具で試行錯誤しながら描かれたことや、4/3向きのポーズで描かれた初のイタリアの肖像画であるそうです。

女性は、フィレンツェのメディチ家に雇われていた銀行家の娘であるジネブラ・デ・ベンチ。彼女が16歳で、2倍以上歳の離れ夫人を亡くした男性のもとに嫁ぐ時に描かれたものだと考えられています。

アマチュア詩人でもあったジネブラ。この絵の裏には、ラテン語で美は徳を飾るとこの肖像画のコンセプトも書かれています。

知れば知るほどこの絵が気になるようになったんです。単純ですね笑

この絵を長年見たい見たいと思い続けてます。でも、思い続けてるだけでは絶対叶わないことも分かってる。色んな理由つけて引き伸ばすのそろそろやめて、見に行けるように行動始めないとと考えてます。


-アート日記