祖母の死が教えてくれた、自分にとっての幸せの大切さ。

先月末大好きだった祖母が亡くなりました。

とても悲しいけれど、94歳まで自分らしく生き抜いた姿に本当にお疲れさまでした!と見送りました。

祖母と、3年前のちょうど同じころに旅立った祖父には、本当にたくさんの愛情を注いでもらいました。

近くに住んでいたわけではないのですが、夏休みなどに帰省したり、祖父母がわたしたちのところに遊びに来てくれたり、一緒に旅行したり、幸せな思い出がいっぱいあります。

とうとう2人ともいなくなってしまったのだ・・・と両親と別れた母の顔を見ながら寂しい気持ちになりました。


祖母はこちらがびっくりするくらい行動的、好奇心旺盛な人。

法要をしてくださった菩提寺のご住職が、「こんな生き方をしたいと思われる方も多いでしょう」と式の中で言ってくださるような、自分のやりたいことに貪欲に行動してきた人でした。

農家をしながら会社勤めをし、退職後は旅行、水墨画、写真、お茶、和裁などなどやってみたいと思うことを、楽しむという言葉では収まらないくらい本気でやっていたように思います。

人の世話や教えることも大好きで、自宅にアトリエを作り絵を教えていました。
(写真は祖母の絵です)

色紙に描いた祖母の絵は、両親宅はもちろん、私のところや妹のところにもたくさんあって楽しませてくれています。

絶景、美しい花、お祭りなど、写真を撮るために重いカメラを持参して、日本だけでなく海外まであちこち旅行し、写真もたくさん残してくれました。


自分にとっての幸せとは、自分はどんな人生を送りたいのか、たった一度しかない大切な一生を悔いのないように生きること、そんなことをまさに見せてくれていたのだなと思います。

祖母、母、妹と私、そして妹のところの姪っ子姉妹と、女4世代で色々とガールズトークしたり、絵を描くのが好きな姪っ子たちに絵も教えてほしい、などそんな夢もあったのですが実現しなかったのは残念。

でも姪っ子たちには祖母の生き方を伝えていきたい。

自分らしく生きるということを。
 

-アート日記