365日絵のなかで”旅”をする クロード・モネ 旅するアート鑑賞

モネとアルジャントゥイユ【365日絵のなかで”旅”をする】

モネの足跡をたどりたい!と考えるとやはり一番最初に思いつくのはジヴェルニーではないでしょうか?でもその他にもモネにとって重要な場所が他にもあります。その一つが”アルジャントゥイユ(Argenteuil)”です。

モネは1840年にパリで生まれてから、このように生活の拠点を移動しています。
パリ ⇨ ル・アーブル ⇨ パリ ⇨ アルジャントゥイユ ⇨ ヴェトゥイユ ⇨ ポワシー ⇨ ジヴェルニー

アルジャントゥイユは、パリから電車で約15分の北西部、パリと同じように急速に発展しましたが、豊かな田舎の魅力も残していた街は、絵を描く場所として理想的だったのです。川辺の散歩道、ボートや。彼らの描いた作品には19世紀のアルジャントゥイユの姿がたくさん残されているわけです。

ではモネにとってはどんな場所だったのか?
1871年から6年間住んだ場所は、芸術家仲間のシスレー、ルノワール、マネ、カイユボット、ピサロ、ドガ、セザンヌなどが、食事をしたり、絵を描いたり、芸術の話をしたりする交流の場所でもありました。

野外で風景を積極的に描いて、光と色の効果をもっと捉えるために新しい技法を発展させました。水面の光の効果を捉えるためにアトリエボードを作りそこで描き始めたのもここです。


モネが丘の中腹から見上げるようにこの絵を描いたのがよくわかるような気がします。ブルーの空と流れる雲が織りなす大きな空の背景。その前に立つカミーユが空の色をそして強い光の色を受けて肌や服の色を作り出していく。丘の草花の色は、光とカミーユが作り出す影で色を変化させていく。光と色の効果を捉えたいモネにとって最高の描くポイントだ。

このような下から人物を見上げるように描く構図ってこれまでにあったのかな?今なら写真を撮るときにあたり前にとってしまう撮影方法だと思うのだけど。

日陰を持っているカミーユは帽子も被り、顔の前にはベールが風になびかせて身体をねじるようにモネを見つめてる。息子のジャン君は背の高い草花に囲まれてちょっと遠くの方を見つめてる。まだかな?と待っているのだろうか。
日常の家族の散歩風景。ほんのひとときの美しい一瞬をとらえている。

散歩、日陰をさす女性 (Woman with a Parasol - Madame Monet and Her Son)
画家: クロード・モネ(Claude Monet (1840-1926))
制作年:1875年
所蔵館:ナショナル・ギャラリー、ワシントン



-365日絵のなかで”旅”をする, クロード・モネ, 旅するアート鑑賞