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You are here: Home / アートにまつわるあれこれ / 夜時間はアートに浸る! 読書の秋におすすめしたい3冊

夜時間はアートに浸る! 読書の秋におすすめしたい3冊

2018-10-21 By Yoko

21 10月

日が短くなり夜をゆったりと過ごすことが楽しめる季節になりました。

そんな夜時間にアートに浸ってみませんか?

読書の秋におすすめしたい美術関連の本を3冊ご紹介します。

一冊目は、一人の画家の作品の世界を体験できるような小説
二冊目は、フランスの絵画の400年の歴史をまるで大河ドラマのように楽しめる本
最後は、現代アートの世界をイラストをふんだんに使って紹介したガイドブック

ジャンルもさまざまですが、本を読んだあと美術館に行くとまたさらに楽しめることまちがいなしです。

 

チューリップ熱 デボラ・モガー著

「チューリップ熱」
デボラ・モガー著 立石光子訳
白水社

 

2018年の10月からフェルメールに再び注目が集まる!と言って良いのでしょうか。
東京でフェルメール展開催が始まりました。
それに合わせて、映画でもフェルメールの世界いっぱいの作品「チューリップ・フィーバー」が公開されました。
その映画の原作本がこちらの「チューリップ熱」です。

フェルメールの世界を小説にしたいと思ったイギリスを代表する女性作家の一人、デボラ・モガーが書き上げたベストセラー小説です。

舞台はスペインから独立し、チューリップ・バブルと呼ばれる好景気に人々が浮かれていた17世紀オランダのアムステルダム。
オランダは日本の九州と同じくらいの面積で、最盛期の人口も約300万人という小国。
その国が世界の海を制覇する商業国家として経済的に登り詰めます。

チューリップ・バブルとは、チューリップが投機の対象となって珍しい品種の球根一個が家を買えるほどの値段まで跳ね上がったオランダのバブル期のこと。
小説にもその珍しい品種が登場しますし、関わる人の取り憑かれたような状況も描かれています。

そのような中、美しく若い婦人ソフィアが無名な画家と出会うことで物語が進んでいきます。
ソフィアは年の離れたお金持ちの商人コウネリスと結婚し、裕福な暮らしをしています。
オランダではチューリップと共に絵画もブームで、一般市民がパトロンとなって収集して自宅に飾って楽しんでいました。
コウネリスはソフィアとの肖像画を、若く情熱的な画家ヤンに依頼するのです。
恋に落ちた二人の運命は・・・

 

物語は二人の愛の行方だけでなく、当時のオランダの風景が浮かんでくるように描写されています。
まさにフェルメールの世界。

そしてフェルメールや当時の画家たちの絵画がカラーで16点も挿入されていて、それらの絵が物語とも意味ありげにうまくマッチしています。

フランス絵画史 高階秀爾著

「フランス絵画史 ルネッサンスから世紀末まで」
高階秀爾著
講談社学術文書

 

フランス絵画の400年の歴史をまとめた東京大学文学部教授の高階秀爾先生の本。
16世紀から19世紀の400年というのは、フランスの国民性が豊かにあらわれて花開いた期間。

つまり、絵画史だけにかぎってみても、フランスでは、特に傑出した時代というものを定めにくい。少なくとも、フォンテーヌブローの宮殿にフランソワ一世の宮廷が艶美華麗な世界を作り上げて以来、二十世紀の今日にいたるまで、連綿として途絶えることのない豊かな創造活動が続けられて来た。山に譬えるなら、抜きんでた高峰がひとつだけ聳えるというよりも、峨々たる連峰が連なる壮大なアルプス山脈のようなものがフランスの絵画史だと言ってよい。それなればこそ、美術の国フランス、藝術の都パリというイメージが、ーそしてイメージのみならずそれに対応する実体がー、近代においていつの間にか出来上がってしまったのである。

 

16世紀のフォンテーヌブロー派
17世紀のプッサンやロラン
18世紀のヴァトー、ブーシェ、フラゴナール
19世紀のダヴィット、アングル、ドラクロワ、バルビゾン派、ミレー、クールベ
19世紀後半の印象派、モンマルトルの画家たち

目次に出てくる画家の名前を見ているだけでもこの400年のすごさが伝わってきます。

詳しい時代背景から、その時代の絵画の特徴、画家の歴史やその評価などにも触れられています。

一つの時代に注目するより歴史の流れを追っていくと、なぜこのような絵画が登場したのか、そして何があってそこから次の様式に変わっていったのかがとてもよくわかります。

すぐわかる!という本ではありませんが、じっくりと味わいながら読み進めたい本です。

 

めくるめく現代アート 筧菜奈子(文・絵)

「めくるめく現代アート イラストで楽しむ世界の作家とキーワード」
筧菜奈子(文・絵)
フィルムアート社

 

現代アートをもっと身近に楽しく伝えることができないかと、著者によるイラストもふんだんに使われている現代アートガイド。

1950年代以降の作家40名の代表作品の紹介。また現代アートキーワード38個についてくわしく解説もされています。

作家のイラストとともに添えられている作家自身の言葉がまた深く、作品を理解する手がかりにもなって考えさせられます。

 

現代アートは高度な知的ゲーム

 

現代アートはよくわからない・・・と遠ざかっていた時期もありましたが、作家の意図を知ろうとするところがポイントなのだ!とわかってからは、作品を見るのが楽しくなりました。

この本はとにかくイラストが素敵で楽しく読めます。

そして読んでいたら作品が見たくなってきました!

現代アートってちょっとむずかしいなと思っている人にも、もっと知りたいと思っている人にもぜひ読んでみたもらいたいです。

 

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Yoko アート鑑賞で知る自分の価値観
【美化ではなく日常の女性や子どもの姿を描いたカサット】


1860年ごろ日本の美術品や工芸品がヨーロッパやアメリカに紹介されてジャポニズムと言われ人気もなりました。


印象派のアーティストがそれらに大きな影響を受けて、作品に生かしていったことは有名ですよね。


さらに、自分でと浮世絵をコレクションしていたり、日本の品を絵の中に登場させたりもしていました。


メアリー・カサットもそんな強く影響を受けた1人で、版画を制作したりもしています。


そして、アメリカ人コレクターのアートアドバイザーにもなって、印象派の作品を紹介したり、アメリカとヨーロッパの橋渡し的存在としても活躍していました。


このアドバイザー的役割については、

@yukimiyamoto777 
さんの著書
「メンタルに効く西洋美術 」にわかりやすく、詳しく書かれていて、こちらを読むことをお勧めしますよー。




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  【自分を生かす道を求めて画家 

【自分を生かす道を求めて画家にたどり着いたゴッホ】


ゴッホの激しい生き方やアルル時代の作品を見ていると、生きるために描くことが必要だったのだろうなと感じます。


大都会パリの生活に疲れて、1882年2月にアルルに旅立ちます。
アルルではパリで抑えていたものから解放されて、どんどん作品を描くゴッホ。


"自分が自分であるということをさえ意識しなくなる"

という言葉も残しています。





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  【科学的理論で時間をかけ描く 

【科学的理論で時間をかけ描くスーラ】


スーラと言えば点描画
点描画が言えばスーラ


この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、どこかで目にしている人が多いだろうし、
一度見たら忘れられない作品ではないでしょうか?



印象派は、自然の中で描くこと、見たものの”印象”をすばやくキャンバスに描くことを重視していました。
そして光輝く生き生きとした明るい絵を作り出したけれど、ものの形は不鮮明で構図も曖昧になりやすいなとスーラは感じていました。
前の投稿でもご紹介したルノワールも、その辺りで行き詰まりを感じてました。



スーラはその原因は色の置き方が感覚的なのではないだろうか?と仮設をたてて、科学的な色彩理論で一点一点丁寧に色をおいて描きました。
その絵はもはや新しい印象派。


この絵なんか何点色をおいてるのだろうか・・・と驚きませんか??


以前神戸にあるファッション美術館で、カラフルな色の玉が付いた待ち針でこの絵を作った作品をみたことがあります。


あれはすごかった!!


こういうことなんだなとすごく納得のいった作品で、改めてスーラの凄さを理解できたのでした。







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 【ルノワールとモネの違い】  
【ルノワールとモネの違い】


20歳ごろ、2人ははパリの美術教室で出会います。
そこで出会った画家仲間が、グループ展を開催し、印象派と呼ばれるきっかけとなっていきます。


2人は一時期一緒に描き、とても似ているので見分けがむずかしいものも。


でも、ルノワールは印象派の描き方の限界を感じて、徐々に自分のスタイルを見つけようとしていきます。



2人の絵をたくさん並べて見ると、モネは風景画が多いけど、ルノワールは人物を描く絵が多い。



印象派の技法では、しっかりとした形が失われ、色模様になってしまう。
人物や建物などしっかりと手応えのある存在として描くことができないと考えたのですね。




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【ジヴェルニーの庭は戸外アトリエ兼モネの作品でもある】


印象派を代表する画家を、だれか1人あげてみてと言われたらやっぱりこの人しかいないでしょう!!



印象派って絵画の歴史を変えた革命児たちみたいに言われてるけど、モネは自分の”印象”をできるだけ忠実に描き続けたきたことが結果そうなってしまっただけなんですよね。



もちろん絵の才能や、鋭い感覚が備わっていたのは当然なんですが。



新しいスタイルは世の中になかなか受け入れられず、苦悩も多かったけれど、自分に嘘をつくことない生き方が作品にも力強さと明るさに溢れているように感じます。



人生の後半に移り住んだジヴェルニーに、理想の庭を作る。
それは、自分だけのアトリエであり、モネの作品でもあるのです。




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 大きく「印象派 」とくくられてい 
大きく「印象派 」とくくられていても、
描くものも、描き方も、画家としての生き方も目指すものも違います。



何に惹かれるのか?
どんなところに興味あるのか?



印象派好き!


から


ルノワールが好き
スーラが好き


さらに


絵のために美しい庭を作ったモネの生き方に憧れる
ゴッホの力強い筆致に気持ちが揺れ動かされる


とか語れるようになったらちょっと嬉しくないですか?



そして、そのあなたが惹かれるポイントには、自分の心を満たすヒントがきっとあるはず!




募集中の2月の鑑賞会は、「トライアローグ展」から3つの作品を対話鑑賞します。
プロフィールからチェックしてくださいね。




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