アートと自分をつなぐモノとコト

マインドフルネスを取り入れるアート鑑賞

wikipediaより

先日ちょっと面白いアート鑑賞を体験しました。
イギリスのLIMINA COLLECTIVEが主催する、マインドフルネスを実践しながらアート鑑賞をするというワークショップに参加したのです。



Zoomで参加するオンラインワークショップ。
瞑想をしたり、ガイドの語りかけを聞きながらアートをじっくり見ながら、今ここに意識を集中することを練習するというもの。
アート鑑賞とマインドフルネスの掛け合わせ!



アート鑑賞とマインドフルネスって相性が良いなぁと以前より感じていました。
作品を集中して見たり、引き込まれるような体感は瞑想に近いと思ったからです。



さらに、ロンドン・ナショナルギャラリーがYoutubeで出している動画「5-minute meditation」が好きだったこと、マインドフルネスを26枚の絵画で説明した本「はじめてのマインドフルネス」(紀伊国屋書店)が愛読書であることも。

だからこのワークショップのことを知ってすぐに申し込み参加したわけです。



鑑賞したのはこちらの作品。
グスタフ・クリムトの「接吻」です。



ワークショップは30分。
イギリス時間の13時からスタート。
日本は夜の22時からでした。



まず初めにワークショップの簡単な説明の後、数分間の短い瞑想を行いました。
その後10分くらいでしょうか?
ガイドの方の語りかけを聞きながら、絵を深く鑑賞していきます。
注目して見ていく部分について語りかけてくれてるガイドの声は、瞑想の世界に入っていくような穏やかなものでした。
これは美術館で少し緊張しながら見るときや、対話型鑑賞しているときの観察する集中とも違う感覚でした。
鑑賞後はみんなで軽く感想をシェアした後、作品や画家についての紹介もありました。




マインドフルネスって、今の自分の状態に意識を向けて心を整えることです。
瞑想もその一つですよね。
瞑想をしたことある方はそうそう!と感じていただけるかと思いますが、私たちは本当に常にひっきりなしに”何か”を考えてます。
それは自分で考えようとしているのではないのに、何かがぽっと浮かんでくる。
そこから思考の旅が始まってしまうのですが、マインドフルネスはそんな声をちょっと横に置いておいて、静かに自分の心に意識を向ける贅沢な時間です。
それをアート鑑賞をしながらということがさらに贅沢だと思ったわけです。

クリムトの「接吻」はこれまで何度も見ているはずなのに、今回は新たに気づいたことがありました。



男女を結びつけているような金の背景が、まるでキリストや聖人のような光輪のように見えたこと。
絵全体は、中世の宗教画のようであるのに男女の顔と手と足が妙にリアルなのです。
2人の愛し合う姿が生々しく感じられてちょっとドキドキしてしまいました。
女性の頬の赤みも、男性が口づけしている頬の方が強い。
そして彼女の左手が男性の手を引き寄せているところなんて!

女性の足もぎゅっと力がこもっているところなんてリアルですよね。
それに体も丸みもちゃんと表現している。


クリムトって凄いなぁ。
彼の男女の愛の描き方はエロいけど美しいなぁ。
この絵はやっぱり素晴らしいなと感じた時間でした。


こんな絵と深く繋がる鑑賞も良いと思いました。



LIMINA COLLECTIVEは、コロナ前はイギリスの数多くの美術館でもワークショップを行なっているようでした。
今はオンラインに切り替わっていますが、これを美術館でできるのならなお絵の中に入っていけるはず。
ぜひ参加して見たいと思いました。

私が参加したワークショップは、【Pause Look Relax】という30分のもの。
参加費は5ポンドでした。
下記のホームページからEventsへと進むとイベント情報を見ることができます。



▼LIMINA COLLECTIVEのサイトはこちらから見ることができます。



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