横山大観ファンの集い「横山大観ナイト」@山種美術館

こんにちは。

1/20 東京の山種美術館へ「横山大観ナイト」というイベントに参加してきました。

このイベントに行くことができたのは本当に引き寄せじゃないかと思うほどいい偶然が重なったためなんです!

1/17深夜にこのツイートを見たことが始まり。

なんか面白そう〜とリンク先を見ると、憧れのTakさんのブログ「青い日記帳」へ。今回のイベントをご紹介されていました。

イベント詳細を確認すると、この日は東京に行っている日であること、その日の予定はお昼過ぎまでだから夜は空いてると気づき、

行ける!うれしくなってすぐにナカムラクニオさんへ申し込み。

遅い時間だったにも関わらず、「お待ちしています」とすぐにお返事をいただき参加できることになりました。

翌日ナカムラさんのツイートを少し遡って見ていると、数日前にキャンセルが出て、若干名募集しているところに自分が入り込めたことがわかったんです。

ではどんなイベントだったのかご紹介

「横山大観ナイト」とは??

2018年は横山大観の生誕150年と没後60年に当たる記念の年。山種美術館では1/3から所蔵の大観作品全40点を一挙公開しています。

その閉館後の展示室を貸し切って特別イベント。6次元のナカムラクニオさんが、ギャラリートークを行ってくれたのです。

私はナカムラクニオさんを今回初めて知ったのですが、東京の荻窪にあるブックカフェの店主さん。様々な活動をされているようでとても興味があります。

美術館ロビーで受付を済ませ、資料をいただき地下の展示室へ降りて行くともうすでに人がたくさん集まっていました。

山種美術館館長のごあいさつのあと、ナカムラさんのトークが始まりました。

絵や資料が貼り付けてあるスケッチブックを片手に、展示室を周りながら大観の話をたくさんしてくれます。

横山大観についてあまり知らない私にもとても興味ふかい話がたくさんでした。

そして、いただいた資料は大観の落款の種類、大観と各画家たちの相関図、日本絵画の歴史をざっくりとまとめた資料などとてもわかりやすかった。

大観のエピソードがたくさん聞けた

その中でも気になったのはこんなこと。

  • 富士山を2000点くらい描いた大観。写真をみて描いていたが、その視点は下から見たものではなく、空からの視点のように書かれている。
  • 父親は地図の編纂の仕事をしていた人で、子供の頃は地図の図版を模写していた。
  • 建築家を目指していた。
  • 夏目漱石との繋がり。
  • 日本で20円でも売れなかった作品が、アメリカやイギリスの展覧会で高額で売れた。
  • 絵は自分を写し出すものだった。
  • 描いた当時の霊的なものがとどまっている絵でなくてはいけないと考えていた。
  • 日本美術は西洋の絵画に大きな影響を与えたと言っていた。

ギャラリートーク後は貸切展示室でじっくり鑑賞!

50名ほどの参加者だけで、閉館後の静かな展示室でじっくりと大観の作品に向き合うことができました。

とても贅沢な時間でした。

今回の展示は、初代館長の山崎種二氏が横山大観との親交を深める中で集めた全40点を一挙公開されているとのこと。

さらに、大観同様に山崎氏が交流を持っていた画家の作品も展示。

38年ぶりに公開された作品もあり、今年の記念年に力を入れている展示であることがわかります。

私の大観の知識というのは”富士山の画家”という程度のものだったのんですが、中国旅行記念の水墨画あり、ちょっと可愛らしい鳥の絵あり、風景画あり、松竹梅の絵あり、歴史がありと多彩。その中でも濃淡で描かれた竹が裏箔の背景に描かれている、大正7年作の「竹」が良かったな。竹が風でサラサラと揺れている様子が美しかった。まるでサラサラという音まで聞こえてきそうで・・・

鑑賞後は、ミュージアムショップへ。お店もイベントのために特別に開けてくださっていたようです。

今年は横山大観イヤー

2018年は、横山大観の生誕150年と没後60年が重なる記念年。大規模な展覧会が開かれます。

生誕150年記念 横山大観ー東京画壇の精鋭ー
山種美術館
2018/1/3 - 2/25

 

生誕150年 横山大観展
東京国立近代美術館  2018/4/13 - 5/27
京都国立近代美術館  2018/6/8 - 7/22

*使用した写真は「横山大観 ―東京画壇の精鋭―」展で出展中の、横山大観<作右衛門の家>山種美術館蔵

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