zoomでアートと香りのお茶会を開催しました

2020年4月29日にアートと香りのお茶会をzoomを使って開催しました。

実は、3月に京都で開催する予定だった、【アートx香りで五感を磨く】アートを香りを通して楽しむ鑑賞会。
コロナのせいで延期となってしまいましたが、 一緒にやることになっていた片山裕子さんから、 この機会にオンラインで何かやりませんか?と声をかけてもらいました。

今この状況で美術館はもちろん外出もままならない中 、アートやアロマやマインドフルネスの話を無料でお話しする会をやりましょうーと決まったんです。
明るさが見える、気軽なお話会って感じで、ご自宅で、PC、スマホなどの前で、美味しいお茶やお菓子など準備して お茶会気分で参加していただきたいと思って。

オンライン、コラボ企画と初めての試みだったので、どれだけ集まってくださるのかなとーいう感じだったのですが、関西・中部・関東からも参加してくださいました。

一緒に企画した片山裕子さんがしっかりと進行してくださったおかげで、皆さんがどんどんと話に参加してくださって、予定を30分以上延長して大いに盛り上がりました。
裕子さんの活動に興味を持ってくださった方もいて、ここでご紹介させてください。
ホームページからメルマガに登録すると、アロマやハーブを使ってのセルフケアや、心や身体の整え方をわかりやすく教えてくれてます。
(→http://katayamayuko.com/

まず最初は、私の方から絵のご紹介を。
ちょっと怖い絵でもあったのですが、今の状況にも関連した作品を選んだのです。
14世紀ヨーロッパで大流行したペスト(黒死病)のあと、よく描かれる題材となった「死の勝利」というタイトルの絵画。
この絵が描かれたのは16世紀のことですが、死(骸骨)が大群となって、王様、貴族、騎士、市民など人々を呑み込んでいく様子が描かれてます。

気持ちがいい絵、美しい絵ではないかもしれない。
でもこういう教訓を込めた絵画もあるのです。
”死はどんな人にもいつか訪れる”
だからこそ、今を大切にしたいと思うのです。

そして、疫病は何度も流行しヨーロッパの人口を激減させ、社会構造を変え、中世からルネサンスへと移行する引き金にもなったのです。
この2020年もすごい勢いで世の中が変化していってますよね。
歴史から学ぶことって多いです。

そんなおどろおどろしい絵ですが、ブリューゲルの絵は細かいところまで本当に丁寧に描かれているので、ズームしながらみんなで気づいたことを発言してもらいながら見ていきました。
その後のご感想にも出てきたのですが、きっと1人ではあまり見たくない絵、興味がなかった絵でも、こうやってみんなで話しながら見ると気づきもあるし、楽しかったとのことでした。

アート鑑賞の後は怖い絵から離れて 片山裕子さんより免疫力を高めるハーブやアロマのご紹介。今この状況化でも前向きに楽しみながら生活するコツとして、五感を意識したり、ハーブやアロマを日々の生活に取り入れやすい使い方なども紹介してもらいました。
その流れで参加者の方々が今の自粛生活の中で感じた気づきを話してくださったのがとても印象的でした。

日々の生活でちょっと丁寧にすることを意識したり、今まで必要だと思っていたことが実はいらないのでないかと気づいたり、好きなことに時間が使えることが嬉しかったりなど・・・
ここでも価値観の変化がおこってるんだなと思いました。

今美術館が閉館して、アート好きにはとても辛いのですよね。
私も当たり前に思っていた美術館巡りができなくなって、今まではなんとありがたい状況だったんだと気がつきました。

アート鑑賞をオンラインですることに、去年までは実はちょっと抵抗がありました。
実物を見ることが一番だと思っていたからなんですが、美術館ではできないことがオンラインでやることのメリットにあるのではないかと、今回実感しました。

それは、
・ズームして細かいところまでじっくりと隅々まで観察することができる。
・遠方の方同士でも繋がって一緒に鑑賞できる。
・ワイワイと大きな声で自由に感想を言い合える。

こんなこと静かに!!と言われる日本の美術館では絶対にできないですからね。
また企画したいと思っています。
どうもありがとうございました。

-アート日記