ブックレビュー

”自分らしく生きる”ヒントを手に入れるアート思考のオススメ本3冊

”アート思考”(アートシンキング)という言葉を耳にする機会が多くなりました。

アート思考とは、自分が興味を持っていること、違和感を感じたことを受け流さないで、常に自分に問いかけていくこと。

自分の信じたことをやっていくこと。

アーティストはそうやって作品を生み出してます。

私たちに感動を与えてくれるアーティストの方々、芸術家、ミュージシャン、俳優、小説家、ダンサーなどなど。

また企業のトップの人や企業家の人たちにとっては、今さらアート思考なんて言葉で特別視しなくても当たり前にされている考え方なのだと思います。

しかし一般の多くの人にとっては世間の常識みたいなものに囚われて、違和感感じても無視してしまうことありませんか?

子供のころに持っていた好奇心も、受験、就職、に進んでいくためにどんどん削ぎ落としてきた。

他人や社会が良しとしている価値観で生きてしまっている息苦しさに気づき、もっと自分らしさを取り戻す。

”個”の時代と言われるからこそ今アート思考が注目されているのだと思います。

アート思考について書かれた3冊の本から、自分らしく生きるヒントを手に入れませんか?


ハウ・トゥアート・シンキング


「ハウ・トゥアート・シンキング」 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法
若宮和男
実業之日本社


著者の若宮氏は建築士→東京大学アート研究者→IT業界でNTTドコモなどの新規事業を立ち上げられています。

ビジネスだけでなく女性の活躍をアートや教育でもサポートしたり、アート思考のイベントプロデュースも行っています。

まずこの本の面白いところは、本そのものがアート思考で生み出されている。

わかりやすさを追求して書かれた本ではないです。

何度も読み返して著者のいうアート思考を自分なりに考え出すといった感じです

アート思考は正解にたどり着くための思考方法ではないからです。

それがどういうことなのかを、本の中で登場するアートやアーティストの言葉を合わせて読み、楽しみながら考えていただきたいです!


アート・シンキングとは一言で言えば、「ちがい」を生み出す思考法です。
そしていまアート・シンキングが求められている背景には、時代のパラダイムの変化があります。


13歳からのアート思考


「13歳からのアート思考」 「自分だけの答え」が見つかる
末永幸歩著
ダイヤモンド社

真ん中の黄色の本。今とても注目されている本です。

東京学芸大学附属国際中等教育学校で美術を教えている先生が、自分の授業をバージョンアップしてまとめたのがこちらの本。

そのユニークな授業で教えているのは、アートを通して自分だけの物の見方を手に入れるための方法

アートとは、上手に絵を描くこと、美術史的な知識を学ぶことではなく、自分の目で見て考え答えをだすことだと言います。

著者の定義するアート思考とはこんな感じです。


「アーティスト」は、目に見える作品を生み出す過程で、次の3つのことをしています。
①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
②「自分なりの答え」を生み出し、
③それによって「新たな問い」を生み出す
「アート思考」とは、まあにこういう思考プロセスであり、「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」を作り出す作法です。


本の内容は、20世紀にアートの歴史に大きな影響を与えた6つの作品を題材にした6回のワークショップ式の授業。

作品を鑑賞しながら下記のようなテーマについて自分の考えを話していきます。

「すばらしい作品」とは?

「リアルさ」ってなんだ?

アート作品の「見方」とは?

アートの「常識」ってどんなもの?

私たちの目には「なに」が見えている?

アートってなんだ?

この本では授業に参加しているようにワークをやってみることをオススメします。


▼こちらの本のレビューを書いています。
【ブックレビュー】自分の常識とは何なのか?アートをもとに自分と向き合う思考法「13歳からのアート思考」




▼「13歳からのアート思考」の著者末永幸歩さんのセミナーに参加した感想も書いています。
アート思考とは自分の興味や疑問を探求していくプロセス


アート思考


「アート思考」 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法
秋元雄史
プレジデント社

右の赤い本です。

著者の秋元氏は、東京藝術大学大学美術館館長・教授。

ベネッセアートサイト直島にたずさわり、年間3万人の来場者を12万人にも押し上げたり、金沢21世紀美術館館長でもあった人。

今の現代アート人気のきっかけを作った方ではないですか!!

アートとビジネスはまったく異なると前置きをされた上で、アートとビジネスの現場で経験されたことをもとに、ビジネスで生活の場でアートを活かすためにどうしたら良いのかについて書かれています

・正解や世の中に広く受け入れられることを目指すのとは、別のところにあるアートが持つ価値がどのように生み出されているのか?

・現代アートを通してアート思考を訓練する方法


自らのスタンスを明確にしていくのに苦労する時代です。また、ビジネスの場においても個性的な製品やサービスを展開するのには苦労する時代でしょう。
独自にいきることが大変な時代です。
アーテイストたちは、そんな中でも強く生き、表現していきます。なぜ優れたアーティストたちは孤独でもあんなにタフなのだろうか?
人としての強さはどこから来るのか?そして、この厳しい社会をサバイブする真の感性、知性とは何か?アーテイストのようなものの感じ方や考え方ができるようになるためのトレーニングは何をすべきなのか?また、本書を通じて、アートとは何のために存在するのか?も理解できるように書きました。


まとめ


3冊の本を読んで感じたのは3方ともアートへの強い愛情があります。

だからこそアーティストの生き方や作品を生み出すプロセスともなるアート思考について書くことができるのですね。

アプローチはそれぞれ違います。

その中から”自分らしく生きる”とはどういうことなのかを、アートを通して考えてみませんか?

思い込みを取っ払い、ありのままにアートを見て感じたこと、疑問、違和感を大切にするところからスタートです。




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