滋賀県にある佐川美術館は、佐川急便株式会社が創業40周年の記念として1998年に開館した美術館です。
なんといってもこの建物にまずは目を惹かれますよね。
数々の建築賞も受賞している建物です。
私がこの美術館でぜひ見て体感して欲しいのはこの3つ。
・水庭に浮かぶように建っている美術館建築
・建物だけじゃない、こだわっているインテリア
・3つの常設展示の作品と展示スペースの見せ方
一つ一つ書いていきますね。
水庭に浮かぶように建っている美術館
この美術館が多くの人を惹きつけるのはこの圧倒される建物ではないでしょうか?
敷地の大部分が水庭となっていてそこに浮かぶように建物が建っています。
佐川美術館HPより広報用動画をみることができるので、ぜひ上空から撮影された部分見てみてください!!
浮かぶように建っているという意味わかっていただけると思います。→佐川美術館HPへ
大きな屋根に柱が規則正しく並んでいる姿はまるで神殿のよう。
毎回行くたびにその美しさに圧倒されます。
そして琵琶湖がすぐそばにあるということがわかっているだけに、水庭がまるで湖につながっているように感じるのです。
そして天気の良い日は水面のキラキラとした光の反射を見ながら、柱と壁の間の長い通路を歩いていると、非日常感を味わえます。
この計算し尽くされた建物は、建築関係の賞も数多く受賞しているそう。
そしてCMでも印象的に使われていたことがあるので、あなたも目にしたことがあるかもしれませんね。
↓ チケットを購入して入ると、すぐにこの風景が目の前に。
↓ 建物をつなぐ通路からも、この水庭を眺められます
↓ 水庭に浮かぶエゾシカ像。
建物だけじゃないインテリアも素敵
シンプルな建物と同様にインテリアもとてもシンプルながらセンスを感じさせてくれます。
これは企画展の入り口です。
アンティークなのか日本家具が並んでいます。
座って水庭を眺めている人を見かけたので、私もちょっとドキドキしながら座ってみました。
こんな使い方もあるんですね!!
他にもライブラリーには北欧チェアが使われていて、カフェではウェグナーのアームチェアが。
展示室にもウェグナーの椅子が置かれています。
美しいデザインの椅子にゆったりと座り作品を眺める。贅沢な時間ですね。
こだわりは3つの作家エリアの常設展
佐川美術館のこだわりは、3つの常設展示です。
作家ごとに展示スペースの雰囲気が変えてあり、力の入れようを感じます。
日本画家の平山郁夫
彫刻家の佐藤忠良
陶芸家の樂吉左衛門
平山郁夫
「アンコール遺跡」、「南京城壁」「比叡山延暦寺」などのシリーズなど320点の作品を所蔵しているそうです。
この展示室は全体照明を落としポイント的に絵画が浮かび上がるように照明が使われているので、ゆったりと落ち着いて絵をみることができるんです。
大きな作品が多いので、ウェグナーの椅子に座ってちょっと引いた場所からみるのがおすすめです。
佐藤忠良
帽子シリーズ、女性像、子供の銅像、晩年の樹木のデッサンなど180点を所蔵。
身近な人物をモデルに生き生きとした姿のブロンズ像が佐藤さん作品の特徴。
全国に野外彫刻(パブリックアート)として数多く置かれているので、どこか見たことがあるような親近感がわく作品が多いです。
そして私もここで初めて知ったのですが、子供のころ読んだ「おおきなかぶ」という絵本。この絵本の絵を描いたのはこの佐藤忠良さんなんです。
樂吉左衛門
こちらは樂吉左衛門展示質に向かう通路です。
展示は地下になっていて、この先にある階段を降りていきます。
展示室は、作家自身が作品と茶の湯空間を演出して作られたそうです。
水庭に埋設された地下展示室と、浮かぶように作られた茶室から構成されています。
楽焼は桃山時代に千利休の理想とする茶碗を初代長次郎が形にしたことに始まり今で15代目。
樂家は茶道の三千家好みの制作を担う千家十職の中の茶碗師として400年の歴史を守ってきた名門です。
展示室とは別に茶室見学は予約制。
カジュアルな茶会なども開かれているようなので、茶室見学も兼ねて行くのもいいかもしれません。
佐川美術館情報
佐川美術館
滋賀県守山市水保町北川2891
077-585-7800
佐川美術館ホームページ
[map address="滋賀県守山市水保町北川2891" width="100%" height="300px" api="AIzaSyCU2aCgdKzNXKL0GI0r-a5uidU7cHHUujw" theme="flatmapwithlabels" class="dp-light-border-map " zoom="14" draggable="true" controls="true"]