やっと行くことができた京セラ美術館。
時間があまりなかったから、今回は「杉本博司瑠璃の浄土」展と、庭園にある硝子の茶室を見てきました。
この杉本博司の「硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)」。
これまでヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿で展示されてきて、今回日本で初めて展示されています。
モンドリアンの名前の由来は、茶室の壁面構成と庭石の配置がモンドリアンの絵画と似ていると驚いたところから付けれているのだとか。
モンドリアンは、長方形や正方形で構成した幾何学的な作品を描く20世紀の抽象画家。
それを聞くとなるほどなとは思うけれど、茶室をただ眺めているだけではそんな風に感じることは私には難しいな。
建築とは何なのか?どうあるべきなのか?
絵画と共鳴し合うこの作品で問われているように感じました。
杉本氏は、茶の湯についてこのように語られています。
”茶の湯、そこには西洋で言われるアートの要素すべてがある。所作(ダンス)、軸(ペインティング)、碗(スカルプチャー)、湯のたぎる音(音楽)そして茶室(建築)。それらすべての要素がお互いに深く係わり合いながら、渾然として一つとなってある”
(杉本博司氏のホームページより)
イギリスの大学で勉強してたとき、教授が茶の湯のことをただお茶をずっと作ってるだけ、というようなそんな言い方をしたことがありました。
彼は本当はきちんと分かってるけど冗談めかして言ったのかもしれないけど、私はあの時に対して説明することができず、悔しい思いをしました。
自分の教養の無さに…日本のこと知らない自分に…
杉本氏の言葉を見てその時のことを思い出しました!
これくらいバーンと言いたかった。
美術館に入場しなくても入れるお散歩コースにもなっているこの日本庭園に、硝子の茶室は2021年の1月31日まで展示されます。
四季折々で違った姿を見せてくれるだろうと思うので、次は紅葉のときにまた見にきたいなと思ってます。