先日イギリスの大学時代の友人からこんなメールをもらいました。
Yokoさんと知り合って約20年,Yokoさんが様々な挑戦をしてきた中でずっとアートからぶれずにずっと地道な努力や模索と勉強を続けて、そして確実に階段を上がってこられたんだな、と何かジーンとしてしまいました・・・本当に好きなことがあるって素敵ですね
彼女が思ってくれているような確実に階段を上がってるとかそんなことは全くなく、しかもアートから遠ざかっていた時期もありました。でも自分にとっては本当に大切なものであることは間違いないです。
彼女は日本からの留学生で、イギリスの大学で政治を学び、その後大学院にも進学しました。私の専攻は西洋美術史。お互い学んでいるものは全然違うけれど、励ましあった大切な仲間です。
あの2年間は、私にとって人生で一番勉強したなーという時間でした。
そこで学んだこと、書き出してみたらこんなにもあったんだと気がつきました。
☆西洋美術史(古代ギリシアローマから現代アートまで)
☆イギリスの貴族の屋敷カントリーハウス(歴史、種類、役割などと、そのマネージメン トについて)
☆コレクター、アートディーラ、鑑定家(歴史、そこから美術館への成り立ち、役割、オー クションハウスのことなど)
☆フランスの装飾芸術(陶磁器や銀器などの歴史やそれが貴族のお屋敷や宮殿などでの飾 られ方、お屋敷などのインテリアや装飾)
☆イタリア貴族などのお屋敷ヴィラ(歴史、種類、役割など)
☆イタリア・ベネチアのルネサンス美術(歴史)
☆イギリスの美術・建築史
授業内で美術館や博物館、教会、カントリー・ハウスには何度もいきました。
授業内で単発でも本当にあちこち行きました。
・ロンドンのホテル (フランス装飾芸術の授業で)
・ロンドンのオークションハウス、額縁や修復の工房、紳士の方の会員制クラブハウス (コレクターの授業で)
・パリの美術館 ・イタリアのベネチアの美術館、教会、ヴィラなど (西洋美術史、イタリアヴィラの授業で)
友人と、または個人の旅行でもイギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツ、オーストリア、 イタリア、チュニジアへ。そこで時間が許す限り、教会、宮殿、お屋敷、美術館、遺跡などを見に行きました。
今は絵画中心に講座や鑑賞会をしていますが、徐々に扱うアートの範囲も広げていきたい。私自身様々なアートを知ることで価値観が変化し、物事の捉え方が変わったり、アートの見方も変化していきました。
自分の気持ちや感性を大切にする見方
教養としての見方
どちらもしっかりと伝えられるように内容も充実させたい。
美術館ツアーや鑑賞会もコロナの影響でストップしてしまったのですが、またやり方を変えたり考えながら再開していきます。