ベリル・クックの絵はクスッと笑える風刺力が魅力

イギリス、プリマスで、ベリル・クックの絵に出会いました。彼女の作品は、日常生活のシーンを大胆かつコミカルに描いていて、親しみやすく、多くの人に愛されています。日本語ではほとんど情報が出てこないので、まだそこまで知られていないようですが、日本でも受け入れられやすい絵じゃないかな。

この絵はプリマスの美術館「The Box」に展示されていた一枚。
1976年に描かれたこの絵のタイトルは、『Bowlers off the Hoe』。プリマスのホー(The Hoe)は、素晴らしい海岸線の眺めが見られる大きな公園。赤と白の灯台がシンボルになっています。その灯台が見える場所で4人の女性がボーリングをしています。このボーリング場も今もあるんですよ!

イギリスのボーリングは、ローン・ボウルズと言って日本のボーリングとはちょっと違うようです。絵では上品な白い服を着た女性たちがボーリングをしている。ベリルの大胆さはここではあまり見られないけれど、このすました感じがちょっと面白い。重たそうなボールをなんだけど、軽々持っている人もいて、戦略を練っている感じ。ボールの色と同じような色の逞しい脚は、タイツか何か履いているのかなぁ。

ベリルの絵はこれからも注目していきたいな。


-アート日記