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【展覧会レポート】コートールド美術館展プレミアムナイトに行ってきました

2019-10-08 By Yoko

8 10月

東京都美術館の、コートールド美術館展のプレミアムナイトの鑑賞会に行ってきました。
最近はこんな風にちょっとだけ特別感のある限定のイベントも多くなってきたなと感じます。
少しでも混雑をさけて、自分のペースで見るということを優先に考えている私にはとてもうれしい。

通常の開館が終わった18時から20時半までの人数限定の鑑賞タイム。
音声ガイドや図録もセットになっていて、19時からは写真撮影もokでした。

 

サミュエル・コートールドのコレクションがもとになったコートールド美術館

コートールド美術館は、印象派・ポスト印象派の殿堂とも言われるロンドンにある美術館。
美術館のコレクションを形作ったのはサミュエル・コートールド(1876年〜1947年)。
彼は代々繊維産業を営んでいた一族の出身で、人工シルクであるレーヨンの製造によって成功した実業家。
印象派の作品に惹きつけられ絵画収集を始め、わずか10年で印象派・ポスト印象派の素晴らしいコレクションを作り上げました。
しかし彼が収集していたころのイギリスでは、印象派の評価は高くはありませんでした。
それでもサミュエルはその魅力を自国の多くに知ってもらいたいと収集し、1932年には美術史を専門とした研究、教育機関を設立し、コレクションの大半を寄贈したのです。
それがコートールド美術館の始まりです。

今回のコートールド美術館展は、その素晴らしいコレクションを見せるというだけではなく、サミュエル・コートールドが自身の美術への愛をとおしてどんなことを目指していたのかも伝えてくれる内容になっているのです。
自分の欲で好きな作品を集めていたわけではなく、美術が私たちの人生を豊かにしてくれることを信じ、多くの人に作品を見てもらいたいと考えていたのですね。
彼の親友である小説家のチャールズ・モーガンの言葉を展覧会の図録に見つけました。
とても素敵な言葉で綴られているので一部をご紹介。

 

だからこそ、彼はコートールド美術研究所を創設し、オペラは室内楽が聴けるように設備を整え、絵画コレクションを寄贈したのだ。
それは、「国家」のためにではない。絵画作品のうちの1点にたまたま出くわして、それを観察するままに感嘆したり称賛したり楽しんだりする
刺激に誘われるばかりでなく、まるで矢に射抜かれるようにして心の奥深くで受け止めて、その人生の中にほとばしるような想像力が再び息づいたり、
凍てついた想像力が融けていくのを発見できるような男性や女性、子供のひとりひとりのために贈ったとむしろ言いたいのだ。
コートールドの願いは、一般の人々を目利きにすることではなくて、セザンヌやマネやルノワールの作品をとおして、
私たちひとりひとりの個人の生活を詩情溢れるものにしてほしいということだった。
「コートールド・コレクション」カレン・セレス(コートールド美術館展魅惑の印象派図録より)

 

絵画を読み解くという内容の展覧会の構成

世界でも有名な美術史と保存科学の研究の場所でもある、ロンドン大学付属のコートールド美術研究所の美術館でもあるコートールド美術館。
そのため展覧会の構成も、作品を3つのテーマから読み解くという内容になっていました。

第1章 は画家の言葉から読み解く

たとえば、ゴッホが書いた手紙から。
モネがロダンに送った手紙から、画家の想いや気持ちに触れて絵をみるとどう見えてくるのか?

 

第2章 は時代背景から読み解く

19世紀、近代都市となったパリでは人々の生活が大きく変わる。
たとえば、劇場やカフェが次々登場したり、鉄道で気軽に郊外へ出かけられるようになり、画家は余暇を楽しむ人々の姿を描いていった。

第3章 は素材・技法から読み解く

19世紀のチューブ絵の具、カメラの発明や、色彩理論の発展は画家に大きな刺激を与えた。
コートールド美術館の科学的調査や研究で明らかになったことも絵を読み解く材料を提供している。

このテーマのもとに、ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、スーラ、シスレーなどなどの作品が並んでいました。

そして作品以外の資料も興味深いものがたくさんありました。

・セザンヌから画家エミール・ベルナールに宛てた手紙。
・作品購入の領収書
・コートールド美術研究所の講義リストや試験問題など
・当時の風刺画など

作品数もほどよくて、主要作品は別パネルに詳しい解説があるなど、わかりやすく、楽しく絵を読み解いていけます。
また、サミュエル・コートールドが自宅に作品を飾っていた写真が引き伸ばされて展示室の壁を飾っていて、これがいい雰囲気作りになっていました。

 

コートールド美術館展の詳細

2019/9/10〜12/15
東京都美術館
展覧会公式サイト:https://courtauld.jp/index.html

*今後の巡回
2020/1/3〜3/15
愛知県美術館

2020/3/28〜6/21
神戸市立博物館

 

 

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Yoko Tsuge アート鑑賞で知る自分の価値観
  こちらの絵は、
「Wivenhoe Park, 

こちらの絵は、
「Wivenhoe Park, Essex」
ジョン・コンスタブル


ウィベンホーパークというイギリス東部にある広大な公園と、そこに立つ18世紀の邸宅を描いてます。
こちらの邸宅は4つ星ホテルとして今も残っています。
美しい風景ですよねー。



コンスタブルは人気の高いイギリス人風景画家。
イギリスから一度も出ることなく地元を中心に情感あふれる風景をたくさん描いてます。


今のコロナ禍では、生の情報に触れるという大切なことを制限されています。



旅に出ること、
美術館にいくこと
人に会うこと  などなど



その場でしか感じられないことを、人や何かのフィルターを通してではなく、五感で感じ自分の頭で考えて、経験や知識に落とし込んでいくこと。
こんな幸せなことってないと思うのです!!



旅に出たいー!
イギリスに行きたい!
私はこういった風景画を見て落ち着かせています笑



こんな気持をちょっと別の形で叶えてくれるだろうと、去年から楽しみにしていた展覧会が来月から開催されます。


『テート美術館所蔵 コンスタブル展』
三菱一号館美術館 
2/21-5/30



テート美術館はロンドンにある美術館。
コンスタブルはイギリスの風景画家として、ターナーと共にとても人気が高い画家です。
一つ年上のターナーとライバル同士としても語られることも多いのですが、実際はどうなんだろう。



絵の雰囲気も、生き方も、画家としての歩み方も違います。



今「コンスタブルの手紙」という本を読んでいます。
この本は、交友関係のあった画家、C・R・レズリーが、1843年にコンスタブルの手紙をまとめたものを、さらに編集などされて1989年に出た訳書です。



その中で、ターナーと話したとか、ターナーが自宅に来たなどの記載もあり、交友はあったようです。



1832年に、ロンドンのロイヤル・アカデミー展で、コンスタブルとターナーの絵が並んで展示されるということがありました。
その時のライバル同士の対決みたいなある事件。
今回の三菱一号館美術館での展覧会は、その2枚の作品を並べて当時の様子を再現しようとしているようです。
面白いですね。



1月の鑑賞会をこのコンスタブルとターナーの絵画で開催します。

《2枚の名画で対話型鑑賞--対話鑑賞で心を見つめる贅沢な自分時間》


イギリスの風景を描いたコンスタブルと、祖国イギリスを救ったできごとを描いたターナーの2枚の絵を、対話型鑑賞でじっくりと鑑賞してください。


感じたことを話して心を開放してみてください。


展覧会の予習にもなるでしょうか。




🔳 対話型鑑賞会については、14日にLINEからご案内をします。
ぜひご登録してお待ちくださいね。

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現状を変えたければ、自分を変える。
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【名画のバランス】

今日はかなり久しぶりに絵画の見方をブログに投稿しました!!


昨日この絵を見てて、気になって色々と線を引いていたら素晴らしいほど構図がしっかりしていることに改めて気づいたからです。


やはり名画は素晴らしい。



今さらですが、12月にやっと見れたロンドン・ナショナルギャラリー 展。
2019年からまだかまだかと楽しみにしていた絵画たちにやっと対面できました。
その時この絵に張り付くように見ていたら、監視員の方に注意されました。


近くで見てると暗くて見えなかった背景が、後ろに下がったとたんふっと浮かび上がるように見えた!!
これは感動でしたね。


絵を見る時
近くでじっくり細部を見る。
引いて全体を見る。
ぜひ立ち位置を変えて見てみてください。


今回ご紹介するような構造線や形の反復などさっとみるだけではなくあちこちに目を動かして見てみると、見えなかったものが見えたり、発見があったり絵を見る喜びが広がります。



ブログにはこの内容もう少し詳しく書いています。

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あなたにとっての美とはどんなものですか?


美しさを求めてアートを見ることを喜びにされている人多いと思います。
美の基準はその人それぞれですよね。


では、自分にとっての美について深く考えたことはありますか?
美って表面的な美しさのことだけではなく、私たちがそれぞれに持っている自分の美意識。


自分はどんな生き方をしたいのか?
好きなものは?
大切にしていることは?
自分を心地よくしてくれるものはどんなことなのか?
どんなことに我慢ができないのか?



周りの人や社会の常識に合わせて、自分に嘘をついているといつまでたっても苦しくて、何かをもとめて自分探しをしてしまうんです。



私もかつてはそうでした。
アートと共に変わってきました。



このグスタフ・クリムトの「接吻 」が好きなのは愛の素晴らしさが感じられるから。
描かれてのは男女ですが、もっと広い意味の愛。


ここでは男女の顔と手、女性の足しか描いてない。それなのに愛し合う2人をこんなにも感じさせてくれるクリムトの力量にもため息がでます。


金の輝きは、イタリアで見た中世の宗教画やモザイク画を思い出させてくれます。
ルネサンスのような成熟した技術はまだない時代だけど、神の世界を表現しようとしてたその神聖な心に感動したことを。


そして、浮世絵、甲冑、兜や漆器など日本の美術品のコレクションしていたクリムトが、ここでもそこから影響受けていることも感じられ、日本人として嬉しくもなります。


私は、こんな色んな個性がミックスされて1つのものに昇華したような作品にとても強く惹かれます。




アート鑑賞で、自分を知ること、自分らしく生きていくことを伝えていきたい。それが私の思いです。




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絵画の対話型鑑賞で得られること。
この7つの効果をお伝えしたい!!



・自分のものごとのとらえ方に気がつける

・人それぞれのとらえ方があるのだという多様性を認められる

・目に見えるもの以上のものを想像する力がつく

・意識して見ようとする観察力が身につく

・正解・間違いにとらわれずに自由に自分の考えを発言できるようになる

・”アートの知識がないと鑑賞できないから自分なりに読みとっていけることがわかる

・アートを通して身についた教養が世界を広げる




たかが絵画鑑賞でしょ?って思われるかもしれないけど、とても不思議なんですが奥が深いんです。


西洋美術史を学生として学んでいく中で感じていたこと、そしてアートエデュケーターの経験をつんでいく中で得たこと。
お客様の感想も伺いながら、色々な可能性が生まれることを実感。



ブログにまとめていますので
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#バンクシー展天才か反逆者か 
に先月のことですが行ってきました。


実は見る前はバンクシーのことを深くは知りませんでした。
社会のタブーにもグサッと鋭いメッセージ込めた作品で私たちに問題意識をもたせる。
サザビーズでのシュレッダー事件。


わかりやすくと同時に考えさせられて
衝撃を与えられて
温かいメッセージもあって
世の中の人を巻き込むメッセージを作品にする才能に関心はしてた。


そんなくらいしか知らなかったけど、作品見ながら色々と考えました。



これはまた美術史を大きく変えるよねということに。
もう変わってきてるよねと。


アートが昔は教会やお城、邸宅などにある一部の限られたものだった時代から美術館ができて一般の私たちが見ることができるようになった。

その著作権は美術館や作品所有者のものでもある。


でもバンクシーの作品は壁など街中にある。
美術館とか著作権というこれまでの常識が揺らされてる。

オークションシステムもそう。



西洋美術の流れは、前の時代を否定するように革命をおこしたアーティストが大きくうねりをおこしてここまでやってきたのだけど。
これから何かもっと変わっていくのかもしれないと。
コロナで作品を美術館や会場に展示しにくくなっりして、デジタルの中の作品も増えていくのかも。



バンクシーの作品、発言には過去のアーティストからの引用もあるので、美術史知ってることでさらに色々違う視点から見ることができるはず。



そんなことを考えながら見てました。



バンクシー展天才か反逆者か
〜1/24 
大阪南港


2/3〜5/31
旧名古屋ボストン美術館


7/2〜10/31
福岡市大名にNEWオープンの次世代型ライブエンターテイメント施設UNITEDLAB



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明けましておめでとうございます。
2021年もどうぞよろしくお願いしたします。


今年もアートを通して
自分らしく
個性を表現して
豊かに生きていく
こと追求していきます✨


よろしくお願いします😊




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