いつも感じてることを、代弁してくれている絵に出会えた話

Yoko

英国大学で西洋美術史専攻
日本の大学で文化支援専攻
海外.国内旅で多くのアートに触れる
2019年から対話鑑賞会・講座主宰しています。

美術史の知識だけでなく、対話型鑑賞で自分はどう感じるのか?を大切にするアート鑑賞を提案しています。


アーティゾン美術館で「石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」展を一緒に見に行った友人が、Facebookにこんな投稿をしてくれました! すごく嬉しかったので自分もブログに残しておこう。
(この記事は2020年11月21日のものです)


▼オリジナルの投稿はこちらです。
https://www.facebook.com/Bright.Life.44/posts/1022741118245979

ずっとずっと感じていた不思議な感覚。
森や畑、山の中
間違いなく こう言うコロンとした子が
せっせと働いてくれていると感じる。
2年連続で大きな台風の被害を受けた日。
数年かけて作り上げた物が一瞬にして破壊された日。
カラダの力が抜けて膝がの震えが止まらなかった日。
苦しくて息をするのも忘れるくらい
涙を流しながら日が暮れるまでカラダの痛みすら感じないほど片付けにくれた年。
助けてくれー!言えたらどんなに楽かと
感じた日。
それでも傷ついた場所で何か不思議と感じていたのは
きっとこんな小さいさな力持ちがせっせと
力を貸してくれていたのかなとさえ感じてならないのです。
目に見えないし、言葉で表現の仕方が分からなかったけど。
アーティゾン美術館で偶然に出会った
鴻池朋子さんの作品には
私が言葉に出来なかったけど
いつも感じている世界が表現されていました。
まさに こんな感じ…
アートエデュケーター@Yoko Tsugeさんに
引き合わせて貰った作品。
どこへ どんな作品を観に行くか知らずに連れて行って貰った先に優しい絵が飾られていた😀

彼女は私の野菜の先生。
化学肥料を使わずに自然の力を使う、最も地球にやさしい農業を目指して、イギリス人の自然科学者と2人でおいしいお野菜を作ってます。
土から温室も手作りでコツコツと。

農業はいつも自然との闘いで、台風被害がひどい時もあったんですよね・・・
そんな片付けの作業中に感じてた、目には見えないけど自分たちを支えてくれている存在。
鴻池さんの作品の中にその存在を見たんですね。

言葉で伝えきれないこともあるけれど、この作品の世界観に共感して大切にしている!と伝えることが、自分の表現の一つの強みになる気がしているそうです。

そのように感じてもらえてとっても嬉しいなぁ。

友人とこの作品の出会いのきっかけの裏話を少し書くと、この日は友人たちと銀座で昼食会がありました。
その帰り道、私は今から美術館に行くんだーと話してたら「私も行く!」ということで、2人でアーティゾン美術館へ行くことになったんです

私は、どの美術館に行くのか、何を見に行くのかも特に伝えることしなかったんですよね。。笑
でも何か面白いことあるかもと私のことを信じてくれてたのかも。 
そこで偶然の出会いを楽しんだ彼女は、自分自身のことも信じているんだろうな。

-アート日記