私が開催してるアート鑑賞講座や鑑賞会に参加してくださっている方から最近こんなメッセージをいただきました。
箱根にあるポーラ美術館に行ってきました。
行く前はモネやゴッホを観るのを楽しみにして行ったんですが、実際私が惹かれて目が話せなかったのはピカソとレオナール・フジタのこの2枚でした。
どちらもキュビズム
ピカソは今まであまり興味がなかったので知っている作品も「泣く女」や「ゲルニカ」など有名な絵だけだったんです。
ピカソに対しては凄い絵なのは分かるけど、っていう感じであまり好きではなかったんですが、この二枚はなぜか目が離せず・・・
フジタの絵も少し離れた場所からでも凄い存在感でした。
今はなぜこの二枚に惹かれたのか、じっくりと自分に向き合っています。
思いついたのは多面的に、俯瞰して物事を見ることの大切さを最近しみじみ思っているからか、とか。
でもそれだけではない何かで強く惹かれた気がするのです。
そして好みが変ったのはではなく、もっと多様な物を好きだと受け入れる事ができたことがとても嬉しいです。
好みが変ったのではなく、好きなものが増えたことでよりアートを楽しめるように思います^_^
メッセージを読んでいてどれだけ私が幸せな気分になったのか想像できますか??
「えーすごい!うれしい!これーこれー」と大喜びでした笑
これは、”ふとした偶然をきっかけに探しているものとは別の価値あるものに気づき幸運を受け入れる”セレンディピティです。
たとえば、Aを追いかけていってBに出会うこと。
このセレンディピティが起こるには、行動して⇒気づいて⇒受け入れるというプロセスが必要なんだそうです。
この方はこの3つのことがらを何気なくやっていたんですね。
だからこそ、今まであまり自分では近づかなかったピカソやレオナール・フジタの作品をこれいいなぁって思った。
結果好きなものが増えてもっとアートを楽しめるように思えたわけです。
これはアートのことだけじゃありません。
今まで気づかなかった人生の喜びに気づいていき、人生を多様にすることなんですよね。
主催している対話鑑賞やアートで価値観セッションでは、アートを目の前にしてまず自分の感情に気づくことを大切にしてもらってます。
その上でその感情が作品のどこから感じたのかを語ってもらっています。
アート鑑賞を深める鑑賞方法ではありますが、少し俯瞰して見ているのですよね。
アートをしっかりと観察はしてるけど、自分が感じてるこれは何なんだろうなーって。
この俯瞰している感じ、ぼんやりと全体を眺めている感覚がセレンディピティを起こすには大切であると、脳科学者の茂木健一郎先生は言ってました!
この方はこれからもどんどんと新しい好きに出会っていかれるのだろうなぁと思うと私もワクワクしています。