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アルルでの幸せな日々に描かれた【ひまわり】フィンセント・ファン・ゴッホ

2020-12-12 By Yoko

12 12月

「ひまわり」
フィンセント・ファン・ゴッホ
1888年
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

 

ゴッホは花瓶に入ったひまわりの絵を7点描きました。
その1点がこちらの絵。

自分が理想郷と考えていた日本のイメージと近い南フランスのアルルで、画家たちと共同生活をして作品制作をしたいと思っていたゴッホ。
そのための「黄色い家」に仲間を招待していましたが、来ることになったのはゴーギャンただ一人。
それでもそのゴーギャンの到着を楽しみにして、ひまわりの作品を描いていたのです。

 

ミュンヘンの美術館にある作品と、このロンドンのナショナル・ギャラリーの作品を気に入って、ゴーギャンの部屋に飾ろうと自分のサインを入れました。
花瓶の左側の真ん中あたりに、Vincentの文字が見えますか?

 

先に描かれたミュンヘンの作品は12本のひまわりだけど、この絵は15本に増えている。
何だかゴッホの期待する気持ちが伝わってきます。

 

ゴッホはパリで当時話題となっていた日本の美術に出会います。
浮世絵を買ったり、日本や日本の美術についてどんどん知っていくにつれて、発展していくヨーロッパが失った平和で穏やかな社会と日本を結びつけていきます。
パリでは画商をしていたテオと生活をしていたのですが、都会の生活が合わずアルルへ行くことに決めるのです。
アルルへ出発するまでの日々のことをテオは語ってます。

 

フィンセントが旅立つ前、何度かワーグナーのコンサートに行った。2人とも演奏を堪能したよ。フィンセントがもうここにいないなんて、まだ実感がわかない。彼の存在はぼくにとってはいまになってまた大きくなっている。(「フィンセント・ファン・ゴッホの思い出」ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル)

 

仲も良いけど、フィンセントの気性の荒さなどで一緒に生活するのはなかなか大変だったそうだけど、この言葉を見ると2人の絆の深さを感じますよね。

 

ゴッホはアルルで制作意欲を取り戻して夢中になって描いていきます。
ゴーギャンとは結局才能や性格が違いすぎて仲違いし、その後はよく知られた耳切事件を起こし、療養所に入ってしまいます。
療養所を出たあとはオーヴェールで過ごし絵を描き続けますがひまわりは描かれなくなってしまう。
そして自殺と言われている事件で37歳という若さで亡くなります。
弟のテオは半年後病死。

 

2人の死後手紙や作品を整理してゴッホが世に出るきっかけを作ったのは、テオを奥さんだったヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル。
このひまわりの絵は、1924年ロンドン・ナショナル・ギャラリーが彼女から購入されたそうです。

 

 

 

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Yoko アート鑑賞で知る自分の価値観
今日はこの色に心が癒される❣️ か 今日はこの色に心が癒される❣️

かなりたくさんの色が使われてるけどすごく上手く調和してる。
このセンスが本当に羨ましい。

絵を見ることは大好きですが、絵を描くのが苦手です。
でも創作活動したい!と最近塗り絵を始めたんです。
色を選ぶの楽しいけど、なかなか難しい。
そして、塗り方によっても表現が色々広げられるんですね。
色って本当に奥深い!!

フィンランドのセラミックアーティスト、ルート・ブリュック。

「コーヒータイム 」
ルート・ブリュック
過去の思い出✨
大切な出会いがあった場所。


ずいぶん前になりますが、この景色を毎日見て学校に通っていた数ヶ月がありました。
とくにこんな風に良い天気だと、青い空と海、美しい緑の芝生が目に飛び込んできて、パワーをもらっていました。


この写真は、それからさらに数年後に遊びに行った時のものですが…


赤と白のストライプの旧灯台も可愛いでしょ?


イングランド南西部のデヴォン州のプリマス。
ここは、フランスやスペインから大型フェリーがやってくる港湾都市です。
1620年には信仰の自由を求めて巡礼者がアメリカに向けて出港した場所でもあったんです。



ここで通ってた学校の友人に誘ってもらい行ったのが、カントリーハウスとの初めての出会いでした。
それから進んだ大学の科目の中にカントリーハウスがあることを知ったのは入学してから。
好きなことを学べるのって幸せ!と思いました。
その気持ちは今でも続いてます。



さらに今でもお付き合いのある人たちに出会えた、とても思い出深い場所でもあります。

振り返ればその時は分からなくても数年後つながることもある。
そして、挑戦したことも、失敗したことも全て今の自分を作ってるんだな。




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絵の中にときおり登場する、概念を表す擬人像。


この青いマントの人のようにフランスの象徴として表されたり、神話の神様が人間の姿になっているのもそうですね。


季節、五感、場所
愛とか運命


など色々なものが擬人像として表わされてます。



絵画という二次元の世界。
一枚の絵でどこまで表現して伝えることができるのか!!



こんな技術がたくさんあるんですよー。



この青いマントの人が描かれてる絵についてはブログに詳しく解説しています。



プロフィールのリンクから記事に飛べます。






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6歳の姪っ子はマティスについてホームスクーリングで学びました。

一緒にやってた彼女のママ(私の妹)は、その後オンラインなどで誰かと話す時に姪っ子にこの作品を紹介させたり、マティスってどんな人だった?なんて質問して、振り返らせたりしてました。

これってマティスが彼女にとって印象深くなるだけじゃなく、作品や学んだことを他の人にも「すごいねー 」って褒めてもらえてきっと自信に繋がっていくはずです。

アートを通した素敵な授業。
私もこんな学びを作るきっかけを作っていきたいなと思いました!!



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  フリーダ・カーロのことをいつ 

フリーダ・カーロのことをいつから好きになったのか?
出会いはいつなのかはっきりと覚えてはいませんが、強烈な印象を受けたことは間違いありません。



なんて強い人
美しい人
そして自分に正直な人なんだろうと。



日本では彼女の作品を見ることはなかなか叶わない。
いつか彼女の故郷メキシコへ行くことを夢みてます。



好きなアーティストは?
とよく聞かれるのですが、とても選べない。



美術館で出会った作品
ネットや本で目に飛び込んできた作品
など心をぐっと掴まれた作品を作ったのはどんな人なんだろう?


調べていくと次から次へと知りたいことが出てきます。
こうやって、好きなアーティストがどんどんと増えていきます。



私にとって大切なのは、これ素敵だな、気になるなという気持ちを受け流さないこと。
自分の直感を信じてます。



自分が感じた”何か”をぜひ大切にしてください。
そこにはきっと自分のことを知るきっかけが溢れてます。




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【自分が見たいものを見ている話】


絵を見ている私たちがその時"見たいもの"を見ている。
その人固有のもの。



だからこそ、人と感じることは違うんです。 


悲しいものかもしれないし
幸せなものなのかもしれない

見たいものかもしれないし
見たくないものかもしれない


言葉にしたその見たものを、掘り下げていく。
それが自分の考え方や望みに気がつくきっかけになります。





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