笑顔で自分らしく生きていきたい!と思える映画『ロンドン、人生始めます』

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笑顔で自分らしく生きていくのに必要なことは?
その疑問に答えてくれる映画を見つけました。

その答えは、囚われている自分で自分を苦しめているものに気がつき、そこから解放されること。

イライラしたり、恥ずかしくなるような思いをしたり、カッとしてきついことを言ったり、泣きたくなったり、そんなことって日々あるはずです。
ついスルーしてみたくなるのだけど、ちょっとそこにフォーカスしてみよう。
そして、なぜそんなにイライラしたの?どうしてそんなこと言ってしまったの?と自分の心と対話してみる。
そうすることを続けていくと、自分が囚われていることに気がつける。

気がつくことができたら、少しづつそこから離れたり、または人の親切や愛情を素直に受け入れてみることだ。
だって、イライラしたり、カッとしたりすることって人との関係性で起こることだから。

映画「ロンドン、人生始めます」は、笑顔で自分らしく生きる道を選んだ2人の登場人物が教えてくれる人生の歩き方。

イギリスの美しい自然、素敵なハムステッドの街並み、ダイアン・キートンのファッションも見逃せない映画です!

笑顔で自分らしく生きていきたい!と思える映画『ロンドン、人生始めます』


「ロンドン、人生を始めます」(原題「Hampstead」)は、2017年公開の映画です。
ネタバレも含みますので知りたくない人は先に映画を見てくださいね!

物語はロンドンの街「ハムステッド」を舞台に繰り広げられます。

ある日、窓から見えるハムステッド・ヒースの森に住む、孤独な男性ドナルド・ホロード(ブレンダン・グリーソン)の日常に気づくエミリー・ウォルターズ(ダイアン・キートン)。エミリーは自分の生活とは全く違う、貧困でも自由な生活を選んだドナルドに興味を持ち始めます。

エミリーは夫の死後の金銭問題に悩んでいて、男女の関係に進みたがる友人から紹介したもらった弁護士をうまくかわしながら問題解決を願っています。住んでいるのは高級住宅街ハムステッドにある高級マンション。
部屋のインテリア、お付き合いしている友人たちを見ても一目瞭然です。ひょんなことからエミリーはドナルドと親しくなっていき、彼が世間的には不法占拠している土地を、開発企業が売却しようとしていることを知ります。そして不公平なこの事態に憤り、彼の生活の権利を守るために力を合わせることを決めます。
なかなか行動的なんです、エミリーは。

エミリーは一見とても幸せそうに見えます。
友人もたくさんいて、素敵なものに囲まれて過ごしている。でもその友人関係もよく見ると表面上の薄っぺらいもの。そこから逃れることで社会的に枠組みから外れるて孤独になることを恐れています。

ドナルドも同じです。都会の喧騒から逃れ、自分だけの平穏な世界を作り上げることを選びました。そこで貧しくても自由で単純な生活を楽しんでいる。孤独に見えるかもしれませんが、それに満足していると語ってます。でもそれも人を寄せ付けず時に強がっているようにしか見えないのです。

2人は少しづつ心を開き始め、お互いが世間体やこだわりなど囚われているものに気がつき、変化していきます。
エミリーは生活を見直し始め、お金・物・社会的評価よりも深い人間関係と愛情の価値を理解し始めます。ドナルドも孤独からの解放を感じ、エミリーや他の人との繋がりを受け入れ始めます。

ドナルドと土地開発企業は裁判で戦います。(カツラを被って行う裁判の様子もなかなか面白いですよ)
争点は、不法占拠者の権利に基づく土地所有権の問題です。
ドナルドのように、一定期間にわたって土地や建物を占拠し、その所有者がそれに反対しなかった場合、占拠者が法的な所有権を主張できるという権利があります。裁判所は彼が17年間にわたってその土地に住み続けていた事実を認め、彼の住む権利を認定します。ドナルドは自分の家を維持することができるのです!!
この勝利には、エミリーの助けと彼女が集めた地元の支持が大きく影響しています。

この後2人はどうなるのでしょうか?
次はエミリーとドナルドに語ってもらいましょう。


新しい人生を始めた2人。その後どうなったの?

エミリーとドナルドは、自分たちがこだわっていた価値観を見直し、新しい人生を始めることになりました。
その後どうなったのでしょうか?
2人が出会いや、過ごした時間の思い出を語っています。

エミリー(思い出し笑いしながら・・・):あの日、私がアパートから窓を見下ろしたら、あなたが森の中に住んでいるのを見つけたのよ。近所の人が亡くなり、その事実が数週間も知られなかったことに心を痛めてた私にとって、大きな驚きだったわ。」

ドナルド:「そうだね、それがきっかけで君との関係が始まったんだ。そして、お互いの生活について知ったんだよな。あなたが夫の死後の金銭問題に直面していること、それと同時に僕が開発業者からこの土地を守るための戦いをしていることをね。」

エミリー:「そう、裁判で私たちは「スクワッターズ・ライト(不法占拠者の権利)」を主張したわ。だって、あなたはここで長年、自分だけの生活を築いてきたんだもの。そして私たちは、その戦いに勝ったのよ。」

ドナルド(少し遠くを見つめながら・・・):「でも、その後、僕は君の感情に戸惑ってしまって…。そして一度は離れてしまったよね。」

エミリー:「それから私は自分の新しい人生を始めることを決めたわ。あなたのような生活、シンプルで本当の自由がある生活を選んだの。その決断があなたを引き戻したと思ってる」

ドナルド:「そうだね。君が選んだその生活は、僕たちの再会へとつながった。そして今、僕たちはここで新しい人生を共に始めているんだ。」


実はこの会話、私の創作です(笑)
映画にはこんな会話は登場しません。
話の中の重要なポイントを会話にしてみたら、より2人の心が理解できたような気がします。

エミリーとドナルドが価値観を見直すために必要だった3つのこと


エミリーとドナルドは、出会いを通して自分たちの価値観や生き方を見直しました。
それは、自分達の内面を見つめたことで、囚われているものに気がつき解放することができたから。2人は自由と真の幸せを見つけ、より良い人生を生きることができたと言えます。
そのために必要だった3つのことを見ていきましょう。

異なる視点の交換

ドナルドとエミリーは、互いに全く異なる生活を送っていましたよね。エミリーは物質的な生活に縛られていましたが、ドナルドは資本主義社会から離れた自然と共にシンプルな生活を送っていました。2人は交流することで異なる生活や価値観を知ることができ、それが自分たちの視野を広げ、価値観を見直す機会になったのです。

共通の目標

ドナルドの土地を巡る戦いは、2人に共通の目標を与えました。エミリーは自己利益ではなく、ドナルドの生活を守ることを選びました。しかも土地開発者は知り合いのご主人だし、隣人たちはドナルドを邪魔者扱いしているという状況なので、エミリーにとってはかなり勇気がいる行動だったはず。これにより、彼女は物質的な価値観や人間関係を考え直したのです。

恋愛関係

最初は共通点あるの?と思った2人の恋愛関係も自然に良い感じに進行していきました。互いに愛し、尊重することで、理解を深め心を開いていったんですよね。
ドナルドの自宅の庭でディナー、ハムステッドのお墓でのピクニック、エミリーの自宅の屋根裏での時間や、大英博物館でギリシア彫刻を見る時間。お互いのことを知っていく時間がとても素敵でした。。

実際に泊まることができる!エミリーの見つけた最高の家


映画の最後に登場する、エミリーが見つけた美しいコテージ。
彼女はそこで新しい人生を歩み始めます。

ここはどこにあるコテージなんだ?と調べていたら、なんとナショナル・トラストの管理下の施設で、予約を取れば泊まることができることがわかりました。

イギリスでは、コテージに滞在して休暇を過ごすことが一般的。イギリスに住む私の妹家族も1年に数回1週間くらいのコテージ滞在型バケーションを楽しんでいます。

▼映画に登場するコテージは、Cliveden Ferry Cottage(National Trust)

Cliveden Ferry Cottage Berkshire | National Trust
Cliveden Ferry Cottage Berkshire | National Trust

Views over the Thames from this half-timbered former ferryman’s cottage near the Cliveden estate.

www.nationaltrust.org.uk

ナショナル・トラストのサイトから予約ができるようになっています。見てみると2025年5月までほぼ空きがない!!
3日間〜の予約で、2ベッドルームで4人まで泊まれるよう。可愛らしい外観に、明るいモダンなインテリア。サイトには写真もあるのでぜひ見てみてください。

コテージはもともとフェリーの渡し守の家だったよう。テムズ川がすぐ横に流れていて、川を見渡せる大きな中庭や庭もあるようです。

名前についているCliveden(クリーブデン)とは、1666年にバッキンガム公爵が建てた豪華なカントリーハウスで、その後1966年までアメリカの大富豪アスター家の邸宅でした。コテージは、その敷地内にあります。
いつか泊まってみたい場所ですね。

エミリーを演じたダイアン・キートンが、映画のこと、コテージのことを語った短い動画を見つけたのでご紹介します。

語っている内容はこんなことです。
自分と映画のキャラクター、エミリーが共に71歳であり、エミリーは人生の困難な状況に立たされている。
自分の出身地であるカリフォルニアには豊かな自然と自分にとって大切な場所がたくさんある。それと比較して、イギリスのロンドン、ハムステッド、ブライトンの自然は、穏やかな美しさと、天気が変わりやすい。特にブライトン・ビーチの美しさは雨によって豊かになり、常に変化しています。
最後に登場するコテージが川の隣にあって、美しさに引き込まれ、自分のものにしたいと思っていたそうです。残念ながら買うことはできないけれど、本当に素晴らしい場所なので多くの人にぜひ訪れてほしいと言ってます。

まとめ

今日は「ロンドン、人生始めます」という映画を紹介しました。

実はこの映画、今の自分にあまりにぴったりの映画でちょっと驚いたくらいです。そのことを少し話させてください。

ロンドンのテート美術館で開催している「ロセッティズ展」を知り、これは見に行きたい!と決めた日の夜、金曜日だったので会社から帰宅して少し映画を見ることに。

いつものようにU-NEXTを開いて、お気に入りに登録している映画から、何となく今日の気分だなと選んだ映画が、『ロンドン、人生始めます』でした。

ハムステッドの墓場で、墓場と言っても草花がとても美しい場所なのですが、エミリーとドナルドがピクニックをしていました。
ドナルドはその時ロセッティのエピソードを話すのです。本当にチラッとだけなんだけど、この偶然にびっくり。

映画の内容はほとんど知らず画像だけで選んだのに、まさかロセッティ繋がりがあるとは・・・

こうやって人は何かに意識を向けると、その情報が目の前に現れます。
厳密にはこれまでもあったけど目に入っていなかった。

だからやりたいことがあったら、”やる”と決めることが大切です。
そうすると導かれるように情報や人が現れてくれます。今の私がまさしくそう。
人生を変えたエミリーとドナルドの周りでも同じようなことが起こってたはずです。



映画は、Amazon Prime, U-NEXTなどで見ることができます。

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