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You are here: Home / 美術館 / 展覧会レポート / 2018年 / ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 @京都国立近代美術館

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 @京都国立近代美術館

2018-02-24 By Yoko

24 2月

京都国立近代美術館の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」をみてきました。この美術館にくるの久しぶりです。
今日は土曜日の夜閉館前の時間ということもあり、そして雨が降る寒い日だったこともあるのか、入場した時は人はそこそこにいたのですが、閉館時間に近くにつれてどんどん人が減っていく。最後はゴッホの絵を独り占め状態で楽しむことができました。なんと贅沢な!

この展覧会は、ゴッホが19世紀後半にパリで流行していたジャポニスム(日本趣味)に出会い、南仏アルルを彼自身の日本のイメージと重ね合わせ傑作を生み出していく。そして1920年代には日本の芸術家や知識人たちがゴッホに憧れてフランスに巡礼して日本でのゴッホ人気を高める貢献をした記録の展示。ゴッホと日本の関係に焦点を置いた展覧会になっています。
オランダ、アムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館との共同企画でもあるという今回の展覧会は世界中の美術館からゴッホの油彩画やデッサンを約40点集め、関連する浮世絵や日本人巡礼の資料を紹介しています。
(この京都が日本での最後の展覧会となっていて、その後 2018年3月23日―6月24日はファン・ゴッホ美術館を巡回します。)

美術展の5つの構成になっていました。

1 パリ 浮世絵との出逢い
2 アルル 日本の夢
3 深まるジャポニスム
4 自然の中へ 遠ざかる日本の夢
5 日本人のファン・ゴッホ巡礼

1886年アムステルダムから、弟テオが住んでいるパリに移り住んだゴッホ。そこは日本の芸術が大流行。1859年に日本が開国すると、貿易が盛んに行われるようになり美術品や日用品はヨーロッパ中に広まりました。
特に版画は芸術家の間で大変な人気になりました。それはこれまでの西洋の常識を覆す鮮やかな色使いや空間の描き方が斬新に映ったからです。ゴッホも魅了された1人。彼がどのように影響を受けたのか展覧会では順序をおって迫っていってました。

1887年にはゴッホは自らの浮世絵コレクションの展覧会をカフェ・レストラン「ル・タンブラン」にて開きました。このカフェの女主人アゴスティーナ・セガトーリは当時、彼の恋人でもあったそうなのですが、ゴッホの浮世絵を背景にした彼女の肖像画も今回は来日しています。展覧会を開くというだけに本格的に集めていたのですね。

浮世絵の油彩模写はゴッホなりの浮世絵の解釈があって、オリジナルの浮世絵と交互に見ながら見比べるのがおすすめ。

2年のパリ滞在から、1882年には南フランスのアルルに移りました。アルルに求めていたのは安らぎと明るい光。

われわれは日本の画家を愛し、その影響を受けている。印象派の画家たちは皆そうだ。それならなぜ日本へ、つまり日本にあたる南仏に行かないでいられるだろうか。(ファン・ゴッホ書簡)

ゴッホはアルルの「黄色い家」で友人である画家ゴーギャンの到着を心待ちにしていました。有名な寝室の絵も出展されています。
アルルでゴッホは傑作をたくさん生み出すのですが、数ヶ月のゴーギャンとの共同生活が破綻し、徐々に精神的に病んでいきます。

今回の展示で初めて知ったのは、ゴッホの没後彼に憧れを抱いていた多くの日本人がゴッホの作品や生涯をより知るために、ゴッホが眠る聖地・パリ近郊のオーヴェールを訪れていたこと。ゴッホが親しくしていたガシェ医師の一族は3冊の芳名帳を持っていて、日本の画家や文学者240名の署名が記録されているそうです。そのほかにも写真、旅行記、手紙などの多くの関連資料が展示されていました。ゴッホが日本から影響を受けただけではなく、日本もたくさんのゴッホからの影響を受けていたのですね。

ゴッホは南仏アルルに芸術家の共同体を設立して、未来の美術の発展に貢献したいと夢みていました。結局やってきたのはゴーガンひとり、そして彼とも関係が破綻して夢で終わってしまいます。でもゴッホの作品や生き方は多くの日本の芸術家に影響を与えていた。そんなことを知ることができた貴重な資料でした。

そしてもう1つの見どころは、今回の展覧会に合わせて特別に出展されている現代芸術家 森村泰昌さんのゴッホの寝室のレプリカ。別フロアに展示されていますのでぜひこちらも楽しんでください。

京都国立近代美術館の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を見てきました。 ゴッホの絵を見るといつも胸がしめつけられるような少し悲しい気持ちになってしまいます。この絵を描いているときは、どんなこと考えていたの?どんな気持ちで描いていたの?とか想像してしまうからかもしれません。 . それは激情的なゴッホを人々が遠ざけるようになったの知ってるから? 自分の内面で苦しんでいたことを知っているから? それは彼の悲しく衝撃的な最期を思うから? . この写真は現代美術家の森村泰昌さんが、ゴッホがアルル時代を過ごした部屋を描いた「寝室」という絵に基づいて、ほぼ原寸大で作られたレプリカの部屋だそうです。2016年ご自身の個展で自画像の美術史シリーズの映画の撮影セットとして用いられました。そのレプリカと自身のゴッホ像、森村さんゴッホが部屋にいる作品が、今回別フロアに特別展示されていました。 . ゴッホはジャポニスムが大流行しているパリで浮世絵と出会い、鮮やかな色や質の高さに虜になります。そして南仏アルルを自分の理想の地日本と重ね合わせて、色鮮やかな作品をたくさん作り出しました。 . そんな理想の地アルルのゴッホの部屋。ここで活動することに喜び満ち溢れていたゴッホ。ゴッホがどれほど日本に憧れ、浮世絵に惹かれて、その躍動感が伝わってくる素敵な展覧会でした。 . . . #京都国立近代美術館 #ゴッホ展巡りゆく日本の夢 #森村泰昌 #ゴッホの部屋 #アート好き #美術館巡り #アート展 #アート好きな人と繋がりたい #美術館好きな人と繋がりたい #美術館めぐり #美術館が好き #旅行好き #建物好き #旅行好きな人と繋がりたい

♡ yokoさん(@cosiness_and_adventure)がシェアした投稿 – 2月 11, 2018 at 9:23午後 PST

「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」 2018/1/20 – 3/4
展覧会公式サイト:http://gogh-japan.jp

京都国立近代美術館
住所 : 〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL : 075-761-4111
開館時間 : 9:30 – 17:00  *金・土曜日は20:00まで (最終入場は閉館の30分前まで)
休館日 : 月曜日
ホームページ http://www.momak.go.jp/

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Yoko アート鑑賞で知る自分の価値観
【美化ではなく日常の女性や子どもの姿を描いたカサット】


1860年ごろ日本の美術品や工芸品がヨーロッパやアメリカに紹介されてジャポニズムと言われ人気もなりました。


印象派のアーティストがそれらに大きな影響を受けて、作品に生かしていったことは有名ですよね。


さらに、自分でと浮世絵をコレクションしていたり、日本の品を絵の中に登場させたりもしていました。


メアリー・カサットもそんな強く影響を受けた1人で、版画を制作したりもしています。


そして、アメリカ人コレクターのアートアドバイザーにもなって、印象派の作品を紹介したり、アメリカとヨーロッパの橋渡し的存在としても活躍していました。


このアドバイザー的役割については、

@yukimiyamoto777 
さんの著書
「メンタルに効く西洋美術 」にわかりやすく、詳しく書かれていて、こちらを読むことをお勧めしますよー。




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  【自分を生かす道を求めて画家 

【自分を生かす道を求めて画家にたどり着いたゴッホ】


ゴッホの激しい生き方やアルル時代の作品を見ていると、生きるために描くことが必要だったのだろうなと感じます。


大都会パリの生活に疲れて、1882年2月にアルルに旅立ちます。
アルルではパリで抑えていたものから解放されて、どんどん作品を描くゴッホ。


"自分が自分であるということをさえ意識しなくなる"

という言葉も残しています。





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  【科学的理論で時間をかけ描く 

【科学的理論で時間をかけ描くスーラ】


スーラと言えば点描画
点描画が言えばスーラ


この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、どこかで目にしている人が多いだろうし、
一度見たら忘れられない作品ではないでしょうか?



印象派は、自然の中で描くこと、見たものの”印象”をすばやくキャンバスに描くことを重視していました。
そして光輝く生き生きとした明るい絵を作り出したけれど、ものの形は不鮮明で構図も曖昧になりやすいなとスーラは感じていました。
前の投稿でもご紹介したルノワールも、その辺りで行き詰まりを感じてました。



スーラはその原因は色の置き方が感覚的なのではないだろうか?と仮設をたてて、科学的な色彩理論で一点一点丁寧に色をおいて描きました。
その絵はもはや新しい印象派。


この絵なんか何点色をおいてるのだろうか・・・と驚きませんか??


以前神戸にあるファッション美術館で、カラフルな色の玉が付いた待ち針でこの絵を作った作品をみたことがあります。


あれはすごかった!!


こういうことなんだなとすごく納得のいった作品で、改めてスーラの凄さを理解できたのでした。







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 【ルノワールとモネの違い】  
【ルノワールとモネの違い】


20歳ごろ、2人ははパリの美術教室で出会います。
そこで出会った画家仲間が、グループ展を開催し、印象派と呼ばれるきっかけとなっていきます。


2人は一時期一緒に描き、とても似ているので見分けがむずかしいものも。


でも、ルノワールは印象派の描き方の限界を感じて、徐々に自分のスタイルを見つけようとしていきます。



2人の絵をたくさん並べて見ると、モネは風景画が多いけど、ルノワールは人物を描く絵が多い。



印象派の技法では、しっかりとした形が失われ、色模様になってしまう。
人物や建物などしっかりと手応えのある存在として描くことができないと考えたのですね。




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【ジヴェルニーの庭は戸外アトリエ兼モネの作品でもある】


印象派を代表する画家を、だれか1人あげてみてと言われたらやっぱりこの人しかいないでしょう!!



印象派って絵画の歴史を変えた革命児たちみたいに言われてるけど、モネは自分の”印象”をできるだけ忠実に描き続けたきたことが結果そうなってしまっただけなんですよね。



もちろん絵の才能や、鋭い感覚が備わっていたのは当然なんですが。



新しいスタイルは世の中になかなか受け入れられず、苦悩も多かったけれど、自分に嘘をつくことない生き方が作品にも力強さと明るさに溢れているように感じます。



人生の後半に移り住んだジヴェルニーに、理想の庭を作る。
それは、自分だけのアトリエであり、モネの作品でもあるのです。




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 大きく「印象派 」とくくられてい 
大きく「印象派 」とくくられていても、
描くものも、描き方も、画家としての生き方も目指すものも違います。



何に惹かれるのか?
どんなところに興味あるのか?



印象派好き!


から


ルノワールが好き
スーラが好き


さらに


絵のために美しい庭を作ったモネの生き方に憧れる
ゴッホの力強い筆致に気持ちが揺れ動かされる


とか語れるようになったらちょっと嬉しくないですか?



そして、そのあなたが惹かれるポイントには、自分の心を満たすヒントがきっとあるはず!




募集中の2月の鑑賞会は、「トライアローグ展」から3つの作品を対話鑑賞します。
プロフィールからチェックしてくださいね。




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