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知識を深める美術史 ルネサンス2『初期ルネサンス2』

2018-04-09 By Yoko

9 4月

前回の初期ルネサンス1ではイタリアフィレンツェでのルネサンスの始まりを見てきました。
それは芸術が花開き、職人から芸術家へと地位が向上していくルネサンスの幕開けでした。

Cosiness and Adventure
知識を深める美術史 ルネサンス1『初期ルネサンス1』
https://cosinessandadventure.com/early-renaissance-1/

今回は初期ルネサンスの2回目。ブルネレスキ、マザッチオ、ドナテッロに続く世代が先輩たちの発見をどのように生かしたのか、そして直面した課題をどう乗り越えてきたのかを、9人の芸術家の作品を見ていきます。前時代のゴシック様式と、古代ギリシャ・ローマ様式と新しく魅力的な遠近法を自分の作品に生かし発展していきます。

美術を取り巻く状況

1400年ごろまでのヨーロッパでは厳密には国民性の違いはあるものの、美術は似た方向に発展してきました。それは目指すものが似ていたからです。

しかし中世の時代が終わり、貴族の城館よりも市民や商人の住んでいる都市が重要になってくると、各都市では市民が自分たちの地位や特権にプライドを持つようになっていきます。その中で芸術家も職人と同じように都市のギルド(今の労働組合と考えるとわかりやすいです)に組織化されていきます。ギルドは大変豊かで行政に発言権を持ち、教会やギルドホールの建設や祭壇、礼拝堂の献納など都市の発展にも貢献していくようになります。このように都市でのまとまり感が強くなると、外の国からきた芸術家には神経を尖らすようになり、高名な芸術家だけが自由に行き来できるようになりました。

まず芸術家を目指す場合は、親方のところに弟子入りをしそこで修行を積んでいきます。このような師弟関係が15世紀の絵の流派というものでした。絵の流派は町ごとに個性をもち、どこで制作されたものなのかわかるようになったのです。

建築も彫刻も絵画も新しい構想を古い伝統的なものに調和させること、これが15世紀半ばの芸術の特徴となっていきます。

フィレンツェの芸術家の発展

レオン・バッティスタ・アルベルティ(LEON BATTISTA ALBERTI、1404-1472)

建築家でもあったアルベルティは古典様式を取り入れたブルネレスキのやり方を見習いましたが、このようなやり方を都市に中世からある伝統的な住宅や宮殿にそれを生かすことは普通のやり方では太刀打ちできません。アルベルティはそれをどのように解決したのか。それをフィレンツェの裕福な商人のルチェッライ家の邸宅で見ることができます。

3階建てのこの建物、どこが古典様式を取り入れたのか?と最初見たときはよくわかりません。ローマやギリシャの遺跡に使われているような円柱は使っていませんが、平らに見える表面をよく見ると付け柱とエンタブラチャート言われる大きな梁が1階、2階、3階と繰り返されているのがわかりますか?1階はドーリス式、2階と3階は2つのタイプのコリント式という古代の柱のように見せる工夫をしているのです。古代スタイルが初めて館の正面部に用いられることとなりました。この発想はローマの円形競技場(コロッセオ)から得たものであろうと言われています。

こうやって伝統的な建物に、古代様式をアレンジした現代的な装飾を加えて完成させました。このようにルネサンスの時代は大聖堂が空に向かって高く高く作られたり、騎士の城が建てらえるのではなく、通りに面して入口が開かれた建物が並び、公共のスペースである広場が作られたりと、建築物と市民の関係が生まれていくのです。

パラッツォルッチェッライ、フィレンツェ(Palazzo Rucellai 1446)

 

ロレンツォ・ギベルティ(Lorenzo Ghiberti 1380-1455)

ドナテッロと同時代の彫刻家のギレルティは、ドナレッロの遠近法を使いリアルな表現やドラマチックな構図とは違い、国際ゴシック様式の優美な輪郭線、リズミカルに波打つ衣装のひだ、詳細な風景などが特徴です。

この東門製作よりはるか前の1401年に、同じ礼拝堂の北門扉のコンクールでブルネレスキ他5人と競い合い優勝しました。それから1425年にこの東門製作に着手して1452年に完成させました。

背景は繊細な浮き彫りで表現し主要な人物は背景からくっきりと浮き出て見える様々な陰影をつけた浮き彫りを使い分けています。そして東門では物語の表現に真に迫るリアルさも加えてさらに進化していきました。旧約聖書のシーンが10枚のパネルに表現されているこのドアをのちにミケランジェロが「天国の門」と読んだという有名なエピソードがあります。

サンジョバンニ礼拝堂、東門 (Battistero di San Giovanni、1452)

フラ・アンジェリコ(Fra Angelico 1387-1455)

彼は、古い精神を変えずに新しい技術を利用することができた

彼にとって、マザッチオが使った遠近法を使うのは、宗教画の伝統的な考えを表現するため。

聖なる場面を美しく簡潔に描く

人物にはあまり動きがなく、生きている人間の姿というよりは理想の美しさに重きを置いている

でもその控えめではあるけれども美しさに私たちは心を打たれる

受胎告知(The Virgin of the Annunciation 1437-1446)

パオロ・ウッチェッロ(Paolo Uccello 1397-1475)

フラアンジェリコとは対照的にウッチェロは遠近法に夢中になった人物です。妻が呼びかけにも応えず寝るのも惜しんでデッサンの前から離れず消失点について考えいたとヴァザーリが記録に残しているほどです。数学的に消失点に向かって人物や物を配置する理論で、絵画の中の世界を立体的に表そうとしたのです。写実的に描くこと、聖書の世界に現実性をもたすことと言ったことを実現するために遠近法を使っていた他の芸術家とは違い、ウッチェロは遠近法に興味があり使っていたと思われています。そのため絵全体に硬さを与えてしまいます。

この絵は聖ギオルゲウスは竜と戦っているシーンなのですが、臨場感や迫力を伝えるというよりは、装飾的で、作品に物語性を与えています。絵全体に硬さも感じるのですが、のちに出てくる画家たちが、光と影と空気を使ってその硬さを和らげ、自然に感じられる画面を作っていくことになります。

聖ゲオルギウスと竜(Sainto George and the Dragon c1470)

ベノッツォ・ゴッツォリ(Benozzo Gozzoli 1421頃-1497)

フラ・アンジェリコの弟子であったベノッツォは、師匠の控えめで信仰心溢れた穏やかな絵画とは反対に、豪華で魅惑的な夢のような世界を作り上げた。メディチ家の礼拝堂、パラッツォ・メディチ礼拝堂の壁画として描かれた「東方三博士」の行列では、美しい装飾品や華やかな衣装を描き上げている。このような洗練された服装と貴族的な生活が15世紀最後の何十年かフィレンツエで花開きました。

東方三博士の旅(Journey of the Magi 1459-1461)

フィレンツェ外の芸術家の発展

アンドレア・マンテーニャ(Andrea Mantegna 1431-1506)

北イタリアのパドヴァで仕事を始めたマンテーニャは彫板師として版画によって成功していました。古代ギリシヤやローマ美術を熱心に勉強し、遠近法の技術も素晴らしいものでした。

マンテーニャは描く主題について実際にどんな物だったのか思い浮かべ、写実的に表現することに力を入れていました。人物はマザッチョのように彫刻的で迫力があります。遠近法の技術はウッチェロのように全面的に押し出すのではなく、人物がそこにしっかりと立って、その動きが実感できるように舞台を作るために使われています。

右奥からユダ兵士たちを案内し信徒が眠っているところへ向かって来ているのがわかります。その丘の上には祈るキリストの姿が。左右対称の構図ではなく対角線に描く斬新な構図で物語の流れを理解させ、また力強さも際立っています。

オリーブ山の祈り(The Agony in the Garden 1455)

ピエロ・デッラ・フランチェスカ(Piero della Francesca 1416-1492)

ウッチェロと同じようにフィレンツェの南のアレッツォではピエロ・デッラ・フランチェスカが遠近法を研究していました。晩年は論文執筆に力を入れていて、ダヴィンチはその論文を知ると計画中だった遠近法に関する本の執筆を断念したと言われています。彼の絵は遠近法と明快な色、形や輪郭線が見事に組み合わさっています。その上にさらに重要な工夫は光の利用です。中世の画家たちは光のことにはほとんど気にかけておらず影はありませんでした。マザッチォは光と影によって力強い立体感を与えていましたが、ピエロは光を人物の立体感を出すためだけでなく、奥行き感を出すためににも使っていたのです。

ピエロは、パトロンであったウルビーノのモンテフェルトロ公の宮廷でスペインやフランドルからきた芸術家と会い、油彩の技術によって色鮮やかな質感や細部の描写によって豊かな空間表現ができることを学んだ。彼はブルネレスキの遠近法、マザッチオの重みや厚みを感じられる表現法、ドナテッロの写実性を全てうまくまとめ上げることに成功している。

バッティスタ・スフォルツァとフェデリコ・ダ・モンテフェルトロの肖像( 1465)

 遠近法と人物配置の調和

新しい技術を使っていくうちにまた新しい課題が生まれてくるというのはどんな分野でも同じです。遠近法があればどんな問題も解決したかのように感じますが、実際のところそんな簡単ではありませんでした。中世では背景がなかったり、奥行き感も曖昧だったため人物や物を自由に配置でき完璧な構図を作ることができていました。しかし計算された遠近法によって描かれ、絵画は現実を見たままに描くという考え方が広まっていくうちに、人物をどのように配置するかは大きな問題になってきました。現実の世界ではバランスが取れているものではないからです。さらに教会の大きな祭壇画などの場合は、離れた場所で見るもので、また教会の内部構造と調和していないといけない。その上に聖書の物語をわかりやすく伝えるように絵の構図を考えるのはどんなに苦労の行ったことでしょうか。

アントニオ・デル・ポッライウォーロ(Antonio del Pollaiuolo 1432-1998)

ポッライウォーロは弟のピエロと共に絵画や彫刻などを制作する工房をもち成功していました。アントニオは創造的で革新性に富んでいたと言われ人体描写は当時のフィレンツエでは抜きん出ていました。

聖セバティアヌスと周りにいる6人の死刑執行人の彫刻的な素晴らしい筋肉で描かれています。この絵で正確な描写と調和の取れた構図を作り上げようとしていることが示されていますが、三角形の構図で6人がバランスよく考えられて配置されています。そして堅苦しい左右対称の構図を和らげるため向きを変えたりポーズを変えたりして変化をつけているのですが、全景の密集具合と遠近法を使って描かれた素晴らしいトスカーナの背景が繋がっていない印象を与えます。

聖セバスティアヌスの殉教 (Martyrdom of Saint Sebastian  1475)

サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli 1445-1510)

その問題を解決しようとしたのがボッティチェリです。誰もが一度は見たことがあると言っても間違いではないくらい有名なこの絵。背景、人物などがすばらしく調和されています。そのためにボッティチェリは何を犠牲にしたのか。

例えばポッライウォーロの絵と比べると人物に正確さや重みが感じられません。優美な人物描写はギベルティやフラ・アンジェリコのようなゴシック様式を受け継いているかのようです。しなやかな体や衣装のひだの見事な流れが、人物のバランスの不自然さ(首が長い、肩が下がりすぎ、腕が胴体に繋がる部分がおかしい)もあまり気づきません。彼はフィリッポ・リッピのもとで修行をしている時、解剖学的な写実性を無視していました。それよりも優美で装飾的な作風を 発展させ成功を納めましたが、ダヴィンチのような新しい時代の芸術家が出てくると時代遅れとして見なされたと言われています。

春(ラ・プリマヴェーラ)(Primavera, 1482)

 

 

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Yoko Tsuge アート鑑賞で知る自分の価値観
  こちらの絵は、
「Wivenhoe Park, 

こちらの絵は、
「Wivenhoe Park, Essex」
ジョン・コンスタブル


ウィベンホーパークというイギリス東部にある広大な公園と、そこに立つ18世紀の邸宅を描いてます。
こちらの邸宅は4つ星ホテルとして今も残っています。
美しい風景ですよねー。



コンスタブルは人気の高いイギリス人風景画家。
イギリスから一度も出ることなく地元を中心に情感あふれる風景をたくさん描いてます。


今のコロナ禍では、生の情報に触れるという大切なことを制限されています。



旅に出ること、
美術館にいくこと
人に会うこと  などなど



その場でしか感じられないことを、人や何かのフィルターを通してではなく、五感で感じ自分の頭で考えて、経験や知識に落とし込んでいくこと。
こんな幸せなことってないと思うのです!!



旅に出たいー!
イギリスに行きたい!
私はこういった風景画を見て落ち着かせています笑



こんな気持をちょっと別の形で叶えてくれるだろうと、去年から楽しみにしていた展覧会が来月から開催されます。


『テート美術館所蔵 コンスタブル展』
三菱一号館美術館 
2/21-5/30



テート美術館はロンドンにある美術館。
コンスタブルはイギリスの風景画家として、ターナーと共にとても人気が高い画家です。
一つ年上のターナーとライバル同士としても語られることも多いのですが、実際はどうなんだろう。



絵の雰囲気も、生き方も、画家としての歩み方も違います。



今「コンスタブルの手紙」という本を読んでいます。
この本は、交友関係のあった画家、C・R・レズリーが、1843年にコンスタブルの手紙をまとめたものを、さらに編集などされて1989年に出た訳書です。



その中で、ターナーと話したとか、ターナーが自宅に来たなどの記載もあり、交友はあったようです。



1832年に、ロンドンのロイヤル・アカデミー展で、コンスタブルとターナーの絵が並んで展示されるということがありました。
その時のライバル同士の対決みたいなある事件。
今回の三菱一号館美術館での展覧会は、その2枚の作品を並べて当時の様子を再現しようとしているようです。
面白いですね。



1月の鑑賞会をこのコンスタブルとターナーの絵画で開催します。

《2枚の名画で対話型鑑賞--対話鑑賞で心を見つめる贅沢な自分時間》


イギリスの風景を描いたコンスタブルと、祖国イギリスを救ったできごとを描いたターナーの2枚の絵を、対話型鑑賞でじっくりと鑑賞してください。


感じたことを話して心を開放してみてください。


展覧会の予習にもなるでしょうか。




🔳 対話型鑑賞会については、14日にLINEからご案内をします。
ぜひご登録してお待ちくださいね。

@cosiness_and_adventure のリンクから





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対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
自分のものの見方を知る。


現状を変えたければ、自分を変える。
そのためにはまずものの見方を変えること!


"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていくためのアート鑑賞教室を準備中です。

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【名画のバランス】

今日はかなり久しぶりに絵画の見方をブログに投稿しました!!


昨日この絵を見てて、気になって色々と線を引いていたら素晴らしいほど構図がしっかりしていることに改めて気づいたからです。


やはり名画は素晴らしい。



今さらですが、12月にやっと見れたロンドン・ナショナルギャラリー 展。
2019年からまだかまだかと楽しみにしていた絵画たちにやっと対面できました。
その時この絵に張り付くように見ていたら、監視員の方に注意されました。


近くで見てると暗くて見えなかった背景が、後ろに下がったとたんふっと浮かび上がるように見えた!!
これは感動でしたね。


絵を見る時
近くでじっくり細部を見る。
引いて全体を見る。
ぜひ立ち位置を変えて見てみてください。


今回ご紹介するような構造線や形の反復などさっとみるだけではなくあちこちに目を動かして見てみると、見えなかったものが見えたり、発見があったり絵を見る喜びが広がります。



ブログにはこの内容もう少し詳しく書いています。

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のリンクから飛んでみてください。

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ぜひご登録してお待ちくださいね。




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対話鑑賞 * アート思考 * 西洋美術史知識で
"常識"にとらわれず、自分らしく個性を表現して生きていく。

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あなたにとっての美とはどんなものですか?


美しさを求めてアートを見ることを喜びにされている人多いと思います。
美の基準はその人それぞれですよね。


では、自分にとっての美について深く考えたことはありますか?
美って表面的な美しさのことだけではなく、私たちがそれぞれに持っている自分の美意識。


自分はどんな生き方をしたいのか?
好きなものは?
大切にしていることは?
自分を心地よくしてくれるものはどんなことなのか?
どんなことに我慢ができないのか?



周りの人や社会の常識に合わせて、自分に嘘をついているといつまでたっても苦しくて、何かをもとめて自分探しをしてしまうんです。



私もかつてはそうでした。
アートと共に変わってきました。



このグスタフ・クリムトの「接吻 」が好きなのは愛の素晴らしさが感じられるから。
描かれてのは男女ですが、もっと広い意味の愛。


ここでは男女の顔と手、女性の足しか描いてない。それなのに愛し合う2人をこんなにも感じさせてくれるクリムトの力量にもため息がでます。


金の輝きは、イタリアで見た中世の宗教画やモザイク画を思い出させてくれます。
ルネサンスのような成熟した技術はまだない時代だけど、神の世界を表現しようとしてたその神聖な心に感動したことを。


そして、浮世絵、甲冑、兜や漆器など日本の美術品のコレクションしていたクリムトが、ここでもそこから影響受けていることも感じられ、日本人として嬉しくもなります。


私は、こんな色んな個性がミックスされて1つのものに昇華したような作品にとても強く惹かれます。




アート鑑賞で、自分を知ること、自分らしく生きていくことを伝えていきたい。それが私の思いです。




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絵画の対話型鑑賞で得られること。
この7つの効果をお伝えしたい!!



・自分のものごとのとらえ方に気がつける

・人それぞれのとらえ方があるのだという多様性を認められる

・目に見えるもの以上のものを想像する力がつく

・意識して見ようとする観察力が身につく

・正解・間違いにとらわれずに自由に自分の考えを発言できるようになる

・”アートの知識がないと鑑賞できないから自分なりに読みとっていけることがわかる

・アートを通して身についた教養が世界を広げる




たかが絵画鑑賞でしょ?って思われるかもしれないけど、とても不思議なんですが奥が深いんです。


西洋美術史を学生として学んでいく中で感じていたこと、そしてアートエデュケーターの経験をつんでいく中で得たこと。
お客様の感想も伺いながら、色々な可能性が生まれることを実感。



ブログにまとめていますので
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のリンクから読んでみてくださいね。


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#バンクシー展天才か反逆者か 
に先月のことですが行ってきました。


実は見る前はバンクシーのことを深くは知りませんでした。
社会のタブーにもグサッと鋭いメッセージ込めた作品で私たちに問題意識をもたせる。
サザビーズでのシュレッダー事件。


わかりやすくと同時に考えさせられて
衝撃を与えられて
温かいメッセージもあって
世の中の人を巻き込むメッセージを作品にする才能に関心はしてた。


そんなくらいしか知らなかったけど、作品見ながら色々と考えました。



これはまた美術史を大きく変えるよねということに。
もう変わってきてるよねと。


アートが昔は教会やお城、邸宅などにある一部の限られたものだった時代から美術館ができて一般の私たちが見ることができるようになった。

その著作権は美術館や作品所有者のものでもある。


でもバンクシーの作品は壁など街中にある。
美術館とか著作権というこれまでの常識が揺らされてる。

オークションシステムもそう。



西洋美術の流れは、前の時代を否定するように革命をおこしたアーティストが大きくうねりをおこしてここまでやってきたのだけど。
これから何かもっと変わっていくのかもしれないと。
コロナで作品を美術館や会場に展示しにくくなっりして、デジタルの中の作品も増えていくのかも。



バンクシーの作品、発言には過去のアーティストからの引用もあるので、美術史知ってることでさらに色々違う視点から見ることができるはず。



そんなことを考えながら見てました。



バンクシー展天才か反逆者か
〜1/24 
大阪南港


2/3〜5/31
旧名古屋ボストン美術館


7/2〜10/31
福岡市大名にNEWオープンの次世代型ライブエンターテイメント施設UNITEDLAB



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明けましておめでとうございます。
2021年もどうぞよろしくお願いしたします。


今年もアートを通して
自分らしく
個性を表現して
豊かに生きていく
こと追求していきます✨


よろしくお願いします😊




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