アートと自分をつなぐモノとコト

子供向けアート対話型鑑賞を始めました 3回目

こんにちは。
あなたの中に眠ってる「こんな自分でありたい」価値観を大切に、「深さ」(対話鑑賞とアート思考)と、「幅の広さ」(西洋美術史の知識)で視野を広げるアートエデュケーターのYokoです。

初めての方はぜひプロフィールもご覧くださいね。
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2021年が始まって、7才の姪っ子とzoomを使ってオンラインアート対話鑑賞を始めました。
その目的は、彼女に「これはなんだろう?」「なんでこんな風になっているのだろう?」という視点を持って見ることを当たり前にしてもらいたいから。
美しいな、綺麗だな、という感じるだけで終わらせるのではなくて、何事にも気づいたことから、どう思うのかを自分の言葉で言える人になるきっかけをアートを通して作りたい。

イギリスに住む姪っ子がどんな授業を受けているのかを聞いていると、この<自分で考える><自分で調べる><自分はどう思う>を書いたり、話したりにものすごく重点がおかれているのがわかります。

日本の<正解を答える>という当たり前とは大きく違うように感じます。

だからこそこの対話鑑賞の時間は、彼女をとおしてその力を磨いていくためには、どんな問いかけが必要だろうかという私の学びのためでもあります。

 

 

学校でも聖書の授業も受けている姪っ子にとって、宗教画はむずかしいなと抵抗があまりないようなので、今回はこのレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」の絵を選びました。

 

私たちの対話はこんな感じです。

 

私「〇〇ちゃんはこの絵で何が見える?」
姪っ子「雪が見える」
私「どこに雪が見える?」
姪っ子「遠くの山の方に」

姪っ子「羽がついた人が、こんなポーズをしてる(自分でやってみてくれました)」
姪っ子「何か言ってる」
私「この人だれだろう?」
姪っ子「天から来た人」
私「天から来た人は誰に話してるのかな?」
姪っ子「マリアさま」
私「マリアさまってどうして分かったの?」
姪っ子「お腹が膨らんでるから」「ジーザスがお腹にいるから」
私「そうかぁ、マリアさまはどんな感じで話しを聞いてるの?」
姪っ子「髪の毛をこうやって触ってちょっと恥ずかしそう」

私「最初にね、〇〇ちゃんは雪が見えるっていったじゃない?この時は寒いときなのかな?」
姪っ子「ジーザスが生まれたのは冬だから」

 

と、こんな感じで対話の一部をご紹介しました。
彼女はこの絵を見るのは全く初めてですが、聖書のストーリーを知っているから、知識と目の前に見えてる絵の中の世界とを結びつけて見ることができてました。

そして、ジーザスが生まれたのは冬だから、この白い雪も冬の雪なのだろうと、これは彼女なりの考えにいきつきました。

 

実際は、カトリックの世界では受胎告知は3月25日が祝日になっているので、3月ごろをイメージして描かれている。
でもここは彼女が自分で知っていることを結びつけて出したことを受け入れました。
今後もっと宗教の勉強を続けていくことで、色々な視点から見ることができるようになるはずです。

 

話しは手前の花や、場所の話し、マリアさまの衣装や大天使ガブリエルの羽についても広がりました。

 

最後の方に、5歳の妹が私たちのやっているところにのぞきに来ました。

 

「左の人がbowしてる」
「Queenに」

右の女王さまに左の人がお辞儀してると、ちゃんとこの絵の中の人物(?)の力関係を見ていましたね。
本当にちらっとしか見てないのに!!

 

このブログでも何度も書いてるとは思うのですが、ぱっと見ただけで重要なメッセージを見てる人に伝えることができるアーティストの能力って本当にすばらしい!!
だからこそ、どんな作品を使ってやるのかっていうことが大切であると思います。
子供だからこそ、ちゃんと本物の持つ力を感じているのです。

 

 

姪っ子との対話鑑賞。
前回の様子はこちらから読めます。

 

 

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