- HOME >
- Yoko
Yoko
英国大学で西洋美術史専攻 日本の大学で文化支援専攻 海外.国内旅で多くのアートに触れる 2019年から対話鑑賞会・講座主宰しています。 美術史の知識だけでなく、対話型鑑賞で自分はどう感じるのか?を大切にするアート鑑賞を提案しています。
「自分自身」に出会うためのアート鑑賞
この西洋美術史講座では、古代ギリシアとローマ美術からスタートします。紀元前のはるか昔にはじまるこの二つの美術は、この後に続いていく美術の教科書のような存在となり大きな影響を与え続けます。特にルネサンス期には、この古代の美術や思想が新たな形で復活となります。さらにその後の時代でも古代ギリシアやローマと出てくるところがありますので、ここで古代の美術について知っておくと「なるほど、そういうことか」と理解していただけると思います。 【古代ギリシア美術:紀元前600年〜30年】 さっそくですが、古代ギリシア、古代ロ ...
「メトロポリタン美術館展ー西洋絵画の500年」。2021年11月に大阪市立美術館でスタートし、2月からは東京の国立新美術館で5月30日まで開催です。ご覧になられましたか?または、行くのを楽しみにしている? 展覧会に展示してある絵を使って、画家の出身地がわかる【画家の出身地マップ】。作品が一度に俯瞰して見えるこんなマップがあったら!と自分が欲しくて作ってしまったのです。 「メトロポリタン美術館展」画家の出身地マップをnoteで販売始めました マップの一部をチラ見せ このマップは、12月に希望してくださったメ ...
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。 グスタフ・クリムトの絵画が大好きな人におすすめしたい映画をご紹介。タイトルは2015年公開した「黄金のアデーレ 名画の帰還」(原題はWoman in Gold)。クリムトが描いた、美しい女性肖像画の数奇な運命を描いた実話です。 登場するのは、華やかなウィーンの上流社会の生活、ナチスのユダヤ人迫害の暗黒の日々、現代のアメリカロサンゼルス、絵画を取り戻すため訪れた現在のウィーン。時代と国を行き来しながら、一枚の絵画を取り巻く人々の物語です。 ドキドキハラハラす ...
2021年の流行語大賞にもノミネートされた”NFT”。 そしてアート関連の媒体でも”NFTアート”って言葉をよく聞くようになった気がしませんか? 世界ではすでにNFTアート市場も整っていて、多額の資金が動いています。 すっかり遅れを取っている私も、ちゃんと時代についていこう!!と昨年終わりころから情報収集をするように。 このブログでは、流行り物として捉えるのではなく、アートの流れの中で見ていきたいなと考えてます。 私も勉強をしながらできるだけわかりやすく解説していきます。 NFTとは非代替性トークン なん ...
こんにちは。 ブログやSNSで使う画像を自分で作っていて、どこかでみたことあるような代わり映えがしないものが多いなぁと感じたことないですか? 今はおしゃれなテンプレートやお手本があって、技術的な知識がなくても素敵なデザインを簡単に作ることができる。 でもどうしても、似たようなものが量産されてしまいます。 自分なりに手を加えるけれどそれにも限界がある。 今回は、ピカソの名言をご紹介します。 そこから芸術家がなぜ多くの人を感動させたり、記憶に残る作品を作ることができるのか見ていきたいと思っています。 「人が彼 ...
先日ちょっと面白いアート鑑賞を体験しました。(こちらは2021年12月に公開した記事です)イギリスのLIMINA COLLECTIVEが主催する、マインドフルネスを実践しながらアート鑑賞をするというワークショップに参加したのです。 Zoomで参加するオンラインワークショップ。瞑想をしたり、ガイドの語りかけを聞きながらアートをじっくり見る。今ここに意識を集中することを練習するというアート鑑賞とマインドフルネスの掛け合わせ! アート鑑賞とマインドフルネスって相性が良いなぁと以前より感じていました。作品を集中し ...
大阪市立美術館でスタートしたメトロポリタン美術館展に行ってきました! 展示作品数は絵画が65点。 作品番号1番は、1420年ごろの「キリスト磔刑」が描かれたテンペラ画。 そして最後に飾られていた作品が、今から約100年前の1916年の「睡蓮」を描いた油絵です。 展覧会の副題は<西洋絵画の500年>。 この展覧会での注目ポイントは、作品一つ一つが魅力的であるだけでなく、西洋美術の移り変わりを絵を見ながら楽しめるようになっていることです。 私は、公式サイトで紹介されていた絵はしっかりとチェックしていました。 ...
「英国貴族のお屋敷ーカントリーハウスで学ぶ西洋美術」にご参加いただいた方の感想をご紹介しています。(ご了承をいただき掲載しています) 【お客様の感想】カントリーハウスで学ぶ西洋美術受講者様 2021年9月にご参加のK.K.様よりいただいたご感想です。 この度は、参加させていただいてありがとうございました。歴史、建築、アート、庭園など、点と点がつながって、さまざまな視点から楽しめる講座でした。いろいろな切り口で楽しめるので、肩の力をいれずに楽しみたい方、イギリスに興味のある方、美しい景観やものを見て癒された ...
ルカス・クラーナハ(父)Lucas Cranach the Elder「パリスの審判」 1528年頃油彩・板(ブナ)101.9x71.1cmメトロポリタン美術館所蔵 今日ご紹介するのは、ルカス・クラーナハ(父)の絵。 描かれているのは、「パリスの審判」というギリシア神話のストーリーです。 鎧兜姿のパリスが、3人の女神の中から「最も美しい人へ」と投げ込まれたリンゴを誰に渡すのか悩んでいる様子。 この3人の女神は誰なのか? なぜパリスは1人を選ばないといけないのか? そしてその後どうなったのか? ストーリーを ...
絵を見ることの楽しさ、豊かさを子どもたちから改めて教えてもらったような動画をご紹介します。 ロンドン・ナショナル・ギャラリーのYoutubeチャンネルにある「One painting, many voices」。 1枚の絵画について複数の人が話すという10分前後の動画です。 専門家の方が語る解説動画の回もあれば、さまざまな人が集まった対話型鑑賞の回もあります。 どれも面白いのですが、5つの小学校から参加した生徒がペアになって語り合う回が特におすすめです。 子供たちが、最初は絵のメイン部分から、 ...
「最後の晩餐」レオナルド・ダ・ヴィンチ1495−98年サンタマリアデレグラツィエ教会付属修道院大食堂 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」。最後の晩餐は、新約聖書の中に、キリストが拘束される前にエルサレムで12人の弟子たちと共にとった最後の食事として記録されています。ダヴィンチはその最後の晩餐の、イエスが弟子の中の一人が自分を裏切ることを予告して、「あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ろうとしている」と言ったまさにその直後の様子を描いています。 「裏切ろうとしている」というイエスの言葉に驚いて ...
オランダのデン・ハーグにある、マウリッツハイス美術館は、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がある世界中のアートファン憧れの美術館。 フェルメールが他にも2点、レンブラント、ヤン・ステーン、ファブリティウスなど、オランダ絵画を中心に所蔵されています。 美術館ではコロナ禍の2020年11月に、高性能カメラで撮影されたヴァーチャルツアーを公開しました。 展示室を360度ズームにして見ることは他の美術館などでもみたことがあったのですが、驚いたのは画像の美しさ!! ズームにしても画像が ...
ニューヨークにあるメトロポリタン美術館から、ヨーロッパの絵画65点やってくる展覧会が11月からスタートします。 展覧会のタイトルは「メトロポリタン美術館展ー西洋美術の500年」 このように”西洋美術の500年”というタイトルになっていれば、500年の流れを見ることができるように 各時代から特徴的な絵画が選ばれて、テーマにそって展示されるのだろうなぁと想像ができるはず。 ぜひそんなことを頭の片隅において美術館に行かれることもおすすめします。 展覧会の公式ホームページ ...
「シャルロット・デュ・ヴァルドーニュの肖像」マリー・ドニーズ・ヴィレール1801年メトロポリタン美術館所蔵 今日は、”再発見”という言葉について書きたいと思います。本や、解説などを読んでいるときに、作品やアーティストが再発見されたなどと書かれていることがあります。忘れられていた画家が再び日の目をみたりして、それまで気づかなかった良さが改めて世の中に認識されるとき使われます。 女性画家が描いた作品の中には、正当に評価されず男性画家の作品と勘違いされているものが多くあるそうです。この絵もそんな中の1つでした。 ...
美術館に行ったらかならず見かける、作品の横にある情報や解説が書いてある”キャプション”。どんなことが書いてあるのか?国立西洋美術館所蔵の絵画(上の写真です)を例にして2回にわけて説明しています。 ▼前回は作品情報にはどんなことが書いてあるのかを見ていきました。上下2枚パネルの上の部分です。 https://cosinessandadventure.com/how-to-learn-art-history-001/ 今日は下のパネルに書かれている作品解説のほうを見ていきたいと思います。 絵の横の解説パネルに ...