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Yoko

英国大学で西洋美術史専攻 日本の大学で文化支援専攻 海外.国内旅で多くのアートに触れる 2019年から対話鑑賞会・講座主宰しています。 美術史の知識だけでなく、対話型鑑賞で自分はどう感じるのか?を大切にするアート鑑賞を提案しています。
「自分自身」に出会うためのアート鑑賞
イタリア・ルネサンス、北方ルネサンス、マニエリスムはいかがだったでしょうか?ルネサンスと言っても地域によってさまざまな特徴があることを感じられたと思います。 この回では、バロック、ロココ、新古典主義と3つの様式をお伝えします。情報が多くなりますが、少しづつ読み進めていただければと思います! ところで、前回で触れた宗教改革を覚えていますか?バロック美術の発展にはこの宗教改革が大きく関係しています。イタリアを中心としたカトリック教会は威厳を取り戻し信者の心に訴えるために美術の力を使います。そして、フランスなど ...
イタリア・ルネサンスはいかがだったでしょうか?地名やたくさん出てくる名前など、気になったりわからなかったりした部分は調べてみるとさらに理解ができると思いますよ。 4日目は北方ルネサンスとマニエリスムです。イタリア・ルネサンスが発展していた同じ頃、アルプスより北の地域で見られる芸術様式が北方ルネサンスと呼ばれています。芸術家が目指したところは同じようでも、手段や結果に違いがみられます。またイタリア・ルネサンスの終わりからバロックに移り変わっていく過程で出てきたマニエリスム。それでは1つづつ見ていきましょう。 ...
2日目はキリスト教美術が発展していく様子をみていきました。西洋美術と言えばキリスト教美術と言ってしまいそうな、密接な繋がりが少しわかっていただけたでしょうか?最初は難しいと距離をおいてしまいがちですが、聖書の物語をたどりながら見たり、作品に登場する”お約束事”を覚えていくと、グッと親しみが持てるようになります。 では、3日目はイタリア・ルネサンス美術です。いよいよ馴染みのある時代へ入ってきましたね。 西洋史では14世紀から16世紀のイタリアがルネサンスと位置づけられています。ルネサンスは「再生、復興」とい ...
1日目の古代ギリシア・ローマの美術はいかがでしたか?2日目は中世のキリスト教美術です。旅行で海外の美術館へ行かれた方や、日本でも開催される西洋美術の展覧会で、宗教画が多いなと感じられたことありませんか?私も美術史を勉強をすればするほど、ヨーロッパでのキリスト教の重要さ、人々に根付いている思想と、その持っているパワーに圧倒され続けました。 なぜこんなにもキリスト教の美術品が多く作られているのでしょうか?難しそう・・・あまり好きじゃない・・・そんな方にも、キリスト教美術の歴史を知って、もっと見てみたいと思って ...
この西洋美術史講座では、古代ギリシアとローマ美術からスタートします。紀元前のはるか昔にはじまるこの二つの美術は、この後に続いていく美術の教科書のような存在となり大きな影響を与え続けます。特にルネサンス期には、この古代の美術や思想が新たな形で復活となります。さらにその後の時代でも古代ギリシアやローマと出てくるところがありますので、ここで古代の美術について知っておくと「なるほど、そういうことか」と理解していただけると思います。 【古代ギリシア美術:紀元前600年〜30年】 さっそくですが、古代ギリシア、古代ロ ...
「メトロポリタン美術館展ー西洋絵画の500年」。2021年11月に大阪市立美術館でスタートし、2月からは東京の国立新美術館で5月30日まで開催です。ご覧になられましたか?または、行くのを楽しみにしている? 展覧会に展示してある絵を使って、画家の出身地がわかる【画家の出身地マップ】。作品が一度に俯瞰して見えるこんなマップがあったら!と自分が欲しくて作ってしまったのです。 「メトロポリタン美術館展」画家の出身地マップをnoteで販売始めました マップの一部をチラ見せ このマップは、12月に希望してくださったメ ...
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。 グスタフ・クリムトの絵画が大好きな人におすすめしたい映画をご紹介。タイトルは2015年公開した「黄金のアデーレ 名画の帰還」(原題はWoman in Gold)。クリムトが描いた、美しい女性肖像画の数奇な運命を描いた実話です。 登場するのは、華やかなウィーンの上流社会の生活、ナチスのユダヤ人迫害の暗黒の日々、現代のアメリカロサンゼルス、絵画を取り戻すため訪れた現在のウィーン。時代と国を行き来しながら、一枚の絵画を取り巻く人々の物語です。 ドキドキハラハラす ...
2021年の流行語大賞にもノミネートされた”NFT”。 そしてアート関連の媒体でも”NFTアート”って言葉をよく聞くようになった気がしませんか? 世界ではすでにNFTアート市場も整っていて、多額の資金が動いています。 すっかり遅れを取っている私も、ちゃんと時代についていこう!!と昨年終わりころから情報収集をするように。 このブログでは、流行り物として捉えるのではなく、アートの流れの中で見ていきたいなと考えてます。 私も勉強をしながらできるだけわかりやすく解説していきます。 NFTとは非代替性トークン なん ...
こんにちは。 ブログやSNSで使う画像を自分で作っていて、どこかでみたことあるような代わり映えがしないものが多いなぁと感じたことないですか? 今はおしゃれなテンプレートやお手本があって、技術的な知識がなくても素敵なデザインを簡単に作ることができる。 でもどうしても、似たようなものが量産されてしまいます。 自分なりに手を加えるけれどそれにも限界がある。 今回は、ピカソの名言をご紹介します。 そこから芸術家がなぜ多くの人を感動させたり、記憶に残る作品を作ることができるのか見ていきたいと思っています。 「人が彼 ...
先日ちょっと面白いアート鑑賞を体験しました。(こちらは2021年12月に公開した記事です)イギリスのLIMINA COLLECTIVEが主催する、マインドフルネスを実践しながらアート鑑賞をするというワークショップに参加したのです。 Zoomで参加するオンラインワークショップ。瞑想をしたり、ガイドの語りかけを聞きながらアートをじっくり見る。今ここに意識を集中することを練習するというアート鑑賞とマインドフルネスの掛け合わせ! アート鑑賞とマインドフルネスって相性が良いなぁと以前より感じていました。作品を集中し ...
大阪市立美術館でスタートしたメトロポリタン美術館展に行ってきました! 展示作品数は絵画が65点。 作品番号1番は、1420年ごろの「キリスト磔刑」が描かれたテンペラ画。 そして最後に飾られていた作品が、今から約100年前の1916年の「睡蓮」を描いた油絵です。 展覧会の副題は<西洋絵画の500年>。 この展覧会での注目ポイントは、作品一つ一つが魅力的であるだけでなく、西洋美術の移り変わりを絵を見ながら楽しめるようになっていることです。 私は、公式サイトで紹介されていた絵はしっかりとチェックしていました。 ...
「英国貴族のお屋敷ーカントリーハウスで学ぶ西洋美術」にご参加いただいた方の感想をご紹介しています。(ご了承をいただき掲載しています) 【お客様の感想】カントリーハウスで学ぶ西洋美術受講者様 2021年9月にご参加のK.K.様よりいただいたご感想です。 この度は、参加させていただいてありがとうございました。歴史、建築、アート、庭園など、点と点がつながって、さまざまな視点から楽しめる講座でした。いろいろな切り口で楽しめるので、肩の力をいれずに楽しみたい方、イギリスに興味のある方、美しい景観やものを見て癒された ...
数日前、セントレア空港へ行ってみた。 頻繁に行っているわけではないけれど、海外旅行に行けない!と思うと飛行機や空港が恋しくなって。 また今空港はどんな状態なんだろう・・・いつかこの混乱が明けたとき考える時がきっと来るから、この時期に感じたことを記録しておきたいという思いもあって空港に来てみたのだ。 この空港のスカイデッキは滑走路まで長い通路になっていて、飛行機の離発着を間近に見ることができる大好きな場所。調べてみると、全長は300メートルもあるのだとか。 この日本当は滑走路の方へ向かって写真を撮りたかった ...
ルカス・クラーナハ(父)Lucas Cranach the Elder「パリスの審判」 1528年頃油彩・板(ブナ)101.9x71.1cmメトロポリタン美術館所蔵 今日ご紹介するのは、ルカス・クラーナハ(父)の絵。 描かれているのは、「パリスの審判」というギリシア神話のストーリーです。 鎧兜姿のパリスが、3人の女神の中から「最も美しい人へ」と投げ込まれたリンゴを誰に渡すのか悩んでいる様子。 この3人の女神は誰なのか? なぜパリスは1人を選ばないといけないのか? そしてその後どうなったのか? ストーリーを ...
先日、私が開催している講座を受講してくださったお客さまから感想をいただきました。その感想の最後に私への指摘事項がありました。それもこちらが気を悪くしないように配慮した、とてもさりげない文面で。 もう少し詳しくお伺いしたくて、感想のお礼とともにメールで質問させていただくと、「すみません。少し言いにくいのですが・・・」とどう思われたのか?改善するとどう良いと思うのかを話してくださったのです。 指摘していただいたことは、最近私が手を抜いてしまっていたことでした。自分でも気がついていたのに、直すことをしていません ...