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美術史を学ぶメリットとは

2019-06-23 By Yoko

23 6月

展覧会に行ったけど、もっと美術のこと知ってたら楽しめたんだろうな・・・

海外旅行で有名な絵をたくさん見たけど、もっと知っていたら面白かったんだろうな・・・

 

そんな気持ちになったことありませんか?

楽しむために音声ガイダンスを借りたり、作品の横に添えられてる解説パネルを読んだり、図録を買ってみたり。

どれもとても考えられて作られているし、簡潔にまとめられていたりなど素晴らしいものです。

それでも、

  • 音声ガイドは一度で理解できなくて、椅子に座って繰り返し聞いてしまう。
  • 解説パネルは、前半は熱心に読むんだけど、だんだん疲れてきてしまって後半はざっと読むだけであまり頭に入らなくなる。
  • 混み合っている会場ではなかなか集中して聞いたり読んだりできない。
  • 図録は知りたいことたくさん書かれてるけれど、使われている言葉や言い回しが少しむずかしくて、??ってなるときがある。

これすべて私の実体験です。

美術についての知識がなくても作品を見ることはできます。
でももっと知りたいな、もっと楽しみたいなと思ったのなら美術史を学ぶことをおすすめします!

 

美術史とは壮大な美術の歴史です

美術史とは、ピラミッドが作られていたような古代から現代までの美術の歴史です。
芸術家が過去から学び、新しいことに挑戦して1つ1つの作品が生み出し進歩していく壮大な物語です。

 

過去から学ぶというのは、過去に作られてきた作品や、師匠から、伝統的な表現方法やテクニックを学ぶこと。

美術史を知ると、歴史は常に先に先に進んでいるのではなく、過去の時代への立ち戻りというのか、流行が戻ってきたというべきか、戻ったり、進んだりして現代まで続いてきていることがわかります。

例えばルネサンスは、中世のキリスト教中心の世界から、関心が人間へ現実世界へと変わっていったので、古代ギリシアやローマの生き生きとした人間表現などの研究が進みます。

 

そして、新しいことに挑戦というのは、芸術家は自分のオリジナリティーを発揮するために、過去の作品に対し少しでも差を出そうと挑戦し続けてきているということです。

初期ルネサンスでは、マザッチオが科学的な遠近法を使い描き、ベアト・アンジェリコが遠近法を使いながらもマザッチオのリアルさよりも美しさを重視して作品を制作したように。

 


「聖三位一体」
マザッチオ

 

「受胎告知」
ベアト・アンジェリコ

 

もうちょっと身近なところを例にしてみましょうか。
例えばファッションは分かりやすいです。

流行は毎年変わるけど、過去流行ったものがまた舞い戻ってくることよくありますよね?

また、フリースをUNIQLOが販売した。最初は色もデザインもワンパターンだったけど、その後少しづつ改良されていって、他社も差別化を図り商品を作り出しどんどん進化していった。
もう私たちの周りには当たり前のように定着した商品になってますよね。

そう美術の歴史もこんな感じに進歩してきたのです。
でもそれは過去の作品が劣っているとか、現代の作品が優れているとかいうことではないことを付け加えておきますね。

 

美術の歴史を知るとわかること

美術の歴史の全体像を知ると、こんなことがわかるようになります。

 

  • 各時代の美術の特徴
  • なぜこのような作品が生まれたのか?
  • どのように次の時代に移っていったのか?

芸術家が作品を作り出していく裏には、その時代背景や、芸術家と鑑賞者の立場や嗜好の変化なども関わっています。
美術史では必然的にその背景も関連して学ぶので、そこを知れば、上に書いたようなことが理解しやすくなります。

 

例えば、1789年のフランス革命前夜の時期に生まれた新古典主義。
それまでのバロック美術のスケールの大きい劇的な構図や演出、ロココ美術の装飾的で繊細な表現。
ちょっと悪い言い方をすると大げさなバロック、軽くて官能的すぎるロココ。

それを否定して、古代ギリシアやローマの美術のお手本にすることが求めらたのが新古典主義の時代。
そこには、古代の遺跡が発掘されたこと、古代の人々の愛国心や勇気に共感を寄せたこと、王政が崩壊し新たに皇帝になったナポレオンが古代ローマ皇帝を意識していたことなどが大きな要因です。

この3点の絵画は、上からバロック→ロココ→新古典主義となっています。

「アブラハムとメルキゼデクの会見」
ルーベンス

 

「絵画の寓意」
ブーシェ

 

「ソクラテスの死」
ダヴィット

 

いつからでも一生学び続けられるもの

美術史の大枠を知る。
その後ちょっとづつ美術館で作品を見たり、本を読んだりして知識を重ねていく。

素晴らしいのは学びに終わりがなく一生学び続けられるものです。
え? そんなきりがないのは嫌ですか?

私もそうなんですが、分からないことが出てきて本で調べ、ネットで調べる。
その調べる過程でもどんどん新たな疑問や、もっと深く知りたい欲が出てきて終わりがないのです。

きっと美術史の知る楽しみを味わった人は私の言いたいこと分かってくれますよね。

そして学び始めるのは、何歳からでも大丈夫。
一時中断してもまた戻ってくるのもOK。
学び始める理由だって知りたいから!で十分です。

これまで忙しくてなかなか学びなかったのだけど。
今さら学ぶのは遅いかな。
子供を美術館に連れて行って教えてあげたいけど。

こんな気持を持っているのなら、さぁ少しずつ学び始めましょう!

 

 

 

 

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Yoko アート鑑賞で知る自分の価値観
【美化ではなく日常の女性や子どもの姿を描いたカサット】


1860年ごろ日本の美術品や工芸品がヨーロッパやアメリカに紹介されてジャポニズムと言われ人気もなりました。


印象派のアーティストがそれらに大きな影響を受けて、作品に生かしていったことは有名ですよね。


さらに、自分でと浮世絵をコレクションしていたり、日本の品を絵の中に登場させたりもしていました。


メアリー・カサットもそんな強く影響を受けた1人で、版画を制作したりもしています。


そして、アメリカ人コレクターのアートアドバイザーにもなって、印象派の作品を紹介したり、アメリカとヨーロッパの橋渡し的存在としても活躍していました。


このアドバイザー的役割については、

@yukimiyamoto777 
さんの著書
「メンタルに効く西洋美術 」にわかりやすく、詳しく書かれていて、こちらを読むことをお勧めしますよー。




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  【自分を生かす道を求めて画家 

【自分を生かす道を求めて画家にたどり着いたゴッホ】


ゴッホの激しい生き方やアルル時代の作品を見ていると、生きるために描くことが必要だったのだろうなと感じます。


大都会パリの生活に疲れて、1882年2月にアルルに旅立ちます。
アルルではパリで抑えていたものから解放されて、どんどん作品を描くゴッホ。


"自分が自分であるということをさえ意識しなくなる"

という言葉も残しています。





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  【科学的理論で時間をかけ描く 

【科学的理論で時間をかけ描くスーラ】


スーラと言えば点描画
点描画が言えばスーラ


この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、どこかで目にしている人が多いだろうし、
一度見たら忘れられない作品ではないでしょうか?



印象派は、自然の中で描くこと、見たものの”印象”をすばやくキャンバスに描くことを重視していました。
そして光輝く生き生きとした明るい絵を作り出したけれど、ものの形は不鮮明で構図も曖昧になりやすいなとスーラは感じていました。
前の投稿でもご紹介したルノワールも、その辺りで行き詰まりを感じてました。



スーラはその原因は色の置き方が感覚的なのではないだろうか?と仮設をたてて、科学的な色彩理論で一点一点丁寧に色をおいて描きました。
その絵はもはや新しい印象派。


この絵なんか何点色をおいてるのだろうか・・・と驚きませんか??


以前神戸にあるファッション美術館で、カラフルな色の玉が付いた待ち針でこの絵を作った作品をみたことがあります。


あれはすごかった!!


こういうことなんだなとすごく納得のいった作品で、改めてスーラの凄さを理解できたのでした。







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 【ルノワールとモネの違い】  
【ルノワールとモネの違い】


20歳ごろ、2人ははパリの美術教室で出会います。
そこで出会った画家仲間が、グループ展を開催し、印象派と呼ばれるきっかけとなっていきます。


2人は一時期一緒に描き、とても似ているので見分けがむずかしいものも。


でも、ルノワールは印象派の描き方の限界を感じて、徐々に自分のスタイルを見つけようとしていきます。



2人の絵をたくさん並べて見ると、モネは風景画が多いけど、ルノワールは人物を描く絵が多い。



印象派の技法では、しっかりとした形が失われ、色模様になってしまう。
人物や建物などしっかりと手応えのある存在として描くことができないと考えたのですね。




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【ジヴェルニーの庭は戸外アトリエ兼モネの作品でもある】


印象派を代表する画家を、だれか1人あげてみてと言われたらやっぱりこの人しかいないでしょう!!



印象派って絵画の歴史を変えた革命児たちみたいに言われてるけど、モネは自分の”印象”をできるだけ忠実に描き続けたきたことが結果そうなってしまっただけなんですよね。



もちろん絵の才能や、鋭い感覚が備わっていたのは当然なんですが。



新しいスタイルは世の中になかなか受け入れられず、苦悩も多かったけれど、自分に嘘をつくことない生き方が作品にも力強さと明るさに溢れているように感じます。



人生の後半に移り住んだジヴェルニーに、理想の庭を作る。
それは、自分だけのアトリエであり、モネの作品でもあるのです。




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 大きく「印象派 」とくくられてい 
大きく「印象派 」とくくられていても、
描くものも、描き方も、画家としての生き方も目指すものも違います。



何に惹かれるのか?
どんなところに興味あるのか?



印象派好き!


から


ルノワールが好き
スーラが好き


さらに


絵のために美しい庭を作ったモネの生き方に憧れる
ゴッホの力強い筆致に気持ちが揺れ動かされる


とか語れるようになったらちょっと嬉しくないですか?



そして、そのあなたが惹かれるポイントには、自分の心を満たすヒントがきっとあるはず!




募集中の2月の鑑賞会は、「トライアローグ展」から3つの作品を対話鑑賞します。
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