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岡本太郎作太陽の塔へ 生命の樹を見てきました! 【アート旅】

2019-02-24 By Yoko

24 2月

岡本太郎の”太陽の塔”。
中に入れるって知ってましたか?
そして太陽の塔の内部は大阪万博のテーマ館として展示空間となっていたことを!

1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の跡地「万博記念公園」。

万博のシンボルであった”太陽の塔”は、岡本太郎の作ったもので、今完全予約制で内部を公開しています。
塔内部には、高さ41mの生命の樹という巨大オブジェがそびえています。

2016年から始まった耐震補強工事と内部再生工事によって再生した太陽の塔を見学してきました。

行ったのは先月のこととなりますが、正月の休みに久しぶりに集まった家族と大阪へ旅行しました。
私達家族にとって縁の深い大阪の万博記念公園やその周辺を訪れる旅でした。

1970年の大阪万博会場で働いていた父、まだこのような常設内部公開が始まるずっと以前に内部公開で一度入ったことがある母を始め、私たち兄弟や、小さな姪っ子たちも、それぞれの想いで展示を見て楽しむことができたようです。
約50年前岡本太郎が伝えようとした、生命の尊く、神秘に満ちた、力強いエネルギーが、今の私たちにも伝わってくる迫力ある内部展示と高くそびえる太陽の塔の姿でした。

 

大阪万博の跡地 万博記念公園

1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(70年大阪万博)は、77カ国の参加のもと、入場者が6400万人を超える好評ぶりでした。
入場者数は2010年の上海万博までは、万国博覧会史上最多だったそうです。
開催期間は、1970年3月15日(日曜日)から9月13日(日曜日)までの183日間でした。

その大阪万博の跡地が「万博記念公園」となっています。
大阪北部の吹田市にあり、広い公園内には広大な芝生広場や日本庭園などの自然文化エリア、国立民族学博物館や大阪日本民藝館などの文化施設、様々なスポーツ施設、ショッピングやグルメの施設などがあります。
そして、万博の残存施設もあり、その中の一つが万博のシンボルでもあった太陽の塔なのです。

大阪万博の当時の写真や各国のパビリオンなどくわしい情報をこちらで見ることができます▼
https://www.expo70-park.jp/cause/expo/

 

太陽の塔とは

太陽の塔は、大阪万博の「人類の進歩と調和」というテーマを表現するテーマ館としてその構成要素として作られました。
現在は太陽の塔だけがぽつんと残っているだけなのですが、万博開催当時は、地上30メートルの部分に大屋根がかけられていて、太陽の塔はそれを突き抜くように立っていました。
太陽の塔の役割は、内部は1階から塔の上までが吹き抜けになっている展示空間として、そして大屋根へと観客を運ぶ動線としてでした。

太陽の塔は高さが70メートルで、底の直径が20メートル、腕の長さは25メートル。
観客は地下の展示を見た後、4基のエスカレーターを乗り継いで2階回廊に上がり、塔の右腕内の5基目のエスカレーターで大屋根の内部に進んでいきました。

 

テーマ館のプロデューサーとして選ばれたのは前衛芸術家である岡本太郎。
進歩と調和という共存の難しいテーマに対して、一度見たら忘れらないような独特の建造物と内部展示で、生命の進化を表現したのです。
約50年前岡本太郎が伝えようとした、生命の尊く、神秘に満ちた、力強いエネルギーが、今の私たちにも伝わってくる迫力ある

万博閉幕後、ほぼ全てのパビリオンが撤去するなか、この太陽の塔は1975年に永久保存されることが決まりました。
内部は半世紀にわたって閉ざされ、老朽化していたのですが、2018年に再生をし、常設の展示施設になりました。

 

復元された”地底の太陽”

新しくなった太陽の塔は2つのゾーンで構成されています
入り口入ってすぐの地底の太陽ゾーンへ進んでいきます。

暗い館内に青や赤の照明を使い、映像や音、そしてたくさんの仮面や神像が並ぶ雰囲気にちょっとドキッとさせられます。
進んでいくと巨大な地底の太陽がものすごい存在感で私たちを待ち受けていました。
不気味さ、神秘的、一言では言えない世界観

この地底の太陽は2018年に復元されたもの。
岡本太郎作のオリジナルの地底の太陽は万博閉幕後行方不明になりました。

 

万博当時、テーマ館の地下展示では「過去:根源の世界」として《いのち》《ひと》《いのり》といった展示がありました。
その当時の様子を再現するために、地底の太陽を復元し、それと合わせて展示を支えていた世界の仮面や神像も一緒になって生命の根源の世界観を作り出していました。

 

いのちの歴史を表す”生命の樹”

地底の太陽ゾーンを抜けると、生命の樹ゾーンへ。
一気に目の前が明るくなります。
ここからは太陽の塔の胎内を貫く巨大な生命の樹の周りを階段で登りながら、解説員の方の説明を聞き進んでいきます。
階段は両腕を結んでいる回廊まで登っていくことができます。

太陽の塔内部は、地下から上へ吹き抜けた空間になっていて、そこに岡本太郎が構想した高さ41mの「生命の樹」と呼ばれる造形物があります。
1本の樹に、下から単細胞生物からクロマニョン人まで生物の進化をたどるよう33種類の生きものが張り付いているのです。
生命の根源から未来に向かって「生命のエネルギー」を表現するためこのように下から上へ向かっていく展示方法になったのだとか。

33種類の生命は

原生類時代・・・クラゲやアメーバなど
三葉虫時代・・・サソリ、オーム貝、アンモナイトなど
魚類時代・・・・魚類、ボスリオレピスなど
両生類人物・・・メソザウルス、クリプトクレドウスなど
はちゅう類時代・プテラノドン、エダフォサウルスなど
哺乳類時代・・・クロマニョン人、ゴリラ、マンモスなど

 

万博当時は、地下に「過去:根源の世界」という展示があり、エスカレータに乗って生命の樹をを見ながら生命誕生からつづいている生命の物語を追っていくことができるようになっていました。
壁の独特の形状見えますか?これは音響装置になっていて当時と同じ音楽も現在も流しているそうです。
そして生命の樹にくっついているたくさんの生物は再生工事前はほとんどが落下していたのですが、一番大きなプテラノドンは樹の上に残っていたというからすごいです!
また哺乳類時代のゴリラは修復前のまま頭の中の機械がむき出しになっていました。
当時最先端の技術でゴリラの頭は動くようになっていたそうで、今の姿はその名残を見せるためそのままになっているそうです。

 

太陽の塔3つの顔

太陽の塔には3つの顔があります。

太陽の塔の独特な風貌について岡本太郎本人も語っていないためよくわかっていないそうですが、太陽の塔が持つ3つの顔についてはこのように説明されています。

頭の部分の《黄金の顔》は未来を表している。
お腹部分の《太陽の顔》は現在を表している。
背面部分の《黒い太陽》は過去を表している

大阪万博テーマ館は、万博のテーマ「人類の進歩と調和」を表現するために、過去から現在、そして未来へとつながっていくことを伝えるためのものでした。
生命の樹もまさに過去から未来へと巡るようになっています。
過去から未来へと、岡本太郎の考える人間の身体や精神がこの3つの顔に表現されているのだと思います。

 

太陽の塔内部見学について

太陽の塔の内部再生は、常設の展示施設としてこれからも長く続いていくために耐震工事をして、内部の生命の樹や地底の太陽も復元されました。
完全予約制(前日までに要予約)として2018年3月に一般公開がスタートしました。

小さな子供や階段の不安な高齢の方などはエレベーターで見学できるようになっているようです。
このエレベーターも人数制限のため予約が必要。
わたしたちも今回5歳と3歳の子供がいたためエレベーターが取れず心配していたのですが、生命の樹の周りのたくさんの生物を楽しみながらゆっくりと登っていけたので大丈夫でした。

 チケットの予約は太陽の塔公式サイトよりできますよ▼

太陽の塔公式サイト:https://taiyounotou-expo70.jp/

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大都会パリの生活に疲れて、1882年2月にアルルに旅立ちます。
アルルではパリで抑えていたものから解放されて、どんどん作品を描くゴッホ。


"自分が自分であるということをさえ意識しなくなる"

という言葉も残しています。





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スーラと言えば点描画
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この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、どこかで目にしている人が多いだろうし、
一度見たら忘れられない作品ではないでしょうか?



印象派は、自然の中で描くこと、見たものの”印象”をすばやくキャンバスに描くことを重視していました。
そして光輝く生き生きとした明るい絵を作り出したけれど、ものの形は不鮮明で構図も曖昧になりやすいなとスーラは感じていました。
前の投稿でもご紹介したルノワールも、その辺りで行き詰まりを感じてました。



スーラはその原因は色の置き方が感覚的なのではないだろうか?と仮設をたてて、科学的な色彩理論で一点一点丁寧に色をおいて描きました。
その絵はもはや新しい印象派。


この絵なんか何点色をおいてるのだろうか・・・と驚きませんか??


以前神戸にあるファッション美術館で、カラフルな色の玉が付いた待ち針でこの絵を作った作品をみたことがあります。


あれはすごかった!!


こういうことなんだなとすごく納得のいった作品で、改めてスーラの凄さを理解できたのでした。







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 【ルノワールとモネの違い】  
【ルノワールとモネの違い】


20歳ごろ、2人ははパリの美術教室で出会います。
そこで出会った画家仲間が、グループ展を開催し、印象派と呼ばれるきっかけとなっていきます。


2人は一時期一緒に描き、とても似ているので見分けがむずかしいものも。


でも、ルノワールは印象派の描き方の限界を感じて、徐々に自分のスタイルを見つけようとしていきます。



2人の絵をたくさん並べて見ると、モネは風景画が多いけど、ルノワールは人物を描く絵が多い。



印象派の技法では、しっかりとした形が失われ、色模様になってしまう。
人物や建物などしっかりと手応えのある存在として描くことができないと考えたのですね。




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【ジヴェルニーの庭は戸外アトリエ兼モネの作品でもある】


印象派を代表する画家を、だれか1人あげてみてと言われたらやっぱりこの人しかいないでしょう!!



印象派って絵画の歴史を変えた革命児たちみたいに言われてるけど、モネは自分の”印象”をできるだけ忠実に描き続けたきたことが結果そうなってしまっただけなんですよね。



もちろん絵の才能や、鋭い感覚が備わっていたのは当然なんですが。



新しいスタイルは世の中になかなか受け入れられず、苦悩も多かったけれど、自分に嘘をつくことない生き方が作品にも力強さと明るさに溢れているように感じます。



人生の後半に移り住んだジヴェルニーに、理想の庭を作る。
それは、自分だけのアトリエであり、モネの作品でもあるのです。




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絵のために美しい庭を作ったモネの生き方に憧れる
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とか語れるようになったらちょっと嬉しくないですか?



そして、そのあなたが惹かれるポイントには、自分の心を満たすヒントがきっとあるはず!




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