Yoko

英国大学で西洋美術史専攻 日本の大学で文化支援専攻 海外.国内旅で多くのアートに触れる 2019年から対話鑑賞会・講座主宰しています。 美術史の知識だけでなく、対話型鑑賞で自分はどう感じるのか?を大切にするアート鑑賞を提案しています。

美術館巡りは私の運動不足解消にもなっているのかも・・

今年の2月〜6月まで、オランダのアムステルダム、ライクスミュージアムで「フェルメール展」が開催されていました。フェルメールの作品28枚が集まる大展覧会。 その展覧会を追っかけるようにフェルメールについて調べたり、美術館について調べたりしていました。今回のイギリスでの旅では、ロンドンで4枚のフェルメールを見ることができました!1枚はバッキンガム・パレスにある「音楽の稽古」2枚はナショナル・ギャラリーの、「ヴァージナルの前に座る女」と「ヴァージナルの前に立つ女」最後の1枚はケンウッドハウスの「ギターを弾く女」 ...

【進化するChatGPT】で豊かな朝の風景を作ってみて気がついたこと

Chat GPTが進化しています。絵が描けるようになっていました!こちらの画像は私が描いたものです。 先日ChatGPTの入力枠に絵画のタイトルを入れました。ちょっと調べてみたいことがあったので、質問と共に入力するつもりだったのですが、すぐにエンターを押してしまいAIに質問を投げた状態になったのです。そうすると”画像生成中”となり、2枚の画像がポンと出来上がってきました!!これはびっくりです。 Chat GPTを提供しているopenAIには、DALLE-Eという画像生成AIもあったのですが、これまでは使い ...

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アンソニー・ヴァン・ダイクの凄さを実感!

nthony van Dyck: Charles I (1600-1649) with M. de St Antoine, public domain via Wikimedia アートコミュニティー「アートフル・ジャーニー」というコミュニティーをやっています。メインで読み物を読んでいただく月額のメンバーシップです。(今月からはオンラインのトーク会もスタートします) そこで、8月から10月にかけて回ってきた、美術館やカントリーハウスの訪問記や、見てきたアート作品の深堀などを書いています。メンバーの方より『 ...

カフェで長坂真護さんの作品と出会った!

出かけた先で入ったカフェで長坂真護さんの作品を発見した。カウンターで注文後、店内を見渡しながら「この席良さそう」とカバンを置き、顔を上げると壁に掛かった大きなフレームの中の作品に目を奪われた!あ、これは真護さんの作品だと。 この方は、ガーナの産業廃棄物処理場で働く貧しい子供たちの環境改善を目指し、アートを制作している人だ。彼の作品にはそこから持ち帰ってきた廃棄物がたくさん使われている。この廃棄物はガーナのものではなく、世界中から集まったものなのだそうだ。環境にも、働く人にも配慮したゴミ焼却場を作る資金を、 ...

美しさにときめいてしまう言葉

言葉の表現力をもっと磨いていかないとと、文章を書くたびに思うのだけど、自分のいつもの言葉や使い回しからなかなか成長していないなぁと感じる日々。 その文章を読むだけで、色や形だけでなく、肌触りまで想像でき、その美しさにときめいてしまうという、素敵なファッションがたくさん登場する本が私の憧れる表現力だ。 その本は、20代の頃から持っている光野桃さんの「おしゃれの視線」。 リンク 光野さんは、主にファッションに関することをたくさん書かれていて、この本は洋服選びに迷い自分のスタイルを持ちたい!という女性のアドバイ ...

【ローマ帝国の遺跡で思う】スケールの大きさに惹かれてしまうのかも

イギリスにもローマ帝国の遺跡がある。何と帝国最北部の国境となる長城だ・・・前から行ってみたいと思っていた場所で、今回いけることになった。 ローマ帝国14代目皇帝ハドリアヌスの作った、全長120kmの石の壁。当時は高さが5メートル、厚さも3メートルもあるというすごい迫力の壁だったようです。この壁がニューカッスルからカーライルまで、イングランドを横に横断するように存在していたみたい。 壁の周りには要塞があり、私はその一つの現在はミュージアムなどもあり見学できる場所に行ってきた。最大800人の人が共同生活してい ...

今もイギリスの書店に並んでいたよ!エルンスト・H・ゴンブリッチの「美術の物語」

イギリスの旅行中、本屋にも行ってきました。 "MANGA"のコーナーがすごく広くて、若い子たちがそこにたくさん集まっているのを見て驚いたり、美術館ショップ同様にジグゾーパズルがたくさん売られているのを見たりして本屋の空間を楽しんでいました。 ARTのコーナーもちゃんと見てきましたが、私の愛読書のこの本もちゃんとありました! エルンスト・H・ゴンブリッチの「美術の物語」 イギリスの大学で学部の授業が始まる前に読んでおきなさいと本のリストをもらったのですが、そのリストにあった本です。 美術の歴史が物語のように ...

修道院から持ち出された、1500年代のステンドグラスから感じたこと

このステンドグラスを見たのは、イギリスのハリファックスという街にあるカントリーハウス、Shibden Hall(シブデン・ホール)。このステンド・グラスがShibden Hallに取り付けられたのは、16世紀のこと。でもその時に新しいガラスを入れたわけではなく、歴史のあるガラスを入れました。 20枚あるガラスですが、その一部は修道院から持ち出されたものなのだそうです。イギリスではヘンリー8世の時代彼の命令によって、多くの修道院が閉鎖や再編させられました。そうしてステンドグラスや美術品が取り外され、市場に出 ...

【テート美術館展光】ウィリアム・ホルマン・ハントの絵と私の感受性

大阪中之島美術館で開催が始まった「テート美術館展光」に行ってきました。”光”をテーマにさまざまな表現を、約200年間のアートヒストリーの中から選んだという展示会でした。それぞれの作品を楽しむだけでなく、その関連を考えると後から後から余韻を楽しむことができて良い展覧会だったな。 本当に良い作品がたくさんありましたが、この絵に私は虜になりました! ウィリアム・ホルマン・ハント「無垢なる幼児たちの勝利」1883-84 ラファエル前派の画家たちの絵が大好きで、結構色々な絵を見てきたつもりだったけど、これは初めて目 ...

歓迎のケーキを作ってくれていました!

イギリス初日の夜の晩は、デザートにサプライズでケーキが出てきました! スポンジ部分には、姪っ子の書いてくれたチョコレートで“20“と“Welcome”の文字が。 20年の会社勤めに対してのお疲れ様という意味と、イギリスへようこそという気持ちをこめてくれたそうです。 感激しました😭 これからの2ヶ月は、20年前のイギリス生活でどっぷりと美術の世界に身を置き、イギリスの生活を楽しんでいた日々を再現するような日常となります。 でも、20年前とは当然ですが全く違います。 歳も重ね、体力・気力・記憶 ...

イギリスに到着したものの・・・

長いフライトを我慢して、やっとイギリスへと降り立ちました。 あーイギリスだぁと思ったけれど、ヘルシンキの空港とあまりの違いにそうだったなと気を取り戻す。 ヘルシンキ空港は新しい空港で、ガラス窓も大きく、開放があり明るくて素敵な環境です。 イギリスのこの空港は古いので、ちょっと残念だけど仕方ないよね。 2つのスーツケースが無事に出てくるのかドキドキしながら待つ。まずはお土産のケースが回ってきた。メルカリで中古品で買ったもので、付いていたシールをそのままにしていたから自分のだとわかりやすい! 肝心の自分の荷物 ...

7年ぶりにいざイギリスへ!

8月に20年勤めた会社を退職しました。そこから約2ヶ月のイギリスへの旅。7年ぶりのイギリスです。 ここでは気づいたこと、感じたこと、気軽に書いていこうと思います。 8月28日、久しぶりに関西空港に来ました。7年ぶりの海外旅行、乗り継ぎの時間も入れたらトータル19時間の長旅なので、かなりドキドキしていました。妹家族がこちらに住んでいて、今回はそこを拠点にして行動するため、2個の大型スーツケースの1個はお土産でいっぱいです笑その一つを事前に空港に宅配しておいたので、当日は自分の荷物の入ったスーツケースを持って ...

ピカソの言葉「人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする・・」をテーマで対話鑑賞してみた!

2023-06-11 アーティストの言葉と作品で対話鑑賞するシリーズ3回目。 今回はピカソです。 8枚の作品を鑑賞し、そこから感じたことを言語化しながら、言葉の真意を考えてみます。 鑑賞する作品は、2023年に開催された「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」より選び抜いた8枚。 展覧会については展覧会レポートも書いています。 ▼良かったらこちらの記事をご覧くださいね。「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」行ってきました。 ピカソの言葉「人はあらゆる物や人に意味を見出 ...

笑顔で自分らしく生きていきたい!と思える映画『ロンドン、人生始めます』

記事にプロモーションを含んでいます 笑顔で自分らしく生きていくのに必要なことは?その疑問に答えてくれる映画を見つけました。 その答えは、囚われている自分で自分を苦しめているものに気がつき、そこから解放されること。 イライラしたり、恥ずかしくなるような思いをしたり、カッとしてきついことを言ったり、泣きたくなったり、そんなことって日々あるはずです。ついスルーしてみたくなるのだけど、ちょっとそこにフォーカスしてみよう。そして、なぜそんなにイライラしたの?どうしてそんなこと言ってしまったの?と自分の心と対話してみ ...

ダンテ・ガブリエル・ロセッティの展覧会がテート美術館で開催中『THE ROSSETTIS』

今年は自分の環境を変え、長いことできていなかった海外旅行へ行こうと計画しています。行き先はイギリス。最後に行ったのはもう7年くらい前になるはずです。 そんな中久しぶりにロンドンのテート美術館(Tate Britain)のホームページを見ていたら、『THE ROSSETTIS』という展覧会が目につきました。 そう、ラファエル前派のダンテ・ガブリエル・ロセッティの展覧会です。場所は、ラファエル前派の作品を数多く所有するロンドン、テート美術館!!なんとテートではロセッティの初の回顧展になるのだとか。さらにイギリ ...